iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)は、米国の不動産投資信託(リート)に分散投資ができる海外ETFです。
ダウ・ジョーンズ米国不動産指数の価格と利回りに経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標とするETFですが、どんな内容のETFなのか、利回りはどのくらいなのか確認してみました。
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)の特徴
投資対象
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)は、「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」と同等の投資成果をあげることを目指した海外ETFです。
「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」は、米国の不動産会社の株式および不動産投資信託(リート)を含む米国の不動産セクターの銘柄で構成されています。
※下記はiシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)2019年7月時点の情報です。
資産構成比率
組入上位10銘柄
ポートフォリオの特性
保有銘柄数 | 114 |
株価純資産倍率(PBR) | 2.61 |
株価キャッシュフロー倍率(PCFR) | 16.81 |
ベータ値※ | 0.62 |
※ベータ値はファンドと市場(S&P500)の値動きの連動性を示すリスク指標
ベータ値が0.62なので、S&P500が1%上昇すれば当ETFは0.62%上昇し、逆にS&P500が1%下落すれば当ETFは0.62%下落することを意味します。
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.43% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約4,800億円(2019年7月)で、月間出来高は約15,000万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは2.79%(2019年7月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +12.49% | +12.81% |
3年 | +5.94% | +6.37% |
5年 | +8.10% | +8.57% |
10年 | +14.72% | +15.27% |
設定来 | +9.80% | +10.27% |
※iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)2019年6月末時点より
※設定日は2000年6月12日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)」とよく比較される、米国の不動産投資信託(リート)および不動産株で構成されるダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数をベンチマークとする「SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)」と、米国株式市場の動向を表す代表的なインデックスの一つあるS&P500に連動する「iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)」と比較したのが下記のチャートとなります。
参考 SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF【RWR】の評価って?S&P500の2倍の利益?
参考 iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)の評価って?利回りや配当はどのくらい?
(引用元:ETFreplay.com)
緑がiシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)、青がSPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)、黄色がiシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)の、2001年4月23日からのトータルリターンのチャートです。
「iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)」は分配金再投資後ではありますが、約19年間で平均年率9.8%と高い運用成績となっています。
米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500と比較しても、運用成績は1.7倍と大きな利益を上げることができていますが、ボラティリティ(価格変動)が大きくハイリスク・ハイリターンなETFと言えます。
ベンチマークは異なりますが、「iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)」よりも経費率が低コストな「SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)」の方がより成績は良くなっています。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.43%
- 純資産残高:約4,800億円
- 分配金利回り:2.79%
- 売買単位:1株(約9,700円(2019年7月))
- 決算:年4回
- 設定日:2000年6月12日
評価・まとめ
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)は、「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」と同等の投資成果をあげることを目指した海外ETFです。
過去約19年間で平均年率9.8%と高い運用成績となっていて、米国株式市場の代表的なインデックスであるS&P500と比較しても、運用成績は1.7倍と大きな利益を上げることができていますが、ボラティリティ(価格変動)が大きく、ハイリスク・ハイリターンなETFと言えます。
ベンチマークは異なりますが、「iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)」よりも経費率が低コストな「SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)」の方がより成績は良くなっているので、米国の不動産市場に投資をするなら「SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)」も検討してみてください。
参考 SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF【RWR】の評価って?S&P500の2倍の利益?
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?海外ETFも対象!
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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?米国株・ETFでは為替変動リスクがありますが、リスク軽減策については下記を参考にしてみてください。
参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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