楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)(通称:楽天SCHD)は、シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)に投資ができる投資信託です。
米国の配当利回りの高い100銘柄で構成されるダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックスの動きに連動する成果を目標としていますが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
ベンチマーク | ー |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | ー |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.132%+0.06%=0.192% |
実質コスト(税込) | ー |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約1,200億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | 成長投資枠対象 |
iDeCo | ー |
決算 | 年4回(2月、5月、8月、11月の各25日) |
設定日 | 2024年9月18日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、米国株式を実質的な主要投資対象とし、主として配当収益の確保および中長期的な値上がり益の獲得を目指す投資信託です。
通称楽天SCHDは、シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)へ投資が可能な投資信託とされてますが、交付目論見書では「米国株式を主要投資対象とするETFに投資する」と記載されていて、現時点では主にSCHDへ投資してますが、今後投資対象のETFは変更になる可能性はあります。
シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)は、米国の配当利回りが高い100銘柄で構成される「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」に連動する投資成果を目指していますが、楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)では特にインデックスの定義はされてません。
シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)の業種別構成比は下記となっていてやや金融の比率が高いものの、幅広い業種に分散されています。
※引用:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)「月報(2024年11月末)」
組入上位10銘柄は下記となっていて、極端に比率が高い銘柄などはないものの、4%前後の比率の銘柄も多くあります。
※引用:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)「月報(2024年11月末)」
投資形態
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は楽天・高配当株式・米国マザーファンドにて行われます。
マザーファンドへの投資を通じてシュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)に投資をしていますが、今後変更となる可能性があります。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.132%+0.06%=0.192% |
実質コスト(税込) | ー |
信託財産留保額 | なし |
運用報告書がまだ公開されていないので実質コストは不明です。
分配金
ファンドが設定されて間もないのでまだ分配金は出されていませんが、目論見書には「2月、5月、8月、11月の各25日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行い、収益分配方針に基づいて分配を行います」との記載があるので分配金が出される可能性が高そうです。
分配金が出されると、それが課税対象となり再投資する場合は課税後の金額しか再投資できないので、複利効果という観点ではやや不利です。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は分配金を得たい方には向いていますが、中長期での資産運用の観点では分配金が出ないファンドの方が複利効果が期待できるので、やや不向きと言えます。
NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、NISA(2024年以降)の「成長投資枠」の対象となるのでNISAを利用した投資をすることができます。
※:金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoでは取り扱っているネット証券はなさそうです。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドのパフォーマンスは?
過去の運用成績
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
リスク(標準偏差) | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
シャープレシオ | –(–) | –(–) | –(–) | –(–) |
対象ファンド数※ | — | — | — | — |
※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
ファンドの騰落率
ファンド | |
1ヶ月 | +2.6% |
3ヶ月 | ー |
6ヶ月 | ー |
1年 | ー |
設定来 | +10.7% |
※引用:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)「月報(2024年11月末)」
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、ベンチマークが設定されていないので、ファンドの騰落率しか公開されておらずこれだけではファンドの良し悪しがわかりません。
基準価額・純資産の推移
※引用:楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)「月報(2024年11月末)」
ファンドの純資産額は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産額を増やし1,000億円を超えるほどの資金を集め人気となっています。
SCHDとVYM・S&P500を比較すると?
※引用:ETFreplay.com
緑がシュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)、青がバンガード米国高配当株式ETF(VYM)、黄色がiシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)のSCHDの設定日(2011年10月20日)からのトータルリターン(課税前分配金を再投資した場合)のチャートです。
米国の高配当銘柄に投資する「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」と「バンガード米国高配当株式ETF(VYM)」では「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」の方がトータルリターンが良く、ボラティリティがほぼ同等なので、ほぼ同じリスクでトータルリターンが良い「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」の方がおすすめです。
参考 【VYM】バンガード米国高配当株式ETFの評価や評判は?配当利回りはどのくらい?
ただ、ボラティリティ(価格変動の大きさ)も最も大きいですが、トータルリターンはS&P500に連動する「iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)」が最も良くなっているので、他のETFと比べてよりハイリスク・ハイリターンな値動きとなっています。
参考 【IVV】iシェアーズ・コア S&P500 ETFの評価ってどう?配当金はいくらもらえる?
そのため、リターンを重視するなら「iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)」、安定性を重視するなら「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」という選択肢が考えられそうです。
評価・まとめ
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、米国株式を実質的な主要投資対象とし、主として配当収益の確保および中長期的な値上がり益の獲得を目指す投資信託です。
実質的には米国の高配当銘柄に投資する「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」への投資を行うのと同等のパフォーマンスが期待できます。
「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)」は高配当銘柄に投資をするので楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)も高い分配金利回りが期待され、SCHDの配当利回りが約3.5%なのでそれと同レベルが期待できます。
ただ、分配金をそのまま生活費として利用する予定ならいいですが、分配金を再投資してより資産として増やす目的ならS&P500に連動する「iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)」とかの方が過去はトータルリターンが良かったので、今後も期待できます。
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)を買うには?
楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)は、楽天証券のみで取り扱いがあるので、楽天証券の口座を保有している方のみ購入できます。
楽天証券では投資信託の保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなってます。
ただ、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、楽天カードと併用することで15万円/月までポイント還元を受けることが可能です。
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