各証券会社は独自のサービスがあり、1つの証券会社に決めるのって難しいと思ってませんか?
株や投資信託など商品によって一番得する証券会社は異なってるので、リターンをよくするためにはちょっと手間をかけてでも各商品を運用するのに最適な証券会社で取引したいところです。
ここでは複数の証券会社に口座をもったときのメリット、デメリットについて解説します。
参考 商品別のおすすめ証券会社は下記を参考にしてください。
⇒ おすすめネット証券会社比較(投資信託編)!お得に取引できるのは?
⇒ おすすめネット証券比較(海外ETF、海外株式編)!手数料が安いのは?
複数のネット証券に口座開設するメリットは?
ネット証券の口座開設、維持費用は無料なので、投資家は無駄なコストをかけずに複数の証券会社の様々なサービスを受けられ、下記のようなメリットがあります。
- 商品ごとに手数料など有利な証券会社を選んで取引できる
- 口座を持っているだけでいろいろなサービスを受けられる
- 無料で有料級の情報がが手に入る
- システムトラブル時にリスク回避ができる
- IPOの当選確率が上がる
商品ごとに手数料など有利な証券会社を選んで取引できる
各証券会社は、商品ごとに手数料が異なったり、ポイント付与基準が異なったりしますが、複数の口座を持っていれば商品ごとに有利な証券会社で取引することができます。
投資信託を取引するのに有利な証券会社は?
すべての投資信託でポイント付与のサービスが始まったSBI証券がポイント還元率は最高となります。
参考 SBI証券のポイントプログラムが拡充!すべての投資信託が付与対象に!
ただ、ポイントを無駄なく使えるという点では楽天スーパーポイントも使い勝手がいいのでポイント還元率は落ちますが楽天証券もお得な証券会社となっています。
参考 知らなきゃ損!投資信託の購入はネット証券のポイントでお得に!
国内株式や国内ETFを取引するのに有利な証券会社は?
国内株式や国内ETFなどは、松井証券なら10万円以下なら無料と初心者の方ならここでまずは取引してみるとお得ですよね。
GMOクリック証券
参考 松井証券の評価・評判!手数料などメリット・デメリットは?
参考 GMOクリック証券で株式やETFの手数料を実質無料(0円)で売買!
また、穴場であるむさし証券が売買手数料を引き下げて、約定代金が10万円より大きい場合は最安値となっています。
参考 むさし証券のトレジャーネットは株の手数料が格安!IPOも穴場?
海外株式や海外ETFを取引するのに有利な証券会社は?
海外株式や海外ETFや売買手数料だけでなく為替手数料もかかりますので、この手数料も含めたトータルでの手数料を最も抑えられる証券会社で取引することが重要です。
SBI証券が米国株式の手数料を値下げし、マネックス証券と同じ手数料体系となり為替手数料まで考慮するとSBI証券が最もトータルコスを押さえて取引することができますし、米国株の貸株サービスも開始し他のネット証券より一歩抜け出た状態となっています。
参考 SBI証券が米国株の手数料を値下げ!しかも米国株で貸株サービスも!
ただ、米国株と中国株の取り扱い銘柄最が多いのはマネックス証券なので、売買したい銘柄によってはマネックス証券のみ取り扱ってる場合があります。
参考 おすすめネット証券比較(海外ETF、海外株式編)!手数料が安いのは?
口座を持っているだけでいろいろなサービスを受けられる
オンラインで投資セミナーなどを開催している証券会社では、口座開設してるだけで無料で受けることができます。
マネックス証券なら資産設計アドバイスツールの「MONEX VISION β」や一括口座管理サービス「MONEX ONE」などを無料で利用することができます。
参考 マネックス証券に口座開設するメリット、デメリットは?IPOやるなら必須!
無料で有料級の情報が手に入る
株の投資では必須ともいえる会社四季報は、下記のネット証券ではもちろん無料で見ることができます。
特にお得なのは日経テレコンが無料で閲覧できてしまう楽天証券です。
日経テレコン(楽天証券版)では下記の情報を参照することができます。(配信内容は楽天証券様にカスタマイズされています)
- 日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)
- 過去1年分の新聞記事検索
- 日経速報ニュースの閲覧
投資する上で欠かせない日本経済新聞が無料で参照できるので、月額4,500円の新聞代の節約になります。
日経テレコンを無料で閲覧したい方はこちらから!
>> 楽天証券(公式サイト)
※楽天証券で日経テレコン21を無料で利用するためには条件が必要な場合がありますが、楽天FXも口座開設すればずっと無料になるので、これが一番お得です。
システムトラブル時にリスク回避ができる
システムトラブルを経験したことがある方はよくわかると思いますが、ネット証券のシステムは過去何度かトラブルを起こしたことがあります。
特にアクセスが急増するような局面ではシステムトラブルが起きやすく、大体相場が急変するような場合が多いです。
メインで利用している証券会社がシステムトラブルとなってしまえばもちろん取引ができなくなってしまうので、損失が拡大するのをただ眺めてるだけしかないような状況となってしまいます。
複数のネット証券の口座を持っていれば、各ネット証券に分散して資産を保有することによって損失を最小限にできますし、例えばSBI証券で保有している株式を売ることが出来なくなった場合、楽天証券で同じ銘柄を売り建てるなどの取引もすることができます。
IPOの当選確率が上がる
初心者でも株式取引で儲けやすいIPOですが、IPOの当選確率は申し込んだ証券会社分上がることになります。
参考 株初心者でも利益が出やすいIPO投資とは?誰でも稼げるって本当?
IPOは勝率が高いのでなかなか当選するのが難しいのですが、複数のネット証券で口座開設して申込すればIPOの当選確率は確実に上がります。
IPOの申込は、1人1回ですがあくまで1つの証券会社内での話なので、複数の証券会社の口座を持っていればそれぞれの証券会社で申込することができます。
特にIPOの取り扱いが多いSMBC日興証券、SBI証券と完全公平抽選のマネックス証券の口座開設は必須です。
IPOで利益を上げるなら下記の3口座の口座開設は必須です!
>> SMBC日興証券(公式サイト)
>> SBI証券(公式サイト)
>> マネックス証券(公式サイト)
複数のネット証券に口座開設するデメリットは?
今までメリットを見てきましたが、逆に下記のようなデメリットもあります。
- 口座開設が面倒くさい
- 証券会社間で損益通算する場合、確定申告をする必要がある
口座開設が面倒くさい
ネット証券の口座開設はいろいろと入力するから面倒くさいのは確かです。
ただ、口座開設は1回するだけで各種のサービスが無料でずっと利用できると考えると、メリットの方が大きいです。
証券会社間で損益通算する場合、確定申告をする必要がある
ネット証券の口座は、特定口座で源泉徴収ありとしている方が多いかと思いますが、その場合原則確定申告は不要です。
複数の証券会社の口座で取引をしている場合、ある証券会社の口座では利益が出て、別の証券会社の口座では損失が発生している場合、証券会社間で損益通算するためには確定申告をする必要があります。
ただ、すべての口座で利益が出ている場合は確定申告は不要ですし、すべての口座で損失が出ている場合は損失の繰り越し控除の特例を活用することになるので、口座が一つでも複数でも手間は変わりません。
まとめ
複数の証券会社のメリットとデメリットについて解説してきましたが、デメリットは手間がかかるという点だけで、本来求めるべき投資におけるリターンを悪くするようなデメリットはありません。
それよりも手数料が低いサービスを利用できたりIPOの当選確率が高くなるなど、リターンの向上が見込めるのがメリットとなります。
長く付き合うのが投資ですので、少しでも有利な証券会社で取引してリターンを少しでも良くしましょう。
また、最低でも取引でメインに使う証券会社と情報を得るための証券会社は複数持っておくことをおすすめします。
最低でも口座開設しておきたい証券会社はここ!
どの証券会社も口座開設、維持費用は無料ですが、口座開設を済ませておかないと実際取引できるようになるまで数日かかってしまうので取引チャンスを逃してしまいますので、すぐに取引する予定がなくても口座開設だけは済ませておきましょう。
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