バンガード・S&P500 ETF(VOO)は低コストETFで有名なバンガード社の米国株式市場の値動きを表す株価指数S&P500をベンチマークとするETFです。
S&P500といえば世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏が身内におすすめしたことによって一気に注目を浴びたベンチマークです。
そんなS&P500に超低コストで投資できるバンガード・S&P500ETFの内容を確認してみました。
目次
バンガード・S&P500 ETF(VOO)の特徴
投資対象
バンガード・S&P500 ETF(VOO)は、その名の通り「S&P500」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「S&P500」は、米国の株価動向を示す代表的なインデックスの一つで、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
※下記はバンガード・S&P500 ETF(VOO)2018年9月時点の情報です。
業種別構成比率
保有上位10銘柄
ETFの主なデータ
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる |
総経費率 | 0.03% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約11兆円(2019年3月)で、月間出来高は約8,100万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは1.84%(2019年3月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +4.64% | +4.68% |
3年 | +15.24% | +15.28% |
5年 | +10.63% | +10.67% |
設定来 | +14.00% | +14.04% |
※バンガード・S&P500 ETF(VOO)2019年2月末時点の情報より
※設定日は2010年9月7日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
同じS&P500をベンチマークとする海外ETFでは「iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)」がありますが、過去のチャートを比較すると下記のようになっています。
参考 iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)の評価って?利回りや配当はどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がバンガード・S&P500 ETF(VOO)、青がiシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)の2010年9月7日からのトータルリターンのチャートです。
比較するとわずかですが、「iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)」の方が過去は成績が良かったようです。
経費率もともに0.04%と超低コストなので、どちらを選んでもそれほど大きな差は出ないかとは思います。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:S&P500
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.04%
- 純資産残高:約11兆円
- 分配金利回り:1.84%
- 売買単位:1株(約28,500円(2019年3月))
- 決算:年4回
- 設定日:2010年9月7日
評価・まとめ
バンガード・S&P500 ETF(VOO)は、その名の通り「S&P500」をベンチマークとし、米国の株式市場に上場する代表的な500銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
総経費率が0.04%と低コストで運用ができ、約2%の分配金をもらいながら過去右肩上がりで成長してきたS&P500の売買差益も期待できます。
参考 S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
投資信託でもS&P500に連動し、信託報酬が0.16%と「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」よりは高いですが、100円から積立ができる「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」もあるので、海外ETFはちょっとハードルが高いと思われるなら、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」も検討してみてください。
参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
海外ETFは売買手数料、為替手数料がかかりますが、NISA口座を利用すれば買付手数料を無料にできたり、分配金の二重課税を解消できるというメリットがありますので有効に活用したいところです。
参考 海外ETFが身近になった?NISA口座で手数料などがお得に!
海外株式、ETFを購入するのにおすすめの証券会社は?
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参考 SBI証券の米国ETFでの貸株サービスや自動積立については下記も参考にしてみてください。
⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは?NISAを有効に活用するには?
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参考 おすすめネット証券比較(海外ETF、海外株式編)!手数料が安いのは?米国株・ETFでは円高になると株価に関係なくリターンが減ってしまいますが、FXをうまく使えば為替リスクを軽減させることができますので下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は円高が気になる?為替リスクを回避する方法って?
他の株価指数に投資するなら?
他の株価指数への投資については下記を参考にしてみてください。
⇒ NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
コメント
S&P500ETF(VOO)を毎月1回、定額を自動積立したいと考えているのですが自動積立ができる証券会社がなかなか見つかりませんが、あるのでしょうか?
当初SBI証券でそれができるかと思い、米国株式取引口座も開設しましたが、問い合わせると、自動積立はできないとのこと。
ご存じでしたらご教示のほどよろしくお願いします。
ウルフガング・ロッツ様
コメントありがとうございます。
残念ながら国内の証券会社でETFの自動積立サービスを行っているところはございません。
S&P500に連動して自動積立ができるのは投資信託のi-mizuho米国株式インデックスがありますが、信託報酬が高いのが現状です。
詳細については下記を参考にしてみてください。
S&P500に連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?
renobell様
返信が遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
国内の証券会社ではないとのこと、承知しました。
どこか1社でもやれば大いに資金が集まると思うのですが、残念ですね。
何か別の方法を考えたいと思います。