楽天証券は、大手ネット証券の一角として様々な金融商品を取り扱っています。もちろん楽天グループなので楽天ポイントを貯めたり使ったりと様々な場面で活用することができます。
そんな楽天証券はどんなメリットやデメリットがあるのか確認してみました。
楽天証券ってどんな会社?
楽天証券は楽天グループに属する楽天証券ホールディングス傘下のインターネット専業証券会社です。
基本情報
社名 | 楽天証券株式会社 |
資本金 | 194億9,500万円 |
代表者 | 代表取締役社長 楠 雄治 |
金融商品取引業者番号 | 関東財務局長(金商)第195号 |
加入している協会 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 |
加入している投資者保護基金 | 日本投資者保護基金 |
取り扱い金融商品
楽天証券では多くの金融商品を取り扱っていて、楽天証券だけでもほとんどの金融商品の取引を行うことができます。
- 国内株式(現物・制度信用・一般信用・IPO・貸株・PTS・かぶミニ)
- 外国株式(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)
- 投資信託
- 債券(円貨建て・外貨建て)
- FX
- 先物・オプション
- 金・銀・プラチナ
- NISA・つみたてNISA・iDeCo
- CFD
- バイナリーオプション
楽天証券のメリットとは?
国内株式は100万円以下なら売買手数料は無料
株式の売買手数料は、株取引一回ごとに手数料を払う「超割コース」と、一日の取引額の合計に応じて手数料を払う「いちにち定額コース」を選ぶことができ、「いちにち定額コース」の場合、一日の約定代金が100万円以下(現物+信用)なら売買手数料が無料です。
また「いちにち定額コース」の場合は自動的に「デイトレード割引」が適用され、1日お取引を手仕舞うデイトレード(日計り取引)をした際、売却・返済手数料が無料となり片道の約定代金だけが約定代金合計として算出されます。
また、取引一回ごとに手数料を払う「超割コース」も手数料は低コストとなっています。
超割コースは大口優遇コースもあり、信用取引での取引や残高、もしくは貸株・投資信託の残高が5,000万円以上となると適用されます。
また、超割コースでは取引手数料の1%、大口優遇なら2%がポイントバックされ国内株式だけでなく、海外株式や先物・オプション、金・プラチナの取引も対象となっています。
国内株式で評判の高いトレーディングツールが無料で利用できる
楽天証券では株式のトレードツールの草分け的存在で、人気が高いマーケットスピードというトレーディングツールや、マーケットスピードを進化させたマーケットスピード2が無料で利用できます。
マーケットスピードの方が米国株なども取引できるなど、取引できる金融商品が多いですが、マーケットスピード2はプロの投資家も使う取引手法を利用できるなどの違いがあります。
両方同時に利用することもできるので、一度使ってみて自分の取引スタイルに合ったツールを利用してみてください。
米国株だけでなくアセアン株式も取引できる
楽天証券では外国株式は米国だけでなく下記のような国の株式も取引することができます。
- 中国
- インドネシア
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
手数料は例えば米国株式・ETFであれば約定代金の0.45%(税込0.495%)で最低0ドル~上限22ドル(税込)と業界でも最低水準となっています。
また、例えば米国株式に投資する際には日本円を米ドルに交換して取引することなりますが、為替手数料が25銭必要となりますが日本円のまま注文することもできます。
また、超割コースでは取引手数料の1%、大口優遇なら2%がポイントバックがされます。
投資信託取り扱い本数は業界トップクラスで定期売却にも対応
楽天証券で取り扱っている投資信託の本数は約2,630本と多くの投資信託を取り扱っていて、100円から投資することが可能です。
100円から投資ができるので、気になる複数のファンドに投資することも気軽にできるようになってますし、他の金融機関で買付手数料が必要なファンドも楽天証券なら買付手数料が無料で購入できるので無駄なコストを削減することができます。
また、楽天証券では楽天ポイントを利用して投資信託を購入することができるポイント投資にも対応しているので、楽天ポイントがあれば投資資金を準備する必要なく投資を始めることができます。
さらに投資信託の積立の引き落とし方法として楽天キャッシュや楽天カードのクレジット決済を利用すれば100円につき1ポイントの楽天ポイントが貰えるのでさらにお得となります。(毎月5万円まで)
また、投資信託を保有していればいつかは売却することになりますが、老後の生活費の確保のため今まで作り上げた資産を有効活用する「投資信託を運用しながら切り崩す」投資信託の定期売却サービスを利用することもでき、下記のようなメリットを享受できます。
- 資産の寿命を引き延ばせる
- 投資信託の売却タイミングも時間分散しリスクを抑えることができる
- 分配金が出ないインデックスファンドでも毎月分配金を受け取ることができる
- 自動的に売却してくれるので面倒な手間が不要
- 売却する間隔や売却日、売却金額は自分で決められる
楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば金利が0.1%
楽天証券では、楽天銀行との口座連携サービスである「マネーブリッジ」を利用すれば、メガバンクなどで普通預金金が0.001%のところ、最大で0.1%と100倍の優遇金利が適用されます。
これらのサービスをマネーブリッジに申し込むだけで無料で利用できるという大きなメリットがあります。
他にも自動入出金(スイープ)は楽天銀行と楽天証券間での入出金を自動で行ってくれる機能で、楽天証券で株や投資信託の買い付けをしたいといった場合に、楽天銀行の預金残高から不足資金を自動入金してくれたり、楽天証券にある資金は毎営業日夜間に自動で楽天銀行に出金されるので、余った資金も無駄なくマネーブリッジの優遇金利が適用されます。
さらに、株式の取引や投資信託の残高に応じて楽天ポイントが貰えるので、楽天証券を利用すればするほど楽天ポイントが貯まっていきます。
マネーブリッジはもちろん無料で利用することができ、いろいろなメリットが多く、デメリットは強いてあげれば楽天証券、楽天銀行両方の口座を保有していないといけないくらいなので、片方ではなく両方の口座を保有しメリットを享受したほうがお得です。
楽天証券のデメリットは?
投資信託の保有で貰えるポイントが少ない
楽天証券で投資信託を購入し、はじめて基準残高に到達するとポイントが貰えます。
ただ、他のSBI証券やマネックス証券では、投資信託を保有しているだけで毎月ポイントが貰えるのでポイントの還元率だけでみると楽天証券のポイント還元率は良くありません。
ポイント還元率は高くはありませんが、楽天ポイントをとにかく貯めたい方は楽天証券が向いてます。
IPOの取り扱い数は少ない
楽天証券では、比較的利益を上げやすいIPOは、完全平等抽選なので誰でも当選する可能性があるものの、取り扱い銘柄数は他社と比較するとやや少なめです。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
SBI証券 | 89(13) | 122(21) | 85(15) |
楽天証券 | 65(0) | 74(0) | 38(0) |
マネックス証券 | 61(0) | 66(1) | 50(0) |
auカブコム証券 | 23(0) | 42(0) | 19(0) |
松井証券 | 54(0) | 56(0) | 18(0) |
岡三オンライン | 26(2) | 48(4) | 39(1) |
SMBC日興証券 | 47(24) | 80(26) | 52(16) |
※カッコ内は主幹事数
ただ、取り扱い銘柄数は直近2年は増えてきているので、チャンスはあるかもしれません。
ポイント投資では通常ポイントしか利用できない
楽天ポイントには楽天市場などで買い物をした時に付与されるような通常ポイント以外に、キャンペーンなどで付与される期間限定ポイントもあります。
ポイント投資で投資信託などに投資する場合は、通常ポイントしか使えず期間限定ポイントや他ポイントから交換した楽天ポイントは利用できません。
楽天ポイントが貯まったのでいざ投資信託に投資しようとしても、使えるポイントと使えないポイントがるので気を付けてください。
楽天証券の評判は?
良い口コミ
30代男性ノーロードの商品が多く、しかも100円から購入出来て、さらにポイントが利用出来るので、普段から利用するクレジットカードも楽天にしたり、バーコード払いも楽天pay中心になってしまった。
40代男性無料ツールが使いやすい。手数料が安いのが魅力的。サイトのマイページから自分の投資商品がどのような状況なのか分かりやすい。探しやすい。
30代女性何にも分からない初心者でしたが、楽天証券はそういった人も多いのか、ネットでも丁寧に説明があり不安なく利用できている。
(引用元:オリコン顧客満足度ランキング)
少額から投資ができ、手数料が安い点などが評価されていて、説明などが充実しているので初心者の方でも不安なく利用できているようです。
楽天ポイントは様々なところで貯めたり使えたりするので、これを機にいろいろな楽天のサービスを利用すればお得にポイントを活用することができます。
気になる口コミ
60代以上男性株式、例えば信用取引についての疑問点を問い合わせした際の回答が答えになっておらず失望した。同じ質問を日を変えて行ったが、返ってくる答えは相変わらず的外れであった。
40代男性キャンペーンや特典が何かを利用、購入しないとポイントに繋がらない事。 もう少し、そういった事がなくてもポイントが還元されても良いのではないかと感じます。
40代女性お金の事だしわからないでやりたくなかったしわからない事だらけだったから問い合わせしたらつながらないから辞めた。
(引用元:オリコン顧客満足度ランキング)
問い合わせがつながりづらかったり、問い合わせした内容も的外れであったりややカスタマーサービスに不安があります。
まとめ
楽天証券は、大手ネット証券の一角として様々な金融商品を取り扱っています。もちろん楽天グループなので楽天ポイントを貯めたり使ったりと様々な場面で活用することができます。
特に下記のような方に楽天証券は向いています。
- 色々な金融商品に低コストで取引したい
- 国内株式や米国株式・ETFなどの海外株式などにも投資したい
- 楽天ポイントを貯めたい、楽天ポイントで投資信託に投資したい
- 普通預金の金利を0.1%にアップさせたい
- 多くの金融商品への投資を1つの証券会社にまとめたい
手数料の引き下げはSBI証券などと競っているので、常に業界トップレベルの手数料の安さを維持しています。
口座開設・維持費用はもちろん無料なので、この機会に口座開設を検討してみてください。普通預金の金利が0.1%になる楽天銀行とのマネーブリッジも、楽天証券の口座開設から同時に申し込みできます。