eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、業界最低水準の信託報酬を目指すeMAXIS Slimシリーズで、米国の株式市場に分散投資ができるインデックスファンドです。
米国の代表的な株価指数であるS&P500の動きに連動する成果を目標としていますが、実際どんな内容のファンドなのか確認してみました。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴
投資対象
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
S&P500は、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
米国株式市場の動向を表す株価指数としてはダウ平均が有名ですが、ダウ平均は構成銘柄数が30銘柄で平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数と、S&P500と構成銘柄数、インデックスの算出方法に違いがあり、分散性という観点ではS&P500の方が優れてます。
参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
※下記はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)「月報(2020年10月)」からの情報です。
資産構成
組入上位10業種
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:505銘柄
ファンドの仕組み
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はS&P500インデックスマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.0968%以内 |
実質コスト(税込) | 0.14% ※ |
信託財産留保額 | なし |
※:第2期運用報告書(2019年4月26日~2020年4月27日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
また、純資産総額が500億円以上になると段階的に信託報酬(税抜)を引き下げるようになっています。
- 500億円未満は:0.088%
- 500億円以上1,000億円未満の部分:0.0875%
- 1,000億円以上の部分:0.0870%
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はつみたてNISAの対象で、つみたてNISAやiDeCoを利用して購入ができる主なネット証券は下記となっています。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 |
---|---|
トータルリターン | 5.92%(75位) |
リスク(標準偏差) | 22.89(72位) |
シャープレシオ | 0.26(73位) |
対象ファンド数※ | 211本 |
※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー1.8% | ー1.8% |
3ヶ月 | +2.3% | +2.3% |
6ヶ月 | +11.0% | +10.9% |
1年 | +5.9% | +5.8% |
設定来 | +18.9% | +18.6% |
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)「月報(2020年10月)」より
※ファンド設定日は2018年7月3日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約2年が経過しているので、単純な年率平均は約9.5%となっていて、設定来ではベンチマークよりパフォーマンスが良くなっています。
ベンチマークとするインデックスが配当込み指数なので、信託報酬(実質コスト)分はベンチマークより成績が悪くなるはずなのですが、運用報告書によるとマザーファンド保有による影響と、ファンドとベンチマークで適用される配当税率の差異などがプラス要因としてあげられています。
詳細は不明ですが、継続してベンチマークと乖離していないか確認する必要がありそうです。
純資産残高は右肩上がりに成長していて、1年で1,600億円を超える流入がある人気のファンドとなっています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P500(配当込み、円換算ベース)
- 為替ヘッジ:なし
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.0968%(実質コスト:0.14%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約2,000億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(4月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2018年7月3日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:SBI証券、マネックス証券、松井証券
評価・まとめ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
eMAXIS Slimシリーズは、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドで、信託報酬は最安値となっていて今後新たに低コストなファンドが登場したり、ライバルファンドが信託報酬を引き下げても追随して常に業界最低水準の信託報酬となることが期待できるファンドです。
S&P500に投資ができる投資信託では、信託報酬が最安値水準となっていてネット証券なら100円から投資ができるので、気軽に米国株式市場への投資を始められます。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を購入するならSBI証券か楽天証券がおすすめ!
低コストインデックスファンドではSBI証券と楽天証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貰えますが、SBI証券が年率0.02%、楽天証券が0.048%と楽天証券の方がお得です。
さらに楽天証券なら、貰ったポイントは投資信託の購入にも利用できたり、楽天銀行との連携で普通預金の金利がメガバンクの100倍の0.1%になったり、楽天カードで投資信託の積立を行えば1%のポイントが付与されたりとメリットが多いです。
楽天証券だけでなく、楽天銀行や楽天カードも口座開設・維持費用は無料です。
参考 楽天証券ならポイントで投資信託を通常・積立で購入可能!しかも100円から!
参考 楽天証券と楽天銀行の連携で金利をメガバンクの100倍に!ポイントも貯まる!
参考 楽天証券の投資信託の積立は楽天カードを利用してポイントGet!デメリットはない?
SBI証券でも投資信託を保有しているだけで低コストなインデックスファンドでも年率0.02%のTポイントがもらえます。もちろん口座開設・維持費は無料です。
その他下記の証券会社でも購入できます。
>> マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
>> GMOクリック証券
>> 岡三オンライン(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!
参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?
各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!