MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の評価・評判は?利回りはどのくらい?

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MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の評価・評判は?利回りはどのくらい?国内ETF

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、米国の株式市場に上場する代表的な500銘柄に分散投資ができる国内ETFです。

米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のETFなのか確認してみました。

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の特徴

投資対象

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、円換算した「S&P500」の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。

 

S&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。

参考 S&P500に連動する国内ETFを比較!おすすめなのは?

 

米国株式市場の動向を表す株価指数としてはダウ平均が有名ですが、ダウ平均は構成銘柄数が30銘柄で平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数となっていて、S&P500とは構成銘柄数、インデックスの算出方法に違いがあり、S&P500の方が幅広い銘柄に分散投資されます。

参考 NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?

 

※下記はMAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)「月報(2022年11月)」からの情報です。

資産構成

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の特徴

組入上位10業種

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の特徴

組入上位10銘柄

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の特徴

※組入銘柄数:503銘柄

ファンドの仕組み

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はS&P500インデックスマザーファンドにて行われます。

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)-ファンドの仕組み

このマザーファンドは通常の投資信託で低コストな「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じマザーファンドのようです。

参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価・評判は?利回りや実質コストは?

信託報酬などのコスト

売買手数料各証券会社により異なるが、SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円
参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)
信託報酬(税込)0.077%
信託財産留保額なし

分配金・配当金

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、決算は毎年2回(6月8日、12月8日)で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは1.18%です。

 MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の分配金

 

ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。

 

また、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は外国税額控除の可能性の高い銘柄となっているので、自動的に二重課税調整が行われそうです。(NISA口座の場合は国内では非課税となり、二重課税とならないので対象外です)

平均売買高・マーケットメイカー

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、平均売買高(直近90日)約67,000口と流動性は低いですが、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。

 

マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。

本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。

日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より

ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は心配する必要はなさそうです。

スプレッド・最良気配平均執行可能金額

ETFの流動性でチェックしたい指標としてはスプレッドとデプスもあります。

etfのスプレッド・デプスについて

スプレッドは売り気配と買い気配の差で、デプスは取引可能な注文数量ですが、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は下記のようになっています。

  • 平均スプレッド:0.046%
  • 最良買い気配平均執行可能金額:478,189,985円
  • 最良売り気配平均執行可能金額:520,279,771円

※2022年11月平均

スプレッドも狭く最良気配平均執行可能金額も十分大きいので、低コストで十分な金額の取引が可能です。

繰上償還

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、信託期間は無期限ですが下記の条件に該当した場合は信託期間の途中でも信託を終了(繰上償還)させる場合があります。

  • 2023年1月10日以降に受益権の口数が10万口を下回ることとなった場合
  • ファンドを償還させることが受益者のため有利であると認めるとき
  • やむを得ない事情が発生したとき

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)の受益権口数は、2,378,400口あるので当面は繰上償還となるリスクは低いです

運用実績(トータルリターン)・利回り

ETFインデックス
1ヶ月ー4.8%ー5.0%
3ヶ月ー0.2%ー0.5%
6ヶ月+3.3%+3.1%
1年+4.2%+3.8%
設定来+58.6%+56.1%

※MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)「月報(2022年11月)」より
※設定日は2020年1月8日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

 

ETFでは投資している個別株から配当金を受け取っているのでベンチマークとするインデックスもS&P500(配当込)であるべきですが、配当を考慮しないS&P500がインデックスとなっているためETFの方がパフォーマンスが良くなっています。

 

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)が特段パフォーマンスがいいわけではない点は注意が必要です。

基準価額・純資産残高の推移

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)-基準価額・純資産残高の推移

類似ETFとの比較

「S&P500」をベンチマークとするETFを比較したのが下記となっています。(上4つが為替ヘッジなし、下4つが為替ヘッジありです)

ファンド名信託報酬最低買付金額分配金利回りトータルリターン
1年3年5年
iシェアーズ S&P500 米国株 ETF
【1655】
0.077%3,703円1.02%5.21%18.22%14.91%
MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信
【2558】
0.077%14,740円1.18%5.08%----
NEXT FUNDS S&P500指数
(為替ヘッジなし)

連動型上場投信
【2633】
0.077%23,735円1.55%5.11%----
上場インデックスファンド
米国株式(S&P500)
【1547】
0.165%56,310円0.78%5.04%18.13%14.67%
iシェアーズ S&P500 米国株 ETF
為替ヘッジあり
【2563】
0.077%2,459円1.13%-16.71%----
MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信
為替ヘッジあり
【2630】
0.077%9,699円1.22%-16.75%----
NEXT FUNDS S&P500指数
(為替ヘッジあり)

連動型上場投信
【2634】
0.077%19,115円1.15%-16.42%----
上場インデックスファンド
米国株式(S&P500)
為替ヘッジあり
【2521】
0.165%13,210円0.97%-16.67%7.69%--

参考 S&P500に連動する国内ETFを比較!おすすめなのは?

ETFが設定されてからあまり経過してないETFも多いですが、過去1年、3年、5年とiシェアーズ S&P500 米国株 ETFが最も高いトータルリターンとなっています。(分配金は課税後に再投資することになるので実際にはトータルリターンはもう少し低いです)

 

今後他のETFも運用が改善されトータルリターンがiシェアーズ S&P500 米国株 ETFより高くなるかもしれませんが、過去の実績としてはiシェアーズ S&P500 米国株 ETFが最もトータルリターンが高いです

 

また、積立する場合や分配金・配当金を再投資したい場合も「iシェアーズ S&P500 米国株 ETF」が最低買付金額が低いので有利です。

当ETFの情報

  • 分類:国内ETF
  • ベンチマーク:S&P500
  • 売買手数料:各証券会社により異なるが、SBI証券・楽天証券なら0円
  • 信託報酬(税込):0.077%
  • 純資産残高:約377億円
  • 分配金利回り:1.18%
  • 売買単位:1口(約15,000円(2022年11月))
  • 平均売買高(直近90日):約67,000口
  • 決算:年2回(6、12月8日)
  • 上場日:2020年1月9日(設定日:2020年1月8日)

評価・まとめ

MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)は、円換算した「S&P500」の動きに連動する投資成果を目指すので、米国の株式市場に上場する代表的な500銘柄に分散投資ができる国内ETFです。

 

S&P500に連動する国内ETFの中では信託報酬は最安値となっていて、低コストで米国株式市場に投資ができ、日本円で配当金・分配金を得られるメリットがありますが、過去のトータルリターンや最低買付金額の面では「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)」の方が良いように思われます。

参考 【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETFの評価・評判は?利回りはどのくらい?

 

また、S&P500に長期投資するなら最低投資金額100円から自動積み立てもできる投資信託で「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のようなファンドであれば信託報酬は国内ETF並みの低コストで投資することができます。

参考 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価・評判は?利回りや実質コストは?

 

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