投資信託は証券会社だけでなく、銀行やゆうちょなど様々な金融機関で取り扱いがありますが、特にネット証券では投資信託を保有しているだけでポイントが自動で付与されたり、クレジットカードを利用した積立でもポイント還元が受けられたりします。
ポイントの付与率やポイント付与対象となる投資信託が各ネット証券で異なっているので、各社のサービス内容を比較してみました。
投資信託でポイント還元とは?
投資信託は、ネット証券なら投資信託の保有残高に応じてポイントが還元されたり、クレジットカードを利用した積立でポイントが還元されます。
ポイントは投資信託を保有しているだけで自動で付与され続け、クレジットカードを利用した積立設定を行えば手間なくポイントをコツコツ貯めていくことができます。
Tポイントや、Pontaポイントなどは普段の買い物などにも利用することもでき、貯まったポイントで投資信託を再投資することも可能です。
投資信託は中長期的に投資を行うので長い目で見れば意外とポイントも貯まるので少しでもお得なネット証券の利用を検討してみてください。
特につみたてNISA対象の投資信託への投資を考えているなら、普通に積立するよりクレジットカード積立を利用したほうがポイントが還元されるのでお得です。
主要なネット証券のポイント還元サービスおよびクレジットカードを利用した積立でのポイント還元の実施状況は下記となっています。
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 松井証券 | |
ポイント還元サービス | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
クレカ積立ポイント還元サービス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
投資信託のポイント還元サービスの比較
主要ネット証券の投資信託保有時のポイント還元サービスを比較すると下記となります。
SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 松井証券 | 楽天証券 | |
ポイント | Vポイント Pontaポイント dポイント JALマイル ※1 | マネックス ポイント | Pontaポイント | 松井証券 ポイント | 楽天ポイント |
還元率(年率) 低コストな投資信託 | 0.0175%~ 0.063% | 0%~0.03% | 24万円以上 0.005% | 0.01%~1% ※3 | ー ※4 |
還元率(年率) その他の投資信託 | 1,000万円未満 0.1% (0.15% ※2) | 0.08% | 2.4万円以上 100万円未満 0.05% | ||
1,000万円以上 0.2% (0.25% ※2) | 100万円以上 3,000万円未満 0.12% | ||||
3,000万円以上 0.24% | |||||
詳細 | 投信マイレージ | 投信保有 ポイント | 資産形成 プログラム | 投信残高 ポイントサービス | 投信残高 プログラム |
※1:JALマイルの場合は付与率は記載還元率の半分
※2:SBIプレミアムチョイス銘柄の場合
※3:毎月エントリーが必要
※4:楽天オールカントリーなど4ファンドのみが対象
低コストなインデックスファンドでもその他のファンドでも松井証券のポイント還元率が高く、次いでSBI証券がポイント還元率が高い感じとなっています。
松井証券ポイントはdポイントやPayPayポイントなどに交換が可能です。
人気の投資信託のポイント還元率の比較
投信ブロガーの方たちが投票して、毎年優れていると思うファンドを選ぶイベントである「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2023」で20位以内に選ばれた投資信託のポイント還元率は下記となりました。
参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?
ファンド名 | 信託報酬 | 分類 | SBI証券 | マネックス 証券 | 松井証券 | auカブコム 証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー) | 0.05775% | 全世界株式 | 0.0175% | 0.0175% | 0.0175% | 0.005% |
ニッセイ外国株式 インデックスファンド | 0.09889% | 先進国株式 | 0.0351% | 0.03% | 0.0351% | 0.005% |
eMaxis Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 米国株式 | 0.0326% | 0.03% | 0.0326% | 0.005% |
eMAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) | 0.05775% | 全世界株式 | 0.0175% | 0.0175% | 0.0175% | 0.005% |
eMAXIS Slim 先進国株式 インデックス | 0.09889% | 先進国株式 | 0.0349% | 0.03% | 0.0349% | 0.005% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.09889% | 先進国株式 | 0.05% | 0.03% | 0.05% | 0.005% |
eMAXIS Slimバランス (8資産均等型) | 0.143% | バランス型 | 0.05% | 0.03% | 0.055% | 0.005% |
ひふみ投信(ひふみプラス) | 1.078% | アクティブ | 0.15% | 0.08% | 0.355% | 0.05% |
農林中金<パートナーズ> 長期厳選投資 おおぶね | 0.99% | アクティブ | 0.1% | 0.08% | 0.35% | ー |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 0.162% | 米国株式 | 0.05% | 0.03% | 0.05% | 0.005% |
はじめてのNISA・全世界株式 インデックス (オール・カントリー) | 0.05775% | 全世界株式 | 0.0175% | 0.0175% | 0.0175% | 0.005% |
SOMPO123 先進国株式 | 0.077% | 先進国株式 | 0.022% | ー | 0.022% | 0.005% |
コモンズ30ファンド | 1.078% | アクティブ | 0.15% | 0.08% | 0.35% | 0.05% |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド | 0.19% | 全世界株式 | 0.05% | 0.03% | 0.05% | 0.005% |
楽天・インデックス・ バランス・ファンド(均等型) | 0.217% | バランス型 | 0.05% | 0.03% | 0.05% | 0.005% |
ニッセイNASDAQ100 インデックスファンド | 0.2035% | 米国株式 | 0.05% | 0.03% | 0.05% | 0.005% |
SBI・V・米国増配株式 インデックス・ファンド | 0.1238% | 米国株式 | 0.022% | ー | 0.022% | ー |
松井証券が対象の投資信託すべてでポイント還元率が最も高い結果となっています。
低コストなインデックスファンドは松井証券とほぼ同じレベルのSBI証券がポイント還元率が高くなっています。
すでに他の証券会社で投資信託を保有していても、松井証券へ移管することができ、移管元の証券会社で手数料がかかりますが、移管手数料負担サービスで松井証券が全額負担してくれるので、実質無料で移管でき、松井証券の高いポイント還元率を享受できます。
SBI証券でも同様のサービスを行っているので、SBI証券へも実質無料で投資信託を移管することが可能です。
投資信託クレジットカード積立のポイント還元を比較
SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 楽天証券 | |
クレジットカード | 三井住友カード | マネックスカード | au Pay カード | 楽天カード |
クレジットカード 年会費 | 無料(一般カード) | 実質無料 ※1 | 無料 | 無料(一般カード) |
ポイント還元率 | 0.5% (一般カード) | 積立金額が5万円以下 1.1% ※2 | 1% | 低コストファンド ※4 0.5% (一般カード) |
1.0% (ゴールドカード) | 低コストファンド ※4 0.75% (ゴールドカード) | |||
2.0% (プラチナカード) | 低コストファンド ※4 1.0% (プレミアムカード) | |||
5.0% (プラチナプリファード) | その他のファンド 1.0% | |||
付与ポイント | Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント | 楽天ポイント |
積立可能金額 | 100円~100,000円 | 1,000円~100,000円 | 100円~100,000円 | |
積立方法 | 毎月1日買付 | 毎月20日(※3)の 3営業日前 | 毎月1日買付 | 毎月8日買付 |
※1:投信積立などで1回でも利用すれば年会費は無料
※2:積立金額が5万円超~7万円以下:0.6%、7万円超~10万円以下:0.2%
※3:非営業日の場合は翌営業日
※4:代行手数料が年率0.4%(税込)未満のファンド
マネックス証券が積立金額5万円以下ならポイント還元率が最も高く、次いで年会費無料のカードではauカブコム証券のポイント還元率が高くなっています。
ポイント還元率だけで見るとSBI証券×三井住友カードのプラチナやプラチナプリファードの還元率が高くなっていますので、そのようなカードを利用する場合は最もお得です。
またauカブコム証券でauマネ活プラン+NISA口座を活用すれば一般カードでも1.5%、ゴールドカードなら最大3%(13カ月目以降は2.0%)とポイント還元率が高くなります。
ゴールドカードの年会費は11,000円なのですが、例えば毎月50,000円の投資信託の積立をすると還元率が2%の場合でも年間12,000ポイントの還元を受けられるので、年会費を払ってもプラスとなります。(クレカ積立特典は50,000円が上限)
投資信託のトータルのポイント還元率が高いネット証券は?
投資信託は保有しているだけでポイント還元が受けられ、クレジットカードを利用して積み立てればさらにポイントが貰えます。
例えば個人投資家に人気の高い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を20年間、3万円を積立した時の保有残高によるポイント還元とクレジットカード積立(年会費が無料のカード)のポイント還元をトータルしたポイントの累計を比較すると下記のようになります。
0.0175%(マネックス証券)0.0175%(SBI証券)0.005%(auカブコム証券)0.0175%(松井証券)
※マネックス証券は端数は切り上げ、SBI証券、auカブコム証券、松井証券は切り捨て
クレカ積立:
1.1%(マネックス証券)0.5%(SBI証券)1%(auカブコム証券)
松井証券のみクレジットカード積立のポイント還元がないため、他社と比べると得られるポイントは非常に少なくなっています。
クレジットカード積立のポイント還元率が1.1%と最高水準のマネックス証券は約9.2万円相当のポイントを貰え、auカブコム証券より約2.7万円、SBI証券より約4.3万円ほど多くポイントを得ることができます。
マネックス証券の投資信託ポイント還元サービス
マネックス証券では「投信ポイントプログラム」で、投資信託の月間保有金額に応じてマネックスポイントをもらうことができます。
投資信託保有時のポイント還元率
ポイント還元率は最大0.08%で、投資信託の銘柄によって0.03%、0%、その他のものがあります。
参考 マネックス証券「投信保有ポイント」
信託報酬が低コストなファンドの多くは0.03%ですが、下記のファンドはファンド毎にポイント付与率が変わります。
ファンド名 | 運用会社 | ポイント付与 (年率) |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | SBIアセットマネジメント | 0.0220% |
Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス (全世界株式) | 日興アセットマネジメント | 0.0175% |
ハジメテノNISA・全世界株式インデックス | 野村アセットマネジメント | 0.0175% |
ツミタテiシェアーズ米国株式(S&P500) インデックス・ファンド | ブラックロック・ジャパン | 0.0100% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.0175% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除ク日本) | 0.0175% | |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 0.0175% |
また、下記はポイント還元の対象外となりますが、他にも「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」「SBI・先進国株式インデックス・ファンド」などいくつかのファンドがポイント還元の対象外となっています。(マネックス証券「投信保有ポイント付与対象外のファンド」)
- MRF
- 公社債投資信託
- 投資一任口座で保有する投資信託
- iDeCoで保有する投資信託
対象銘柄
マネックス証券で取り扱っている国内株式投資信託、外貨建てMMF、外国製投資信託が投信ポイントプログラムの対象となります。
ただし、MRF、公社債投資信託、投資一任口座で保有する投資信託、iDeCoで保有する投資信託などは対象外となります。
ポイント投資などの活用法
マネックス証券では貯まったポイントで投資信託の買付を行うことができます。
他にも、株式手数料に1ポイント1円単位で充当できたり、コインチェックを通して仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、リップル)に1ポイント1円として交換することが可能です。
>> コインチェック(公式サイト)
また、下記のような他のポイントに交換することもできるので、普段利用しているポイントなどに交換すれば有効に活用できます。
dポイント | 1マネックスポイント=dポイント1ポイント |
amazonギフトカード | 1マネックスポイント=amazonギフトカード1円相当 |
Tポイント | 50マネックスポイント=Tポイント50ポイント |
Pontaポイント | 1マネックスポイント=Pontaポイント1ポイント |
nanacoポイント | 50マネックスポイント=nanacoポイント50ポイント |
WAONポイント | 100マネックスポイント=WAONポイント100ポイント |
ANA | 1,000マネックスポイント=ANAの250マイル |
JAL | 1,000マネックスポイント=JALの250マイル |
マネックスポイントの有効期限はポイント獲得日の翌々年度末(3/31)なので、それまでに他のポイントに交換するなど無駄なく利用しましょう。
マネックス証券の他の取引でもポイントを貯められる
マネックス証券で株取引(国内ETFは株式と同様の扱い)を行い下記の条件に合致すれば、手数料の一部がマネックスポイントで還元されます。
マネックスカードを利用した積立で業界最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカードを利用した投資信託の積立で1.1%(積立金額が5万円以下の場合)と業界最高水準のマネックスポイントが還元されます。
※:5万円超過~7万円以下:0.6%、7万円超過~10万円以下:0.2%
- 対象カード:マネックスカード
- 積立可能額:毎月1,000円~10万円
- 特定・一般口座以外にNISAでも利用可能
マネックスカードは初年度年会費無料、次年度以降の年会費は550円(税込)ですが、1回以上クレジットカードの利用があれば無料となり、投信積立でも対象となるので、積立している間は費用は掛かりません。
貯まったマネックスポイントは、株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービスに交換することも可能です。
マネックスカードは、マネックス証券の口座開設が必要なので、まだ口座を持ってないなら口座開設から始めてみましょう。
auカブコム証券の投資信託ポイント還元サービス
auカブコム証券では「auカブコム証券の資産形成プログラム」で、投資信託の月間保有金額に応じてPontaポイントをもらうことができます。
投資信託保有時のポイント還元率
ポイント還元率は最大で0.24%ですが、投資信託の月間平均保有額によって付与率が変わり、通常銘柄は月間平均保有残高が24,000円以上、指定銘柄は月間平均保有残高が240,000円以上からポイント付与の対象となります。
また、一部の銘柄は残高に係わらず0.005%となっています。
参考 auカブコム証券「指定銘柄一覧」
対象銘柄
auカブコム証券で取り扱っている公募株式投資信託がauカブコム証券の資産形成プログラムの対象となります。
ただし、外貨建MMF、公社債投資信託(MMF・中期国債ファンドなど)は対象外となります。
ポイント投資などの活用法
auIDを登録(auユーザでなくても登録可能)すればポイントが付与され、Pontaポイント提携先で利用できます。
auカブコム証券では投資信託の買付にPontaポイントを利用することができ、1ポイント1円分として利用することが可能です。
さらに、190万か所の提携店舗・サービスでPontaポイントを利用可能です。
Pontaポイントの有効期限は最終のポイント加算日または、ポイント利用日から1年間です。
au Pay カードを利用した積立で1%のポイント還元
auカブコム証券ではau Pay カードを利用した投資信託の積立で1.0%のポイントが還元されます。
- 対象カード:au Pay カード
- 積立可能額:毎月100円~5万円
- 特定・一般口座以外にNISAでも利用可能
Pontaポイントはローソンやケンタッキーフライドチキンをはじめ多くの店で貯めたり使えたりすることができたり、JALのマイルに交換することもできます。
また、auカブコム証券でauマネ活プラン+NISA口座を活用すれば一般カードでも1.5%、ゴールドカードなら最大3%(13カ月目以降は2.0%)とポイント還元率が高くなります。
ゴールドカードの年会費は11,000円なのですが、例えば毎月50,000円の投資信託の積立をすると還元率が2%の場合でも年間12,000ポイントの還元を受けられるので、年会費を払ってもプラスとなります。(クレカ積立特典は50,000円が上限)
SBI証券の投資信託ポイント還元サービス
SBI証券では「投信マイレージサービス」で、投資信託の月間保有金額に応じてVポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル(還元率は半分)が自動で付与されます。
投資信託保有時のポイント還元率
ポイント還元率は最大で0.25%ですが、残高や投資信託によって付与率が変わります。
参考 SBI証券「投信マイレージサービスポイント還元率一覧」
特に多くの低コストなインデックスファンドなどは残高に係わらず0.0175%~0.063%の付与率と業界でも最高水準のポイント還元率となっています。
例えば個人投資家に人気の高い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は信託報酬が0.09372%となっていますが、ポイント還元率は0.0326%と3分の1がポイントとして還元されます。
対象銘柄
SBI証券で取り扱っている全銘柄(国内公募株式投資信託)が投信マイレージサービスの対象となります。
ただし、MMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託、iDeCoでの買付などは対象外となります。
ポイント投資などへの活用法
貯まったTポイントやVポイント、Pontaポイントは、利用するポイント数に制限なく1ポイント=1円分としてポイントを投資信託の買付に利用することが可能です。
SBI証券で扱っている投資信託は100円から買付することができるので、少額からでも投資することが可能です。
SBI証券の他の取引でもポイントを貯められる
SBI証券では投資信託の保有だけでなく各種取引を行うことによってポイントを貯めることができます。
国内株式手数料マイレージ (国内株式現物取引) | Vポイント Pontaポイント dポイント JALマイレージ PayPayポイント | スタンダードプラン手数料及び現物PTS取引手数料の月間の合計手数料の1.1%相当のポイント |
金・銀・プラチナマイレージ (金・プラチナ・銀取引) | スポット取引手数料、および積立買付手数料の月間合計手数料の1.0%相当のポイント | |
新規口座開設 | 一律100ポイント | |
FXポイントプログラム | 新規取引(決済除く)すると、10単位につき最大4ポイント |
クレジットカードを利用した積立でVポイントが貯まる
SBI証券では投資信託の積立購入時にクレジットカードを利用することによって、積立額の0.5~5%のVポイントをもらうことができ、サービスの概要は下記となります。
- 対象カード:三井住友カードが発行したVポイントが貯まるカード
- 積立可能額:毎月100円~10万円
- 特定・一般口座以外にNISAでも利用可能
Vポイントは三井住友fファイナンシャルグループが提供するポイントサービスでTポイントと統合され、三井住友カードが発行するVisa・Mastercard加盟店でポイントが貯まるので、国内750万店、世界200以上の国と地域にある1億店以上(Visaの場合)で利用できます。
もしVポイントが貯まるカードをお持ちでないなら、三井住友カード(NL)がおすすめです。
年会費や永年無料で、Visaのタッチ決済/Mastercardコンタクトレスを対象コンビニ・マクドナルドで利用するとポイントが5%還元とポイント還元率が高いです。
また、カードにカード番号が印字されてないので、カードを紛失しても不正利用のリスクが軽減され、盗み見されることもないので安心して利用できます。
この機会に無料で利用できる三井住友カード(NL)の発行を検討してみてください。
>> 三井住友カード(NL)
楽天証券の投資信託ポイント還元サービス
楽天証券では「ハッピープログラム」もしくは「投資信託 資産形成ポイント」で、楽天ポイントが付与されます。
ただし、2022年4月以降は「一定の残高を保有している場合」から「一定の残高をはじめて達成した場合」に付与ルールが改悪されます。
今までであれば保有残高に応じて毎月楽天ポイントが付与されていましたが、例えば50万円の残高があれば毎月20ポイントが付与されていましたが、今後は50ポイントが1回付与されるだけでそのあとは次のポイントが付与される残高まで増えないとポイントが付与されない点は注意が必要です。
「ハッピープログラム」と「投資信託 資産形成ポイント」は、どちらか一方のポイントしか受け取ることはできず、「ハッピープログラム」は、楽天証券と楽天銀行を連携させることによって利用することができます。
投資信託保有時のポイント還元率
楽天証券で投資信託保有していても、毎月ポイントが付与されるわけではないのでポイント還元率は0%となります。
ポイント付与は「ハッピープログラム」「投資信託 資産形成ポイント」ともに下記の残高になった時に1度だけポイントが付与されます。
ただし、下記のファンドの場合は、投資信託を保有していれば毎月ポイントが還元されます。
ポイント投資などの活用法
楽天ポイントはもちろん楽天グループの各社や街のお店でも貯めたり使えたりすることができ、貯まった楽天ポイントや楽天証券ポイントを投資信託の買付に利用することができ、1ポイント1円分として利用することが可能です。
楽天証券ポイントはポイント利用上限はありませんが、楽天ポイントは下記のような上限があります。
楽天証券もSBI証券同様に扱っているほとんどの投資信託は100円から買付ることができるので、少額からでも投資することが可能です。
期間限定ポイント(SPUで獲得した楽天ポイント含む)や他ポイントから交換した楽天ポイント(楽天証券ポイントコースのポイントを手動で交換された分を含む)はポイント投資には利用できない点は注意が必要です。
また、楽天ポイントなら国内株式(現物)の購入代金や手数料、バイナリーオプションの購入代金に利用することも可能です。
楽天証券の他の取引でもポイントを貯められる
楽天ポイントが貯められる「ハッピープログラム」では投資信託の保有残高以外にも楽天証券の他の取引でも楽天ポイントをもらうことができます。
他の楽天グループの利用なども合わせればコツコツポイントを貯めることができますし、もちろん他の楽天グループで利用することもできます。
クレジットカードを利用した積立で楽天ポイントが貯まる
楽天証券では投資信託の積立で楽天カードを利用すると、積立額の0.5~1%の楽天ポイントが貰うことができ、サービスの概要は下記となります。
- 対象カード:楽天カード(株)が発行しているカード(提携カード含む)
- 積立可能額:毎月100円~10万円
- 特定・一般口座以外にNISAでも利用可能
楽天ポイントは様々な楽天のサービスで利用できるので、楽天での買い物など楽天のサービスを利用しているなら楽天カードでの投資信託積立はお得です。
もちろん楽天カードも年会費は無料です。
>> 楽天カード(公式サイト)
松井証券の投資信託ポイント還元サービス
松井証券では「投信残高ポイントサービス」で、投資信託の月間保有金額に応じて松井証券ポイントが自動で付与されます。
投資信託保有時のポイント還元率
ポイント還元率は0.01%~1%で、全銘柄で業界最高の還元率となっていて、低コストなインデックスファンドなど含めどの銘柄でも高還元率となっています。
ただし、ポイント還元を受けるには毎月エントリーが必要になります。
対象銘柄
対象銘柄は松井証券で取り扱っている全銘柄でポイントを貰うことができます。(MMF・ETF・iDeCoを除く)
もちろん人気の高いeMAXIS Slimシリーズなども取り扱っていてすべての銘柄で高還元率となっています。
特にアクティブファンドの還元率は他社と比べて高くなっているので、アクティブファンドに投資するなら松井証券が有利です。
他社で買付した投資信託も実質無料で移管でき、ポイント還元の対象となる
松井証券以外で保有している投資信託も、松井証券で取り扱っている銘柄であれば実質無料で松井証券に移管することができます。
通常投資信託の移管は移管元の証券会社等で手数料が発生するのですが、松井証券ではその移管手数料全額を負担してくれるサービスがあるので実質無料で移管することができます。
移管した投資信託もポイント還元の対象となるので、業界最高水準のポイント還元を受けることができます。
>> 松井証券(公式サイト)
ポイント投資などへの活用法
付与されるポイントは松井証券ポイントという独自のポイントですが、投資信託の購入や他のポイントへ交換することが可能です。
他にも3,000種類以上の商品と交換することも可能です。
ポイントで購入できる投資信託は自動積立設定すると貯まったポイントを月に1回自動で投資信託の購入に充てられますが、下記の3種類に限定されています。
ポイントの有効期限はポイントを獲得した日の翌々年度の3月末日となっているので、自動積立を設定していればポイントの失効を気にする必要はありません。
クレジットカードを利用した積立はポイント還元はなし
松井証券では「MATSUI SECURTIES CARD」というクレジットカードがありますが、このカードを使っても投資信託の積立でポイント還元はありません。
松井証券は投資信託の保有残高によるポイント還元率は高く、移管手数料も実質無料なのでクレジットカード積立を利用しない方には向いています。
まとめ
投資信託のポイントサービスとは、投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえたり、クレジットカードを利用した積立でポイントが還元されたりするサービスで、各ネット証券でそれぞれのサービスを展開しています。
ポイントは投資信託を保有しているだけで自動で付与され続け、さらにクレジットカードで積立すれば自動で付与されるので、手間なくポイントをコツコツ貯めていくことができます。
投資対象となる投資信託によって各社で貰えるポイントの種類や還元率は変わりますが、まとめると下記のような感じとなります。
クレカ積立を利用する
- クレカ積立でほぼ条件なく年会費無料のカードを利用するなら「マネックス証券」
- クレカ積立で最高水準の還元率を得たいなら「SBI証券」
クレカ積立を利用しない
- 低コストな投資信託を中心に投資するなら「松井証券」か「SBI証券」
- その他の投資信託やどちらのファンドにも投資するなら「松井証券」
もちろん低コストでない投資信託と低コストな投資信託を保有する証券会社を分けて、それぞれで最高の付与率のポイントをもらうなどと複数のネット証券を利用するといったことも可能です。
付与されるポイントが各社異なるので、よく利用するポイントが還元されるネット証券を利用するのが好ましく、SBI証券なら複数のポイントの中から選ぶことができます。
また、投資信託は他のネット証券に移管することができ、移管する際には移管元の証券会社等で移管手数料が必要ですが、移管先がSBI証券、楽天証券、松井証券なら移管手数料を全額負担してくれるので実質無料で移管することができます。
参考 投資信託の移管のメリットやデメリットとは?手順などを解説!
もちろん各社口座開設・維持費は無料で、投資信託のポイントサービスも無料で利用できます。
クレジットカードでの積立については下記も参考にしてみてください。