SBI証券は、国内初の口座数で1,000万口座を突破し、オリコン顧客満足度調査でも1位を受賞するなど実際に利用している方からも評判の高いネット証券です。
取扱商品も充実していて、SBI証券だけでも投資のほとんどができてしまうほどです。
そんなSBI証券はどんなメリットやデメリットがあるのか確認してみました。
SBI証券ってどんな会社?
SBI証券は、東証一部上場のSBIホールディングス傘下の証券会社で、SBIグループでは証券以外にも銀行や保険・損保など様々な金融事業を展開している国内でも屈指の金融グループです。
基本情報
社名 | 株式会社SBI証券 |
資本金 | 54,323,146,301円 |
代表者 | 代表取締役会長 北尾 吉孝 代表取締役社長 髙村 正人 代表取締役副社長 前川 雅彦 |
金融商品取引業者番号 | 関東財務局長(金商)第44号(2007/9/30) |
銀行代理業者許可番号 | 関東財務局長(銀代)第12号(2007/9/19) |
加入している協会 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 日本STO協会 日本商品先物取引協会 |
加入している投資者保護基金 | 日本投資者保護基金 日本商品委託者保護基金 |
取り扱い金融商品
SBI証券では多くの金融商品を取り扱っていて、SBI証券だけでもほとんどの金融商品の取引を行うことができます。
- 国内株式(現物・制度信用・一般信用・ミニ株・IPO・貸株・PTS・オプション)
- 外国株式(米国・中国・韓国・ロシア・ベトナム・インドネシアなど)
- 投資信託
- 債券(円貨建て・外貨建て)
- FX
- 先物・オプション・商品先物
- CFD・eワラント
- 金・銀・プラチナ
- NISA・つみたてNISA・iDeCo
SBI証券のメリットとは?
国内株式は現物も信用もすべて売買手数料は無料
株式の売買手数料は、「株取引一回ごとに手数料を払う」プランと、「一日の取引額の合計に応じて手数料を払う」プランがありますが、SBI証券ではちょっとした設定をするだけでどちらのプランも売買手数料は無料となります。
基本的にはインターネット取引をしていて、下記3つの取引報告書や各種交付書面の受取方法を全て「郵送」から「電子交付」に切り替えるだけです。
②特定口座年間取引報告書
③米株信用を除く外貨建取引の各種報告書
また、国内株式初心者でも利益を上げやすいIPOも2023年3月通期の全上場会社数のうち約98.9%の銘柄を取り扱うなどIPOにも強いネット証券です。
長期保有している株式などをSBI証券に貸し出すことにより貸株金利が貰える貸株サービスもあるので、売買差益や株主優待、配当以外の利益を得ることもできます。
また、通常株式の取引は単元単位(1単元=100株)での取引しかできませんが、1株から取引ができる単元未満株取引も行うことができるので、少額から株式投資を始めることも可能です。
単元未満株取引も上記の条件をクリアすれば売買手数料は無料です。
外国株式の取引コストも低コスト
SBI証券では外国株式は米国だけでなく下記のような国の株式も取引することができます。
- 中国
- 韓国
- ロシア
- ベトナム
- インドネシア
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
手数料は例えば米国株式・ETFであれば約定代金の0.45%(税込0.495%)で最低0ドル~上限22ドル(税込)と業界でも最低水準となっています。
また、米国株式を購入する際には日本円を米ドルに交換して取引することになるので、その際には為替手数料が必要となりますが、住信SBIネット銀行を利用すると4銭(外貨積立なら2銭)、SBI FXαを利用すると0.5銭(1万通貨以上)と他社と比較してかなり低コストで取引することができます。
他にも人気の高いS&P500に連動するETFで「バンガード S&P 500 ETF」「iシェアーズ S&P 500 ETF」、全世界の株式にこれ一本で投資ができる「バンガード トータル ワールド ストックETF」などの超低コストETFの一部は買付手数料が無料で取引することができます。
また、国内株式でもあったように米国株式を貸し出すことによって貸株金利が受け取れたり、米国株式やETFを定期的に自動で買い付けてくれるサービスも利用することができます。
投資信託取り扱い本数は業界随一で出口戦略にも対応
SBI証券で取り扱っている投資信託の本数は約2,680本と多くの投資信託を取り扱っていて、100円から投資することが可能です。
100円から投資ができるので、気になる複数のファンドに投資することも気軽にできるようになってますし、ほぼすべての投資信託で買付手数料が無料で購入できるので、他の金融機関で買付手数料が必要なファンドもSBI証券なら無駄なコストを削減することができます。
SBI証券では投資信託を保有しているだけで下記の好きなポイントがもらえ、TポイントやVポイント、Pontaならポイントで投資信託を購入することもできます。
貰えるポイントは保有銘柄によって異なりますが、業界でも還元率は最高水準です。
また、投資信託を保有していればいつかは売却することになりますが、老後の生活費の確保のため今まで作り上げた資産を有効活用する「投資信託を運用しながら切り崩す」投資信託の定期売却サービスを利用することもでき、下記のようなメリットを享受できます。
- 資産の寿命を引き延ばせる
- 投資信託の売却タイミングも時間分散しリスクを抑えることができる
- 分配金が出ないインデックスファンドでも毎月分配金を受け取ることができる
- 自動的に売却してくれるので面倒な手間が不要
- 売却する間隔や売却日、売却金額は自分で決められる
iDeCoでは超低コストなファンドが選べる
iDeCoは、将来に備えて自分で作る私的年金制度のことで、節税メリットが充実しているのが最大のメリットです。
iDeCoは月額5,000円から始められ、全額所得控除の対象となり、「運用利益」「将来受け取る一時金や年金」それぞれで税制上の優遇があるなど魅力ある制度です。
iDeCoでは自分で運用する商品を選ぶことができますが、SBI証券では「セレクトプラン」「オリジナルプラン」がありますが、特に「セレクトプラン」では、超低コストな「eMAXIS Slimシリーズ」を選ぶことができます。
他にもどうしても元本保証の商品がいい方は、将来のリターンは期待できませんが定期預金を選ぶことができ、通常の定期預金の利息を得ながら節税メリットを享受できます。
SBI証券の口座開設・維持費用はもちろん無料です。
>> SBI証券 (公式サイト)
SBI証券のデメリットは?
日本株と米国株のスマホアプリが別々
SBI証券のスマホアプリは、国内株式と米国株式で別々のアプリとなっています。
そのため、両方の取引をしたい場合には2つのアプリをインストールしてそれぞれで操作しなければいけないのでやや面倒だと言えます。
SBI証券の最大のライバルである楽天証券なら日本株と米国株を1つのアプリで管理できるので、利便性は楽天証券のアプリの方が高いと言えます。
基本的にはどの商品も低コストだが中には最安でない商品もある
SBI証券では、株式などどんな商品でもコストは業界でも最低水準のレベルとなっていますが、中には業界最安でない商品もあります。
例えばFXは同じSBIグループのSBI FXトレードでも取引ができますが、SBI FXトレードの方が低コストで取引ができたり、より少額から取引ができたりするので、FXをやる場合にはSBI FXトレードの方が有利な条件で取引できます。
投資初心者には取り扱っている金融商品が多い
SBI証券の魅力として取り扱っている金融商品が多いことがありますが、投資初心者の方にはちょっと使いにくいといった声もちらほら聞きます。
10年以上利用していてもうすでに慣れてしまっているので、新たな商品やサービスが拡充されていく方がうれしいと思ってしまうのですが、口座開設したばかりの方などに向けた分かりやすい画面などがあったほうがいいかもしれません。
IPOは当選しにくい
SBI証券はIPOは取り扱い銘柄が多いのですが、口座数も多いのでライバルも多いと言えます。
SBI証券ではIPOの当選に外れたらIPOチャレンジポイントというのが加算され次回以降のIPOの申し込み時にIPOチャレンジポイントを使うとIPOに当選しやすくなるというサービスもあります。
ただ、IPOチャレンジポイントを加算するためだけに参加する方もいるので、余計に当選しにくくなってしまっています。
そのため、IPOチャレンジポイントはなるべく貯めて、ここぞという銘柄時に利用したほうが当選確率も上がります。
SBI証券の評判は?
良い口コミ
40代女性コスト(手数料)は業界の中でのトップクラスを目指し常に頑張っていただいている印象です。銀行との連携が非常に使い勝手がいいです。フォームでの問い合わせ対応も迅速で丁寧です。
50代男性株式投資が初めてだったので、スマホからの設定方法や入金、その他分からない事が何度かあり電話で質問しましたが、そのたびに丁寧に説明してくれました。
40代男性取り扱い商品の多さが良い。特に外国株式はアジアなども豊富にあり、選択肢が広がるのが嬉しい。IPOのポイント制度も良い。
50代男性インターネット証券会社では銘柄が豊富。取引手数料が安い。系列の銀行口座と連携して入出金管理しやすい。投資信託のポイント還元率が高い。
(引用元:オリコン顧客満足度ランキング)
対面型でない部分で不安がある方もいらっしゃるかもしれませんが、フォームや電話での問い合わせは評判はいいようです。
また、取り扱い商品多いところや投資信託のポイント還元なども評判がいいようです。
気になる口コミ
40代男性商品を買う際、入金方法が限られていて。新たに、ゆうちょのネットバンクを開設して。入金せざるを得なかった。コンビニ払いや、ATMなど普通の方法ができない点。
60代以上男性最近は発生していませんが、SBIのコンピューターへのアクセスが多い時に売り買い注文ができなくなり、電話での対応になったことが何度か経験しています。
(引用元:オリコン顧客満足度ランキング)
SBI証券の入金方法が限られているとありますが、手数料無料の即時入金では三大メガバンクやゆうちょ銀行の他にも楽天銀行やセブン銀行、イオン銀行なども利用できますし、リアルタイム入金として一部の地銀も対応しています。
また、注文が多い時にはホームページがつながりづらくなる時がありとの口コミもあり、SBI証券に限った話ではないのですが、事前にネット以外の注文方法も確認しておいた方が、いざつながらないといった時でも慌てないで済みます。
まとめ
SBI証券は、国内初の口座数で1,000万口座を突破し、オリコン顧客満足度調査でも1位を受賞するなど実際に利用している方からも評判の高いネット証券です。
特に下記のような方にSBI証券は向いています。
- 低コストで取引したい
- 国内株式や米国株式・ETFなどの海外株式などにも投資したい
- IPOに投資したい
- TポイントやVポイントなどを貯めたい、TポイントやVポイントで投資信託に投資したい
- iDeCoを始めたい(eMAXIS Slimシリーズなどの低コストなファンドの取り扱いがある)
- 多くの金融商品への投資を1つの証券会社にまとめたい
国内株式の手数料を無料化するなど低コストで取引することができ、様々な新サービスも他社に先がげて実施するなど常に業界の先端を走っています。
口座開設しておいて損はないネット証券で、口座開設・維持費用はもちろん無料なので、この機会に口座開設を検討してみてください。