複数のネット証券に口座を持つメリット・デメリットとは?

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複数のネット証券に口座を持つメリット・デメリットとは? ネット証券

各証券会社は独自のサービスがあり、1つの証券会社に決めるのって難しいと思ってませんか?

株や投資信託などそれぞれで一番得する証券会社は異なっていたり、投資情報が充実しているしていないなどもあるので、多くの投資家が複数のネット証券を利用していたりします。

手間に思うかもしれませんが複数の証券会社に口座をもったときのメリット、デメリットについて解説します。

複数のネット証券に口座を持つメリットは?

ネット証券では、口座開設や口座を維持する費用は基本的には無料なので、複数のネット証券に口座を保有していても特にコストが発生するわけではなく、各ネット証券の様々なサービスを受けることができます。

 

主なメリットとしては下記のような点が挙げられます。

  • 商品ごとに手数料などお得な証券会社を選んで取引できる
  • 口座を持っているだけで無料でオンラインセミナーを受講できる
  • 無料で有料級の情報がが手に入る
  • システムトラブル時にリスク回避ができる
  • IPOの当選確率が上がる

商品ごとに手数料などお得な証券会社を選んで取引できる

各証券会社は、株式や投資信託など商品ごとに手数料が異なったり、ポイント付与基準が異なったりしますが、複数の口座を持っていれば商品ごとに有利な証券会社で取引することができます。

投資信託を取引するのにお得な証券会社は?

投資信託は保有しているだけでポイントが貰えるサービスを行っているネット証券があり、比較すると下記のような感じとなっています。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券
付与されるポイント Tポイント 楽天ポイント マネックスポイント Pontaポイント
付与率(年率) 0.022%~0.20% 0.048% 0%~0.08% 0%~0.24%
最低保有残高 なし 10万円 なし 2.4万円
ポイント
有効期限
最終利用日(貯める、使う、交換する)から1年間 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間 ポイント獲得日の翌々年度末(3/31) 最終のポイント加算日または、ポイント利用日から1年間
ポイント投資 ×

※楽天証券は、ハッピープログラム使用時
※SBI証券、楽天証券のポイント有効期限は、期間限定や期間固定ポイントは除く
※SBI証券はMMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託は対象外
※楽天証券は公社債投信、MMF、外貨建てMMF、楽ラップ専用ファンド、iDeCoによる投資信託の買付は対象外
※マネックス証券はMRF、公社債投資信託、投資一任口座で保有する投資信託、iDeCoで保有する投資信託、一部の低コストファンドは対象外
※auカブコム証券は公社債投資信託(MMF・中期国債ファンドなど)、販売会社の信託報酬率が0.24%未満(税込)の投資信託は対象外

参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?

 

貰えるポイントがネット証券によって異なるので、よく利用するポイントが貯まるネット証券を利用するのがいいかとは思いますが、低コストなインデックスファンドを中心に投資したいならどんな低コストファンドでも一律で0.048%もらえるのが楽天証券です。

 

SBI証券の方がポイント付与率が0.05%とやや高いのもありますが、楽天証券より低いものもあったりとまちまちなので、いちいちファンドの付与率を調べるのが面倒であれば楽天証券であればどんなファンドでも業界でもトップ水準のポイントが付与されます。

>> 楽天証券 (公式サイト)「詳細解説

国内株式や国内ETFを取引するのにお得な証券会社は?

国内株式や国内ETFは、SBI証券・楽天証券・岡三オンライン証券なら一日に100万円までの取引であれば、取引手数料が無料となるのでお得です。

参考 【国内株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

さらに一部のネット証券では25歳以下の方向けに国内株式の売買手数料が無料となるサービスも行っています。

ネット証券 対象者 対象取引 内容
SBI証券 20歳~25歳 国内株式(現物) 手数料を全額キャッシュバック
20歳まで 国内株式(現物) 手数料を毎月上限1万円まで
キャッシュバック
松井証券 25歳以下 国内株式(現物・信用) 手数料が無料
岡三オンライン 25歳以下 国内株式(現物) 手数料を全額キャッシュバック
DMM株 25歳以下 国内株式(現物) 手数料を全額キャッシュバック

 

他にも専用のトレードツールが無料で利用できる証券会社もあるので、複数のトレーディングツールを試してみて、一番使いやすいと思うツールを選ぶこともできます。

岡三オンライン 楽天証券 ライブスター証券 GMOクリック証券 マネックス証券 松井証券
名称 岡三ネットトレーダー
プレミアム
MARKETSPEED livestarR スーパー
はっちゅう君
マネックス・
マーケットステーション
ネットストック・
ハイスピード
チャート注文
板注文
チャートタイプ 6種類 5種類 12種類 12種類 12種類 12種類
テクニカル指標 21種類 21種類 30種類 31種類 36種類 33種類
比較チャート 4銘柄まで 4銘柄まで 10銘柄まで 5銘柄まで 5銘柄まで 5銘柄まで
同時比較可能銘柄 海外指標や為替情報も可能 海外指標や為替情報も可能 個別銘柄のみ 個別銘柄のみ 個別銘柄のみ 個別銘柄のみ

「みんなの株式」ネット証券ランキングで何年もトレードツール1位と高い評価を得ている岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダープレミアム」も無料で利用できます

 

>> 岡三オンライン(公式サイト)

海外株式や海外ETFを取引するのに有利な証券会社は?

海外株式や海外ETFや売買手数料だけでなく為替手数料もかかりますので、この手数料も含めたトータルでの手数料を最も抑えられる証券会社で取引することが重要です。

 

SBI証券は、住信SBIネット銀行を利用すると為替手数料を他社より抑えられるので低コストで取引が可能です。

参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

また米国株式や米国ETFが対象ですが、SBI証券とマネックス証券は自動積立することも可能で、マネックス証券なら配当金・分配金を自動で再投資することもできるので、長期で投資するなら複利効果が期待できるので利用を検討してみてください。

 

>> マネックス証券 (公式サイト)

口座を持っているだけで無料でオンラインセミナーを受講できる

オンラインで勉強会などのセミナーなどを開催している証券会社では、口座開設してるだけで無料で受けることができるので、リモートで様々な情報を参照することができます。

 

四季報の活用法や決算情報の活用の仕方などの情報や、企業主催の個人投資家向けの会社説明会や今の相場状況で注目の銘柄の解説などもあります。

 

オンラインセミナー後に動画で視聴できたりもするので、リモートで好きな時に視聴できるのでうまく活用しください。

無料で有料級の情報が手に入る

株式投資を行うのに、どの銘柄をいつ売買するのかを判断するのに投資情報は欠かせず、もっとも有名な会社四季報も下記のネット証券なら無料で参照することができます。

 

他にもトムソン・ロイターやフィスコなどの通常有料となる投資情報がどのネット証券で無料で参照できるかは下記も参考にしてみてください。

トムソン
ロイター
フィスコ 日経QUICK
ニュース
時事通信 会社四季報 業績予測 モーニングスター ミンカブ
SBI証券 IFIS
楽天証券 IFIS
マネックス証券 IFIS
auカブコム証券 ロイター
松井証券
岡三オンライン ロイター
GMOクリック証券
ライブスター証券
むさし証券
LINE証券
DMM株

投資情報はどこかの証券会社に口座開設すればすべて見れるというわけでもなく、1社ですべてをまかなえませんので複数の証券会社に口座開設しておくといろいろな情報が入手でき判断力が向上します。

 

また、日本経済新聞が無料で参照することができる日経テレコンは楽天証券なら口座開設していれば無料で下記の情報を参照することができます。(配信内容は楽天証券様にカスタマイズされています)

  • 日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)
  • 過去1年分の新聞記事検索
  • 日経速報ニュースの閲覧

投資する上で欠かせない日本経済新聞が無料で参照できるので、月額4,500円の新聞代の節約になります。

 

日経テレコンを無料で閲覧したい方はこちらから!

>>  楽天証券 (公式サイト)

システムトラブル時にリスク回避ができる

システムトラブルを経験したことがある方はよくわかると思いますが、ネット証券のシステムは過去何度かトラブルを起こしたことがあります。

 

特にアクセスが急増するような局面ではシステムトラブルが起きやすく、大体相場が急変するような場合が多いです。

 

メインで利用している証券会社がシステムトラブルとなってしまえば取引ができなくなってしまうので、利益を確定した買ったり損失拡大を防ぎたいと思ってもただ眺めてるだけしかできないような状況となってしまいます。

 

複数のネット証券の口座を持っていれば、各ネット証券に分散して資産を保有することによってリスクを低減することができ、例えばSBI証券で保有している株式を売ることが出来なくなった場合、楽天証券で同じ銘柄を売り建てるなどの取引もすることができます。

IPOの当選確率が上がる

初心者でも株式取引で利益を出しやすいIPO投資ですが、利益を出す勝率が高く人気があるでなかなか当選するのが難しかったりします。

参考 株初心者でも利益が出やすいIPO投資とは?誰でも稼げるって本当?

 

ただ、複数のネット証券で口座開設して、それぞれのネット証券でIPOの申込すればIPOに当選するチャンスは増えます。

 

IPOの申込は、1人1回ですがあくまで1つの証券会社内での話なので、複数の証券会社に口座を持っていればそれぞれの証券会社で申込することができます。

 

特にIPOの取り扱いが多いSBI証券と完全公平抽選のマネックス証券の口座開設は必須です。

 

IPOで利益を上げるなら下記の3口座の口座開設は必須です!

>>  SBI証券 (公式サイト)

>> マネックス証券(公式サイト)

複数のネット証券に口座を持つデメリットは?

複数のネット証券に口座開設するメリットはありますが、逆に下記のようなデメリットもあります。

口座開設が面倒

ネット証券の口座開設はいろいろと入力するので面倒だと思われる方もいると思います。

 

ただ、口座開設は1回だけで各種のサービスが無料でずっと利用できると考えると、メリットの方が大きいです。

 

特に株式の売買手数料が低コストなネット証券を利用するとか、投資信託を保有しているだけでポイントが貯まるネット証券を利用するなどは早くそのようなサービスを利用したほうがお得です。

証券会社間で損益通算する場合、確定申告をする必要がある

ネット証券の口座は、特定口座で源泉徴収ありとしている方が多いかと思いますが、その場合原則確定申告は不要です。

 

複数の証券会社の口座で取引をしている場合、ある証券会社の口座では利益が出て、別の証券会社の口座では損失が発生している場合、損益通算することができますが証券会社間で損益通算するためには確定申告をする必要があります

 

ただ、すべての口座で利益が出ている場合は確定申告は不要ですし、すべての口座で損失が出ている場合は損失の繰り越し控除の特例を活用することになるので、口座が一つでも複数でも手間は変わりません。

まとめ

複数のネット証券に口座を持つメリットとデメリットについては下記のような点が挙げられます。

 

メリット

  • 商品ごとに手数料などお得な証券会社を選んで取引できる
  • 口座を持っているだけで無料でオンラインセミナーを受講できる
  • 無料で有料級の情報がが手に入る
  • システムトラブル時にリスク回避ができる
  • IPOの当選確率が上がる

 

デメリット

  • 口座開設が面倒
  • 証券会社間で損益通算する場合、確定申告をする必要がある

デメリットは手間がかかるという点だけで、本来求めるべき投資におけるリターンを悪くするようなデメリットはありません。

 

それよりも手数料が低いサービスを利用できたりIPOの当選確率が高くなるなど、リターンの向上が見込めるのがメリットとなります。

 

長く付き合うのが投資ですので、少しでも有利な証券会社で取引してお得なサービスを享受するのが得策です。

 

おすすめのネット証券はここ!

どのネット証券も口座開設、維持費用は無料なので気軽に口座開設することができます。特にSBI証券と楽天証券の二大大手ネット証券は株式でも投資信託でも手数料が安いなど業界でもトップレベルのサービス内容なので、どちらか一つは必ず口座を保有しておいて損はないです。

>> SBI証券 (公式サイト)[詳細解説]

>>  楽天証券 (公式サイト)[詳細解説]

 

また米国株や米国ETFに投資するなら、自動積立や配当金・分配金を自動再投資してくれるマネックス証券も検討してみてください。

>> マネックス証券 (公式サイト)