NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は、国内に上場している不動産投資信託証券(J-REIT)に分散投資ができる国内ETFです。
東証REIT指数をベンチマークとする国内ETFですがどんな内容で、低コストなインデックスファンドと比較するとどうなのか確認してみました。
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)の特徴
投資対象
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は、東証REIT指数の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
東証REIT指数は、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄を対象とした、日本の不動産投資信託市場の動向を表す代表的な浮動株時価総額加重型のインデックスです。
※下記はNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)「月報(2020年6月)」からの情報です。
資産構成
特色別配分
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:63銘柄
ポートフォリオ特性値
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なる 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税抜) | 0.155%以内 ※ |
信託財産留保額 | 0.3% |
※その他の費用として対象指数に係る商標使用料(税抜年0.03%)、ファンドの上場に係る費用(税抜年0.015%)、監査費用等などが掛かります
分配金・配当金
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は、決算は年4回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは3.9%となっています。
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
平均売買高・マーケットメイカー
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は、平均売買高(直近90日)約417,000口と流動性はそこそこあり、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
参考 日本取引所グループ「マーケットメイク制度」
ETFは市場でいつでも売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は心配する必要はなさそうです。
運用実績・利回り
ETF | |
1ヶ月 | ー1.7% |
3ヶ月 | +5.4% |
6ヶ月 | ー20.9% |
1年 | ー10.9% |
3年 | +9.8% |
設定来 | +125.5% |
※NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)「月報(2020年6月)」より
※設定日は2008年9月17日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとする低コストなインデックスファンドである「Smart-i Jリートインデックス」と分配金を再投資したトータルリターンを比較したのは下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)、赤がSmart-i Jリートインデックスの2017年9月からのトータルリターンのチャートです。
パフォーマンスにほとんど差はないですが、約3年で「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)」の方が0.22%程度パフォーマンスは良かったようです。
投資信託では「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」が設定されるなどファンドでの競争により信託報酬が低コスト化されていて、長期で見れば投資信託の方がパフォーマンスが良くなることが期待されます。
当ETFの情報
- 分類:国内ETF
- ベンチマーク:東証REIT指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 信託報酬(税抜):0.155%
- 純資産残高:約3,300億円
- 分配金利回り:3.9%
- 売買単位:10口(約18,000円)
- 平均売買高(直近90日):約42万口
- 決算:年4回(2、5、8、11月の各10日)
- 上場日:2008年9月18日(設定日:2008年9月17日)
評価・まとめ
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)は、東証REIT指数の動きに連動する投資成果を目指すので、東京証券取引所に上場している約60銘柄の不動産投資信託(J-REIT)の全銘柄に分散投資ができる国内ETFです。
ETFは定期的に分配金を得られるメリットはありますが、分配金を出さない投資信託ならファンドで投資している不動産投資信託(J-REIT)から得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
さらにその分配金もSBI証券の「投資信託定期売却サービス」を利用すれば同様に定期的に一定額を引き出せたり、100円から自動で積立できるメリットがあります。
信託報酬の差はそれほど大きくありませんが、長期保有するなら複利効果が期待できる投資信託という選択肢もありますので、こちらも検討してみてください。
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