国内債券インデックスファンドは主に国内の公社債に分散投資ができる投資信託です。
国内債券型はリターンはあまり期待できませんが、株式と逆の値動きとなりやすいため分散投資先の一部として利用されています。
そんな国内債券インデックスファンドで低コストなファンドを一覧としてまとめ、実質コストなどを比較してみました。
国内債券インデックスファンド一覧
モーニングスター社でカテゴリが国内債券型のファンドの中で低コストなインデックスファンドを抽出したのが下記となります。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | ベンチマーク | 純資産総額 (百万円) |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.132% | NOMURA-BPI総合 | 16,858 |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.132% | 8,610 | |
Smart-i 国内債券インデックス | 0.132% | 1,791 | |
iFree日本債券インデックス | 0.132% 0.242% ※1 | 4,739 | |
たわらノーロード 国内債券 | 0.154% | 21,598 | |
三井住友・日本債券インデックス・ファンド | 0.176% | 74,766 |
※1:新発10年国債利回りが1%未満のときは0.132%、1%以上の時は0.242%
インデックスについて
NOMURA-BPI総合
NOMURA-BPI総合は、野村證券金融工学研究センターの提供する日本の公募債券流通市場全体の動向を的確に表すために開発された投資収益指数のことです。
国債の他、地方債、政府保証債、金融債、事業債および円建外債等で構成されていて、インカム収入を考慮した時価総額加重型のインデックスです。
この指数に組み入れられる銘柄は、各月の25日に下記の条件を満たしている必要があります。
- 国内発行の公募固定利付円貨債券
(国債、地方債、政府保証債、金融債、事業債、円建外債、MBS、ABS) - 残存額面10億円以上、残存期間1年以上
- 事業債、円建外債、MBS、ABSはA格相当以上の格付
- 新発債の組み入れは、国債が発行月の翌月、金融債は発行月から3ヵ月後、その他一般債は発行月の翌々月から行う
銘柄別の構成比率は下記となっていて、国債が8割以上を占めています。
国内債券インデックスファンドの実質コストなどを比較
国内債券インデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドで、実質コストやマザーファンドの規模などを比較したのが下記となります。
NOMURA-BPI総合
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.132% | 0.135% | 314,171 | +2,676 | -2.77% |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.132% | 0.134% | 47,767 | +251 | -2.79% |
Smart-i 国内債券インデックス | 0.132% | 0.141% | 82,199 | +472 | -2.77% |
iFree日本債券インデックス | 0.132% 0.242% | 0.137% | 36,568 | +1,115 | -2.78% |
たわらノーロード 国内債券 | 0.154% | 0.155% | 273,346 | +2,380 | -2.81% |
三井住友・日本債券 インデックス・ファンド | 0.176% | 0.178% | 122,582 | -3,461 | -2.82% |
信託報酬は複数のファンドで最安値となっていますが、実質コストは「ニッセイ国内債券インデックスファンド」が最も低コストとなっていて、次いで「eMAXIS Slim国内債券インデックス」となっています。
ただ、人気が高いのは「eMAXIS Slim国内債券インデックス」で直近1年のリターンもわずかですが「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の方が良かったので「eMAXIS Slim国内債券インデックス」がバランスが良く最もベストなファンドと言えそうです。
つみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況
国内債券インデックスファンドで信託報酬が低コストなファンドのつみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況は下記となっています。
つみたてNISAの対象商品はありませんが、iDeCoでは一部のファンドはネット証券での取り扱いがあるのでうまく利用してください。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?名称 | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | × | SBI証券松井証券のiDeCo |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | × | × |
Smart-i 国内債券インデックス | × | × |
iFree日本債券インデックス | × | × |
たわらノーロード 国内債券 | × | 楽天証券 |
三井住友・日本債券インデックス・ファンド | × | × |
まとめ
国内債券インデックスファンドでは「NOMURA-BPI総合」が多く利用されていて、日本の国債を中心に地方債や事業債などに分散投資ができます。
国内債券はリターンはあまり期待できませんが、株式と逆の値動きとなりやすいため分散投資先の一部として利用されています。
国内債券インデックスファンドでは「実質コスト」「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」「1年間のリターン」のバランスが良い「eMAXIS Slim国内債券インデックス」が最もベストと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
低コストの投資信託を購入するのにおすすめの証券会社は?
各ネット証券では投資信託に関して保有残高に応じたポイント還元と、クレジットカード積立によるポイント還元があり、積立するならトータルでのポイント還元率が高い方がお得です。(クレジットカード積立はつみたてNISA銘柄も対象)
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
トータルのポイント還元率が業界最高水準のマネックス証券
- 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.03%(一部0%)
- クレジットカード積立によるポイント還元率:1.1%
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、マネックス証券を口座開設すれば作ることができ、貯まったポイントは株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービス(dポイント・Tポイント・Pontaポイントなど)に交換することも可能です。
保有残高によるポイント還元率は業界最高水準のSBI証券
- 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.02%~0.05%
- クレジットカード積立によるポイント還元率:0.5%(一般カード)
ゴールドカードなら1%・プラチナカードなら2%
投資信託の保有残高によるポイント還元率は業界でも最高水準で、クレジットカード積立を利用しない場合にはおすすめです。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
>> 三井住友カード(NL)
Pontaポイントが貰えるauカブコム証券
- 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.005%(一部0%)
- クレジットカード積立によるポイント還元率:1%
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と高めの還元率です。
それでもマネックス証券やSBI証券(ゴールドカードやプラチナカード利用時)の方がトータルでの還元率は高いので、貯めたいポイントで選ぶという選択肢もあります。
楽天ポイントが貰える楽天証券
- 保有残高によるポイント還元率:ー
- クレジットカード積立によるポイント還元率:0.2%
(一般カード)
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、実質保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。
またクレジットカード積立も低コストなファンドは0.2%(※)と還元率が下がり、ポイント還元率は他社と比較すると見劣りする感は否めません。
※信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%(税込)未満の銘柄
それでも楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
>> 楽天カード(公式サイト)
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
その他各資産クラスの投資信託の比較
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