アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は、成長の可能性が高いと判断される米国株式に分散投資を行うアクティブファンドです。
為替ヘッジありや毎月分配型など複数のコースが設定されているファンドですが、どんな内容のファンドで過去の成績はどうだったのか確認してみました。
※当記事では純資産残高の多いBコースとDコースを対象とします。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 |
運用会社 | アライアンス・バーンスタイン |
ベンチマーク | Bコース、Dコース:S&P500(税引前配当金込み、円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | × |
ファンドの仕組み | ファミリーファンド |
購入時手数料(税込) | 3.3%を上限 |
信託報酬(税込) | 1.727% |
実質コスト(税込) | Bコース:1.736% Dコース:1.735% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | Bコース:1兆3,400億円 Dコース:2兆8,600億円 |
分配金利回り | Bコース:0.52% Dコース:27.91% |
NISA | 成長投資枠対象 |
iDeCo | 取扱いネット証券なし |
決算 | Bコース:6、12月の15日 Dコース:毎月15日 |
設定日 | Bコース:2006年5月25日 Dコース:2014年9月16日 |
償還日 | 2044年6月15日 |
投資対象
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は、成長の可能性が高いと判断される米国株式の中で、企業のファンダメンタルズ分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本としたアクティブファンドです。
銘柄はグロース特性に基づきスクリーニングされた約300銘柄について、ファンダメンタルズ・リサーチを参考に約100銘柄に絞り込みます。
最終的には、ファンダメンタルズ分析の確信度やリスク特性を考慮し、有望と判断される50~70銘柄を選定し投資を行います。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信には主に下記の様に4つのコースがあり、アクティブファンドでは珍しくS&P500(配当込み、円ベースもしくは円ヘッジベース)をベンチマークとしています。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
年2回分配 | Aコース | Bコース |
毎月分配 | Cコース | Dコース |
また、隔月分配で為替ヘッジなしのEコースというものもあります。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は第三者機関からの評価も高く、特にBコースは下記の賞を受賞しています。
- R&Iファンド大賞2024「最優秀ファンド賞」受賞 (投資信託10年/北米株式グロース部門)
※10年連続受賞 - LSEG リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2024「最優秀ファンド賞」受賞(投資信託/株式型 米国(評価期5年))
- 第1回 ウエルスアドバイザーアワード ”新NISA成長投資枠”「WA優秀ファンド賞」受賞(国際株式(特定地域)部門)
組入銘柄数は50銘柄で、上位10銘柄には米国のIT大手の銘柄が並び比率が高くなっています。
※引用:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース「月報(2024年6月)」
そのため、情報技術セクターの比率が最も高くなっています。
※引用:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース「月報(2024年6月)」
ファンドの仕組み
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の5つのコースはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のアライアンス・バーンスタイン・米国大型グロース株マザーファンドにて行われます。
そのため、どのコースでも基本的には同じ運用成果となります。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | 3.3%を上限 |
信託報酬(税込) | 1.727% |
実質コスト(税込) | Bコース:1.736% Dコース:1.735% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のBコースは年2回、Dコースは毎月分配となっていて、直近での分配実績は下記となっていて、Bコースの分配金利回りは0.52%、Dコースの分配金利回りは27.91%となっています。
【Bコース】
【Dコース】
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は分配金を出していますが、Bコースでは下記のように「当期の収益」のみで分配金が賄えてたり、賄えてなかったりとタコ足配当となってる場合があります。
【Bコース】
Dコースも同様に「当期の収益」のみで分配金が賄えてたり、賄えてなかったりとタコ足配当となってる場合があります。
【Dコース】
新NISA及びiDeCoの対応状況
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は新NISA(2024年以降)の「成長投資枠」対象となるのでNISA口座で投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
ただ、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
米国NASDAQオープンのパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
【Bコース】
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 46.74%(56位) | 22.00%(67位) | 25.93%(17位) | 20.61%(4位) |
リスク(標準偏差) | 14.27(168位) | 18.14(127位) | 17.12(69位) | 16.81(21位) |
シャープレシオ | 3.27(45位) | 1.21(91位) | 1.51(6位) | 1.23(1位) |
対象ファンド数※ | 324本 | 250本 | 187本 | 82本 |
※「国際株式・北米・ヘッジなし」カテゴリ
【Dコース】
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 46.34%(59位) | 21.87%(69位) | 25.76%(20位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 14.20(166位) | 18.01(125位) | 17.02(64位) | –(–) |
シャープレシオ | 3.26(47位) | 1.21(90位) | 1.51(6位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 324本 | 250本 | 187本 | — |
※「国際株式・北米・ヘッジなし」カテゴリ
基準価額騰落率
Bコース | Dコース | ベンチマーク S&P500(配当込み、円ベース) | |
1ヶ月 | +8.4% | +8.3% | +7.7% |
3ヶ月 | +12.4% | +12.3% | +11.4% |
6ヶ月 | +35.3% | +35.1% | +31.1% |
1年 | +46.7% | +46.3% | +40.6% |
3年 | +81.6% | +81.0% | +95.0% |
5年 | +216.7% | +214.6% | +204.1% |
設定来 | +817.1% | +488.7% | Bコースと同時期:+790.4% Dコースと同時期:+397.5% |
※アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース「月報(2024年6月)」より
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信はアクティブファンドながらS&P500(配当込み)をベンチマークとしています。
Bコース、Dコースともに、税引き前分配金を再投資した場合ですが概ねベンチマークより良いパフォーマンスとなっているので、優良なアクティブファンドと言えます。
基準価額・純資産残高の推移
【Bコース】
【Dコース】
毎月の資金流出入額ではBコース、Dコースともに2023年の前半は資金流出していましたが、その後は資金流入の方が大きく銃資産残高を増やしています。
【Bコース】
【Dコース】
評価・まとめ
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は、成長の可能性が高いと判断される米国株式の中で、企業のファンダメンタルズ分析と株価バリュエーションに基づく銘柄選択を基本とし、大体50から70銘柄に分散投資を行うアクティブファンドです。
アクティブファンドには珍しくベンチマークが設定されていて、Bコース、DコースともにS&P500(配当込み、円換算ベース)となっています。
Bコース、Dコースともに概ねベンチマークより良いパフォーマンスとなっているので優良なアクティブファンドと言えます。
ただ、延長される可能性もありますが償還日が設定されているので、償還日でファンドが強制的に運用を停止する可能性がある点には注意が必要です。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信を購入するのにおすすめの証券会社は?
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は、購入時手数料がかかる投資信託ですが、下記のネット証券なら購入時手数料が無料です。
さらにネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 | auカブコム 証券 | |
投資信託保有時 ポイント還元率 | 0.75% | 0.1%※1 | 0.08% | 0.05%※2 |
投資信託保有時 付与されるポイント | 松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※3 上記のいずれか | マネックスポイント | Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 | ー | 0.5~5.0% 三井住友カード | 1.1% マネックスカード | 1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント | Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:月間平均保有金額1,000万円以上の場合は0.2%
※2:月間平均保有金額100万円以上~3,000万円未満の場合は0.12%、3,000万円以上の場合は0.24%
※3:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
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