大手ネット証券の1つマネックス証券は、ネット証券の中では老舗の部類に入る証券会社です。
米国株・ETFの取引に便利な機能や、IPOが完全公平抽選と資産が少なくてもIPO当選チャンスがあるといったメリットがあります。
そんなマネックス証券にはどのようなメリット、デメリットがあるのか確認してみました。
マネックス証券のメリットとは?
株式の約定金額が5万円以下なら手数料は55円
株式の手数料は55円からと、株式手数料は大手ネット証券と比較しても最安水準となっています。
主要ネット証券の1注文の約定代金にかかる国内株式現物手数料(税込)は以下の通りです。
5万円 まで | 10万円 まで | 20万円 まで | 50万円 まで | 100万円 まで | 300万円 まで | |
GMOクリック証券 | 50円 | 90円 | 100円 | 260円 | 460円 | 880円 |
SBI証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
auカブコム証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 3,069円 |
マネックス証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
LINE証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1,013円 |
DMM株 | 55円 | 88円 | 106円 | 198円 | 374円 | 660円 |
岡三オンライン | 108円 | 108円 | 220円 | 385円 | 660円 | 1,650円 |
投資信託でカードを利用して積み立てればポイント還元率は1.1%
マネックス証券では、個人投資家に人気の高いeMAXIS Slimシリーズなども取り扱っているので低コストで投資信託に投資ができます。
マネックス証券独自のサービスである「投信ポイントプログラム」では、投資信託の月間保有金額に応じて毎月マネックスポイントをもらうことができます。
ポイント還元率
ポイント還元率は最大年率0.08%で、投資信託の銘柄によって0.03%、0%のものもあります。
参考 マネックス証券「投信保有ポイント」
特に低コストなファンドの多くは0.03%ですが、下記のファンドの付与率は0%となります。
- MRF
- 公社債投資信託
- 投資一任口座で保有する投資信託
- iDeCoで保有する投資信託
- PayPay投信 米国株式インデックス
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- SOMPO123 先進国株式
- iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
- 短期ロシアルーブル債オープン(毎月分配型)
- エマージング・ボンド・ファンド(マネープールファンド)
- 日本トレンド・セレクト 日本トレンド・マネーポートフォリオ
- ニッセイマネープールファンド(豪高配当株F)
対象銘柄
マネックス証券で取り扱っている国内株式投資信託、外貨建てMMF、外国製投資信託が投信ポイントプログラムの対象となります。
ただし、MRF、公社債投資信託、投資一任口座で保有する投資信託、iDeCoで保有する投資信託などは対象外となります。
ポイント投資などの活用法
マネックス証券では付与されたポイントを使って投資信託の買付を行うことが可能です。
他にも、株式手数料に1ポイント1円単位で充当できたり、コインチェックを通して暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、リップル)に200ポイント以上から1ポイント1円として交換することが可能です。
>> コインチェック(公式サイト)
また、下記のような他のポイントに交換することもできるので、普段利用しているポイントなどに交換すれば有効に活用できます。
dポイント | 1マネックスポイント=dポイント1ポイント |
amazonギフト券 | 1マネックスポイント=amazonギフト券1円相当 |
Tポイント | 50マネックスポイント=Tポイント50ポイント |
Ponta | 1マネックスポイント=Pontaポイント1ポイント |
nanacoポイント | 50マネックスポイント=nanacoポイント50ポイント |
WAONポイント | 100マネックスポイント=WAONポイント100ポイント |
セゾン永久不滅ポイント | 250マネックスポイント=セゾン永久不滅ポイントの50ポイント |
ANA | 1,000マネックスポイント=ANAの250マイル |
JAL | 1,000マネックスポイント=JALの250マイル |
マネックスカードを利用した積立で業界最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカードを利用した投資信託の積立で1.1%と業界最高水準のマネックスポイントが還元されます。
- 対象カード:マネックスカード
- 積立可能額:毎月100円~5万円
- 特定・一般口座以外に一般NISAやつみたてNISAでも利用可能
マネックスカードは初年度年会費無料、次年度以降の年会費は550円(税込)ですが、1回以上クレジットカードの利用があれば無料となり、投信積立でも対象となるので、積立している間は費用は掛かりません。
貯まったマネックスポイントは、株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービスに交換することも可能です。
マネックスカードは、マネックス証券の口座開設が必要なので、まだ口座を持ってないなら口座開設から始めてみましょう。
>> マネックス証券(公式サイト)
米国株・ETFを自動積立可能で配当金も自動で再投資可能
マネックス証券では米国株・ETFを約4,000銘柄と数多くの銘柄を取引することが可能です。
手数料はどのくらい?
米国株・ETFを取引するには売買手数料と為替手数料が必要となりますが、マネックス証券は大手ネット証券と売買手数料は同じ条件と低コストです。
為替手数料はSBI証券で住信SBIネット銀行などを利用して外貨交換した後にSBI証券で送金するといった手間をかけたほうが低コストですが、そのような手間をかけずに日本円で直接買い付けでも為替手数料がかかからない点はメリットがあります。
証券会社 | 売買手数料(税込) | 為替手数料(米ドルの場合) |
SBI証券 | 約定代金の0.495% 最低:0ドル 最高:22ドル | 25銭 ※住信SBIネット銀行を利用すると4銭(外貨積立なら2銭) ※SBI FXαを利用すると0.2銭(1万通貨以上) |
楽天証券 | 25銭 | |
マネックス証券 | 買付時:0銭 売却時:25銭 | |
サクソバンク証券 | 約定代金の0.2% 最低:5ドル 最高:15ドル | 0.25% (1ドル100円なら25銭のコストがかかる) |
DMM 株 | 0円 | 25銭 ※配当金受取時は100銭 |
また、特定の米国ETF13銘柄については買付手数料(税抜)が全額キャッシュバックされるので実質無料で購入することができます。
対象銘柄も米国ETFで人気の高い全世界の株式市場に分散投資ができるVTや、S&P500に連動するVOOなどの銘柄が対象となっています。
参考 マネックス証券の米国株(アメリカ株)取引のメリット・デメリットって?
米国株・ETFへ定期的に自動で買い付けることができ、配当金の再投資もできる
マネックス証券では米国株式・ETFを定期的に自動で買い付けることができる「日付指定 定期買付サービス」を利用することができます。
「日付指定 定期買付サービス」は、毎月の日付・および賞与月の日付を選択し、指定した銘柄を、指定した金額を上限に買付注文を発注するサービスです。
このサービスを利用すれば毎月決まった日付に決まった銘柄の買付を行うことができるので、米国株・ETFを積み立てるのに便利なサービスです。
さらに、米国株やETFは定期的に配当金が支払わる銘柄多くありますが、さらに複利効果を狙うためには手動で再投資する必要がありました。
マネックス証券では、指定した銘柄で配当金が支払われた場合、配当金の金額を上限に同銘柄の買付を自動で行ってくれる「配当金再投資サービス」を利用することができます。
また、オプションの機能を利用すると、配当金額だけでは買付株数に端数が出る場合、不足金額を残高から自動で充当して発注を行うことも可能で、例えば、配当金額が1株の買付金額に満たない場合、外国株口座の残高から充当して1株の発注を行ってくれます。
誰でもIPOに当選するチャンスがある
マネックス証券のIPOは「完全公平抽選」なので株初心者の方でも当選しやすいのでこれを目当てに口座開設する方は多いです。
参考 IPOって何って方は下記も参考にしてみてください。
⇒ 株初心者でも利益が出やすいIPO投資とは?誰でも稼げるって本当?
1つの口座に対して抽選権が与えられるので、1口応募しようが100口応募しようが当選確率は一緒ですし、他の証券会社に見られる過去の取引実績や資産が多い人が当たりやすいといったことはなく誰でも平等に当選する可能性があります。
取扱銘柄数もそこそこ多いのでIPOを狙いたいなら持っておいて損はない口座です。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
SBI証券 | 91(21) | 89(13) | 122(21) |
楽天証券 | 61(0) | 65(0) | 74(0) |
マネックス証券 | 53(0) | 61(0) | 66(1) |
auカブコム証券 | 24(0) | 23(0) | 42(0) |
松井証券 | 70(0) | 56(0) | 56(0) |
岡三オンライン | 49(3) | 38(2) | 47(4) |
SMBC日興証券 | 52(19) | 47(24) | 81(26) |
※カッコ内は主幹事数
また未成年でも口座開設できるので、家族で口座を持てばそれだけIPOの抽選確率も高くなるのでおすすめです。
資産運用サポートツールが充実
マネックス証券では資産運用サポートや資産管理ツールというのを口座開設すると無料で使うことができます。
- 資産推移ビューワー<MONEX VIEW>
- 資産設計アドバイスツール<MONEX VISION>
資産推移ビューワー<MONEX VIEW>
「MONEX VIEW β(マネックス ビュー ベータ)」は、あなたの資産推移を分かりやすく表示します。
保有資産の推移を月次・日次グラフや チャートで商品別、資産クラス別に表示することで、資産全体の動きから個別商品・個別銘柄の資産推移を簡単に確認することができます。
また 個別商品や個別銘柄 まで掘り下げて確認することで、資産変動の要因を分析すること も可能です。
資産推移を見える化して、資産運用をチェックしよう。(引用元:マネックス証券)
このツールは資産をマネックス証券に大部分預けている人には、非常に役立つツールです。
投資している数が少ない時にはその威力はあまり感じませんが、様々な商品に投資をしだすとその管理が面倒ですよね。
このツール1つで資産クラスごとの推移も管理できるので、パッと見で何がプラスで何がマイナスなのかわかるところはいいですね。
ただ、このツールに取り込める資産はマネックス証券に預けてる資産だけなので、マネックス証券をメイン証券として利用すれば資産状況の管理が楽になります。
資産設計アドバイスツール<MONEX VISION>
「MONEX VISION(マネックス ビジョン)」は、あなたの保有資産の詳細分析はもちろん、将来のリターン予測、追加購入のご提案など、最新の金融工学理論を駆使して、あなたの資産設計をサポートします。
(引用元:マネックス証券)
MONEX VISIONでは、マネックス証券に投資信託などを保有していれば「国内株式」「先進国株式」など11種類のカテゴリにどの程度投資をしているか分類してくれます。
また、複数の質問に回答すると目標ポートフォリオ「安定型」「やや安定型」「バランス型」「やや積極型」「積極型」のいずれかを提案してくれます。
あとは自分のポートフォリオを目標ポートフォリオを比較し目標となるポートフォリオとなるような具体的なアドバイスをしてくれます。
他にも生涯収支のシミュレーションとして100歳までの収支と資産額をシミュレーションできるので、現在のポートフォリオで老後に金銭的な不安はないかなど確認することができます。
マネックス証券のデメリットは?
株式手数料は他社の方が低コストの場合がある
マネックス証券では1注文の約定代金にかかる国内株式現物手数料は他の大手ネット証券と同等レベルと低コストで取引ができます。
ただ、他のネット証券では一日の取引額の合計に応じて手数料を払うタイプでは100万円まで無料となっている証券会社も多くあるので、取引額によっては他社を利用したほうが低コストで取引することができます。
参考 【国内株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?
マネックスポイントの活用先が少ない
マネックスポイントは投資信託を保有しているだけでも毎月付与されたり、投資信託をクレジットカードを利用した積立でも付与されますし、ポイントを使って投資信託を買い付けたり他のポイントにも交換はできます。
ただSBI証券のTポイントや楽天証券の楽天ポイントは普段も使えることも考えると活用先は少ないと言えます。
まとめ
マネックス証券は大手ネット証券の1つで特に下記のようなメリット・デメリットがあります。
マネックス証券のメリット
- 株式の約定金額が5万円以下なら手数料は55円
- 投資信託でカードを利用して積み立てればポイント還元率は1.1%
- 米国株・ETFを自動積立可能で配当金も自動で再投資可能
- 誰でもIPOに当選するチャンスがある
- 資産運用サポートツールが充実
マネックス証券のデメリット
- 株式手数料は他社の方が低コストの場合がある
- マネックスポイントの活用先が少ない
投資信託でカードを使った積立でのポイント還元率が業界最高水準だったり、米国株・ETFの配当金を自動で再投資できるなど他社より優れたサービスもあります。
IPOも数少ない完全公平抽選なので、この機会に口座開設だけでも済ませておけばすぐに応募することができます。
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>> マネックス証券(公式サイト)