生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄から生活必需品に分類される銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
コンシューマーステープルズ ・セレクト・セクター指数への連動を目指すETFですが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)の特徴
投資対象
生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)は、「コンシューマーステープルズ ・セレクト・セクター指数」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「コンシューマーステープルズ ・セレクト・セクター指数」は、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄から生活必需品に分類される銘柄で構成される指数で、下記に分類される企業を含みます。
- 食品・生活必需品小売
- 家庭用品
- 食品
- 飲料
- タバコ
- パーソナル用品
※下記は生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)の2020年4月時点の情報です。
業種別構成比率
組入上位銘柄
ファンド特性
3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率 | 6.31% |
組入銘柄数 | 33 |
株価純資産倍率(PBR) | 4.56 |
予想株価収益率(PER) | 17.97 |
時価総額加重平均 | $146,686.50(百万米) |
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.13% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約1兆4,000億円(2020年4月)で、月間出来高は約32,000万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは3.00%(2020年4月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +9.60% | +9.76% |
3年 | +4.56% | +4.68% |
5年 | +5.79% | +5.93% |
10年 | +10.89% | +11.09% |
設定来 | +6.19% | +6.41% |
※生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)の2020年2月末時点の情報より
※設定日は1998年12月16日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
「生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)」と米国の代表的な指数であるS&P500をベンチマークとする「SPDR S&P500 ETF(SPY)」と税引き前分配金を再投資した場合のトータルリターンを比較したのが下記となります。
参考 SPDR S&P500 ETF(spy、1557)ってどう?世界最大ETFの利回りは?
(引用元:ETFreplay.com)
※緑が生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)、青がSPDR S&P500 ETF(SPY)の、2000年1月3日(ETFreplay.comで最も古いデータ)からのトータルリターンのチャートです。
約20年のチャートですが、S&P500よりも「生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)」の方がパフォーマンスは良く、ボラティリティ(価格変動の大きさ)も小さくより安定した動きとなっています。
米国がリセッション(不況期)にパフォーマンスが良くなる傾向がある生活必需品セクターは、景気が悪くなりそうだと思われる時には投資妙味が出てきそうです。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:コンシューマーステープルズ ・セレクト・セクター指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.13%
- 純資産残高:約1兆4,000億円
- 分配金利回り:3.00%
- 売買単位:1株(約6,000円(2020年4月))
- 決算:年4回
- 設定日:1998年12月16日
評価・まとめ
生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)は、「コンシューマーステープルズ ・セレクト・セクター指数」の動きに連動する投資成果を目指し、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄から生活必需品に分類される銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
過去約20年では、S&P500よりも「生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)」の方がパフォーマンスは良く、ボラティリティ(価格変動の大きさ)も小さくより安定した動きとなっています。
米国がリセッション(不況期)にパフォーマンスが良くなる傾向がある生活必需品セクターは、景気が悪くなりそうだと思われる時には投資妙味が出てきそうです。
また、同じ生活必需品セクターに投資ができる海外ETFとして、S&P500を構成する銘柄にこだわらず、より多くの銘柄に分散投資ができ、経費率がやや低コストな「バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)」というのもあり、直近3年を比較すると下記のようになっています。
参考 【VDC】バンガード・米国生活必需品セクターETFの評価って?過去の利回りは?
(引用元:ETFreplay.com)
※緑が生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)、青がバンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)の、直近3年のトータルリターンのチャートです。
ボラティリティは同程度ですが、「生活必需品セレクト セクター SPDR ファンド(XLP)」の方がややパフォーマンスは良かったようです。
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参考 米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?
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