ナスダック(NASDAQ)に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?

投資信託

ナスダック(NASDAQ)は、アメリカにある世界最大の新興企業(ベンチャー)向け株式市場で、ハイテク産業を中心にアップルやGoogle、アマゾンなど米国の大手IT企業が上場しています。

米国経済をけん引してきたハイテク、IT企業が多く上場するナスダックへのインデックス投資ができる投資信託やETFを比較してみました。

ナスダック(NASDAQ)とは?

ナスダックとは、1971年に全米証券業協会(NASD)が開設し、運営する株式市場で、ハイテク産業を中心に約3,000社以上が上場している新興企業(ベンチャー)向け株式市場です。

 

当初はベンチャーだったIT企業がそのままナスダックに残っていることも多く、時価総額トップ10も大手IT企業が上位を占めています。

企業名ティッカー時価総額(10億)
マイクロソフトMSFT1,321.17ドル
アップルAAPL1,255.98ドル
アマゾンAMZN1,136.66ドル
アルファベットGOOG432.78ドル
フェイスブックFB428.63ドル
アルファベットGOOGL379.44ドル
インテルINTC259.66ドル
ペプシコPEP192.27ドル
ネットフリックスNFLX181.47ドル
シスコCSCO181.42ドル

※2020年4月時点

ペプシコーラで有名なペプシコなどIT企業以外もランクインしていますが、その他にも日本でもサービスを展開しているスターバックスやコストコ、米国以外の企業である中国のBaiduやイギリスのVodafoneなどもナスダック上場企業です。

 

そんなナスダックの動向を表すインデックス(株価指数)としては主に「ナスダック総合指数」「ナスダック100指数」というのがあります。

ナスダック総合指数とナスダック100指数の違いは?

ナスダック総合指数は、ナスダックに上場する約3,000以上の銘柄すべてを対象に時価総額加重平均で算出した株価指数で、NYダウやS&P500などと並び米国の3大指数として注目度の高い株価指数です。

 

 

 

ナスダック100指数は、ナスダック総合指数とは異なりナスダックに上場する金融セクターを除外した時価総額上位100銘柄で構成され、時価総額を加重平均して算出されています。

 

ナスダック総合指数の方が3,000以上の銘柄で構成されているので分散性は高いですが、ナスダック100指数は時価総額上位100銘柄と時価総額が小さいベンチャー企業などは対象外となっているので、より大手ハイテク、IT企業などの株価を反映したインデックスであると言えます。

 

また、ナスダック100指数の銘柄の入れ替えは年1度(12月)に定期的に銘柄の入れ替えが行われるため、株価が好調なベンチャー企業が採用されるなど常に最新の状況が反映されています。

ナスダック総合指数とナスダック100指数の過去の成績比較

ナスダック総合指数と、ナスダック100指数に連動する「パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」を比較したのが下記となります。

ナスダック総合指数とナスダック100指数の過去の成績比較

(引用元:Yahooファイナンス)

青がナスダック総合指数赤がパワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)のQQQの設定日(1999年3月10日)からのチャートです。

 

 

2001年のITバブル崩壊前は「ナスダック100指数」、その後2008年のリーマンショックまでは「ナスダック総合指数」、その後は「ナスダック100指数」の方がパフォーマンスは良かったようです。

 

特にナスダック総合指数100(QQQ)の2008年以降の過去10年間では年率平均で約15%と大きな成長をしています。

 

ちなみにNYダウやS&P500と比較すると下記のようなチャートとなります。

ナスダック総合指数とナスダック100指数の過去の成績比較

(引用元:モーニングスター)

青がナスダック総合指数赤がナスダック総合指数パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)緑がNYダウ黄がS&P500のQQQの設定日(1999年3月10日)からのチャートです。

2008年のリーマンショック以降、NYダウやS&P500よりナスダック総合指数100(QQQ)が大きく伸びていて米国市場の成長はIT企業がけん引してきたと言えます。

 

非常に高い上昇をしてきたナスダック市場ですが、NYダウやS&P500と比較すると株価が下落傾向の時には下落率も大きくなる傾向もありそうです。

ナスダック(NASDAQ)に連動する商品とは?

ナスダック(NASDAQ)市場の株価動向を表すインデックスとして「ナスダック総合指数」「ナスダック100指数」をベンチマークとする商品を比較してみました。

投資信託

ファンド名ベンチマーク信託報酬
(税抜)
純資産残高
(百万円)
つみたてNISAiDeCo
NZAM・ベータ NASDAQ100ナスダック100指数
(配当込み)
0.4%699
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスナスダック100指数0.45%6,256

参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?

 

「ナスダック総合指数」に連動するインデックスファンドはありませんが、「ナスダック100指数」に連動する「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が2018年8月に、「NZAM・ベータ NASDAQ100」が2020年3月に設定され、投資信託でも気軽にナスダック市場に投資ができるようになりました。

 

 

 

「ナスダック総合指数」をベンチマークとすると目論見書に記載がある「米国NASDAQオープン」というのがありますが、実際の組入銘柄数は約40銘柄とナスダック総合指数のような分散性はないアクティブファンドとなっています。

 

しかも買付手数料が必要で信託報酬も高い高コストのファンドにもかかわらず、ベンチマークの「ナスダック総合指数」より大きく下方乖離しているようなファンドなのでおすすめできません。

 

 

また、「ナスダック総合指数」「ナスダック100指数」に連動しているわけではないですが、近しいファンドとしてIT企業に特化した「iFreeNEXT FANG+インデックス」と「iFreeNEXT NASDAQバイオテクノロジー・インデックス」というファンドがあります。

 

「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、NYSE FANG+指数に連動し、FANGと呼ばれる「フェイスブック」「アマゾン・ドット・コム」「ネットフリックス」「グーグル」と「アップル」「アリババ」「バイドゥ」「エヌビディア」「テスラ」「ツイッター」の10銘柄に均等な配分で投資するファンドとなっています。

 

 

「iFreeNEXT NASDAQバイオテクノロジー・インデックス」はNASDAQバイオテクノロジー指数に連動したファンドで、ナスダック市場のバイオテクノロジーまたは医薬品に分類される企業約200社へ分散投資ができるファンドとなっています。

 

「ナスダック総合指数」「ナスダック100指数」と比較すると特定のテーマへの投資となりますが、興味があれば下記証券会社で取り扱っています。

>>  SBI証券
>> 楽天証券
>>  岡三オンライン

ETF

名称ティッカー信託報酬
(税抜)
純資産残高
(百万円)
最低
購入金額
種類
NEXT FUNDS NASDAQ-100 連動型上場投信15450.45%16,813116,000円国内ETF
パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1QQQ0.20%12,293,00028,600円海外ETF
フィデリティ・ナスダック・コンポジット・
インデックス・トラッキング・ ストックETF
ONEQ0.21%305,00043,800円海外ETF

 

ETFで「ナスダック総合指数」に連動するのがフィデリティ・ナスダック・コンポジット・インデックス・トラッキング・ストックETF(ONEQ)で、その他2つは「ナスダック100指数」に連動するETFとなります。

 

 

「パワーシェアーズ QQQ」が低コストで、純資産残高・出来高ともに圧倒的に大きく「パワーシェアーズ QQQ」の方が投資するのに適していますが、海外ETFなので売買手数料や為替手数料が必要となります。

 

国内ETFと海外ETFのコストの詳細

ナスダック100指数に連動する国内ETFと海外ETFを保有した時のコストを下記の条件で算出してみました。(計算を簡単にするため1ドルを100円と仮定しています)

 

国内ETFは、「NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信」をSBI証券のアクティブプランで購入することを想定します。

参考 【国内株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

海外ETFは、「パワーシェアーズ QQQ」をトータルコストが最安値となるSBI証券で購入することを想定し、為替手数料は住信SBIネット銀行の利用を想定し4銭として算出してみます。

参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

【約定代金が10万円の時】

国内ETFと海外ETFのコストの詳細

国内ETFは、約定代金が50万円以下ならSBI証券なら売買手数料は無料ですが、信託報酬の差が大きく、売買手数料や為替手数料を支払っても2年目以降には海外ETFの方がトータルコストは安くなります

 

約定代金が大きくなれば、国内ETFは売買手数料も必要となってくるし、信託報酬の差も大きくなるので、より海外ETFに投資をした方がトータルコストは安く済みます。

CFD

CFDは「差金決済取引」のことで、FXもCFDの一つなのですが、株式などの取引の場合は、株券という現物のもの保有し、売却すると株券を手放すことになりますが、差金決済では現物がない取引のことを言います。

 

CFDもFXと同様にレバレッジをかけた取引を行うことができるので、レバレッジを2倍にすれば利益も2倍になるといった特徴があります。

 

 

CFDではナスダック100指数(正確にはナスダック100先物)への投資もすることができ、ETFで必要となる信託報酬といった保有時にかかるコストがなく、売買手数料や為替手数料も基本的には必要ないというメリットがあります。

 

CFDは買いと売りの価格差であるスプレッドがコストとなりますが、CFD大手のGMOクリック証券なら1pipsくらいなので大体100円くらいのコストとなります。

 

信託報酬といった保有時のコストがかからないのが大きなメリットで、レバレッジ1倍ならETFとほぼ同程度のリスクで保有でき、より利益を狙うならレバレッジをかけて取引することもできます。(GMOクリック証券の場合レバレッジは10倍まで)

>> GMOクリック証券【CFD】(公式サイト)[詳細解説]

まとめ

ナスダック(NASDAQ)とは、1971年に全米証券業協会(NASD)が開設し、運営する株式市場で、ハイテク産業を中心に約3,000社以上が上場している新興企業(ベンチャー)向け株式市場です。

 

FANGと呼ばれる「フェイスブック」「アマゾン・ドット・コム」「ネットフリックス」「グーグル」と「アップル」や「マイクロソフト」などの大手IT企業や、「スターバックス」「コストコ」といったIT企業以外もナスダック上場企業です。

 

ナスダック(NASDAQ)市場の株価動向を表すインデックスとして「ナスダック総合指数」「ナスダック100指数」というのがあり、「ナスダック総合指数」はナスダックに上場する約3,000以上の銘柄すべてを対象にしているのに対し、「ナスダック100指数」は金融セクターを除外した時価総額上位100銘柄で構成されているといった違いがあります。

 

ナスダック総合指数に連動するETFは、フィデリティ・ナスダック・コンポジット・インデックス・トラッキング・ストックETFがあり、ナスダック100指数より分散性を高く投資したいなら選択肢となり得ます。

参考 ナスダック総合指数に連動するONEQの評価って?過去の利回りはどのくらい?

 

ナスダック100指数に連動する投資信託も数は少ないながらあり、ETFは国内、海外ETFそれぞれ1つずつありますが、信託報酬の差が大きく、海外ETFに投資する際にネックとなる売買手数料や為替手数料を考慮しても約定代金が10万円程度でも2年以上保有するなら国内ETFより海外ETFの方がトータルコストは安く済みます

参考 パワーシェアーズ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)の評価って?利回りや配当はどのくらい?

 

また、「ナスダック100指数」はCFDを通しても投資することができ、ETFで必要となる信託報酬などの保有時コストが必要なく、取引コストもスプレッドの100円弱と低コストで投資することができます。

 

レバレッジをかけることができるので、レバレッジ2倍にすれば利益も2倍となり資金効率を上げることともできますし、GMOクリック証券なら最大10倍までレバレッジをかけることもできるので短期取引で大きく利益を狙うことも可能です。

 

FANGなどの個別株への投資も魅力的で、株価指数に投資するより利益を上げることも可能ですが、銘柄の選定に迷ったり1社へ投資するリスクを軽減させるなら、過去10年間では年率平均で約15%で成長してきたスダック100指数のような株価指数へ投資すればリスク分散しながら高い成長性を享受できます。

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