NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、インドルピーベースのNifty50指数を対象株価指数とし、日本円換算した対象株価指数に連動する投資成果を目指す国内ETFです。
インドは高い経済成長率を維持し、中国を抜いて世界一の人口になると予想されていて、豊富な労働力がある国です。
そんなインドに投資ができるNEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)はどんな内容なのか確認してみました。
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)の特徴
投資対象
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、インドルピーベースのNifty50指数を対象株価指数とし、日本円換算した対象株価指数に連動する投資成果を目指す国内ETFです。
Nifty50指数は、インドを代表する株価指数(インデックス)の一つで、インドのナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額、流動性、浮動株比率等の基準を用いて選定した50銘柄で構成されています。
インドを代表する株価指数としては、SENSEXという株価指数もあり、こちらはインドのムンバイにあるボンベイ証券取引所(BSE:Bombay Stock Exchange)に上場している同国を代表する主要30銘柄で構成される時価総額加重平均の株価指数のことです。
Nifty50指数とSENSEXを直近5年で比較してみるとややSENSEXの方がパフォーマンスは良かったようです。
(出典:Googleファイナンス)
※下記はNEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)「月報(2023年1月)」からの情報です。
資産別配分
株式先物組入銘柄
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、SBI証券・楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
その他費用 | 購入価格は基準価額の100.5%以内の率を乗じた価額 (2022年10月26日時点では100.3%) |
信託報酬(税込) | 1.045% |
信託財産留保額 | 換金時に基準価額の0.5%以内の率を乗じた価額 (2022年10月26日時点では0.3%) |
通常国内ETFの売買は株式同様に売買手数料が必要となりますが、NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)はSBI証券と楽天証券なら売買手数料が無料となるETFの対象銘柄です。
参考 SBI証券「国内ETF(116銘柄)の取引手数料無料対象銘柄」
参考 楽天証券「手数料0円ETF」
分配金・配当金
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、決算は年1回で分配金は設定来出されていません。
平均売買高・マーケットメイカー
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、平均売買高(直近90日)約927,000口と流動性はそこそこあり、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は流動性について心配する必要はなさそうです。
スプレッド・最良気配平均執行可能金額
ETFの流動性でチェックしたい指標としてはスプレッドとデプスもあります。
スプレッドは売り気配と買い気配の差で、デプスは取引可能な注文数量ですが、NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は下記のようになっています。
- 平均スプレッド:0.096%
- 最良買い気配平均執行可能金額:759,403円
- 最良売り気配平均執行可能金額:2,315,414円
※2023年1月平均
スプレッドは狭いですが、最良気配平均執行可能金額が小さいので取引する際には板情報を確認し、なるべく有利な金額で取引できるように指値で注文したほうが良さそうです。
繰上償還
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、信託期間は無期限ですが下記の条件に該当した場合は信託期間の途中でも信託を終了(繰上償還)させる場合があります。
- 受益権の口数が2,000万口を下回った場合
- 上場したすべての市場で上場廃止になった場合または対象株価指数が廃止された場合
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)の受益権口数は、82,790,000口あるので当面は繰上償還となるリスクは低いです。
運用実績・利回り
ETF | |
1ヶ月 | ー3.2% |
3ヶ月 | ー11.7% |
6ヶ月 | ー0.9% |
1年 | +8.8% |
3年 | +55.6% |
設定来 | +160.0% |
※NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)「月報(2023年1月)」より
※設定日は2009年11月24日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
コロナ相場で一時期大きく下落したものの、その後は良好なパフォーマンスとなっています。
特に直近3年でTOPIX、S&P500と比較するとNEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)が最もパフォーマンスが良く、特にコロナ相場後は米国の代表的な株価指数であるS&P500をやや上回るパフォーマンスとなっています。
(出典:モーニングスター)
赤がNEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)、オレンジがS&P500(配当込み、円ベース)、青がTOPIXの過去3年のトータルリターンのチャートです。
当ETFの情報
- 分類:国内ETF
- ベンチマーク:Nifty50指数
- 売買手数料:各証券会社により異なるが、SBI証券・楽天証券なら現物・信用ともに0円
- 信託報酬(税込):1.045%
- 純資産残高:約214億円
- 分配金利回り:ー
- 売買単位:100口(約26,100円(2023年2月))
- 平均売買高:約927,000口
- 決算:年1回(8月10日)
- 設定日:2009年11月24日
評価・まとめ
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、インドルピーベースのNifty50指数を対象株価指数とし、日本円換算した対象株価指数に連動する投資成果を目指す国内ETFです。
設定来からの単純な年率平均は約12%と安定して高いパフォーマンスとなっています。
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)は、リンク債型、先物型といわれるETFで、リンク債型ETFでは、一口あたり純資産額の変動率と指標の変動率の間に乖離(トラッキングエラー)が発生しない反面、リンク債の発行者の信用リスクが存在します。
参考 日本取引所グループ「リンク債型ETFの信用リスク」
参考 日本取引所グループ「先物型ETFのリスク」
また、NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)とNifty50指数を直近5年で比較すると下記のようなチャートとなっていて、指数との連動性は低そうです。
(引用元:Googleファイナンス)
それでも国内ETFでは、上場インデックスファンドNifty50先物(インド株式)(1549)という、より信託報酬が低コストなETFがありましたが、2018年11月に上場廃止となったので、インドの株式市場のインデックスに連動するETFは、NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)のみと貴重なETFとなっています。
参考 日本取引所グループ「上場廃止等の決定:上場インデックスファンドNifty50先物(インド株式)」
投資信託でもインドへ投資ができますが、インデックスファンドではなくアクティブファンドしかないため信託報酬が最も低コストでも0.99%と日本や米国のインデックスファンドと比較するとかなり割高です。
そのためインドへのインデックス投資であればNEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)が最有力候補となります。
その他にCFDで、Nifty50指数への投資は可能で、CFDで大手のGMOクリック証券で取引することができ、取引手数料や為替手数料はかからず、取引コストはスプレッドがかかりますが売買金額に対して約0.017%と低コストで取引することができます。
参考 インド株への投資方法とは?おすすめのETFや証券会社は?
CFDはレバレッジをかけてより大きなリターンを狙ったり、買いだけでなく売りもでき、ETFより非常にシンプルに注文ができたりするのでこの機会にCFDも検討してみてください。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
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国内ETFは、国内株式同様に売買手数料が必要となりますが、SBI証券と楽天証券は簡単な手続きを行えばETF含む株式の売買手数料が無料となるのでお得です。
NEXT FUNDSインド株式指数上場投信(1678)はSBI証券、楽天証券なら、上記の手続きを行わなくても売買手数料が無料の対象銘柄となっています。
もちろん口座開設・維持費用は無料です。
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