Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄から情報技術サービスなどのテクノロジーセクターに分類される銘柄に分散投資ができる海外ETFです。
テクノロジー・セレクト・セクター指数の日々のパフォーマンスの300%の投資成果を目指し運用するETFですが、どのような内容のETFなのか確認してみました。
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)の特徴
投資対象
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)は、「テクノロジー・セレクト・セクター指数」の日々のパフォーマンスの300%の投資成果を目指す海外ETFです。
「テクノロジー・セレクト・セクター指数」は、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄からテクノロジーセクターに分類される銘柄で構成される指数で、下記に分類される企業を含みます。
- インターネットソフトウェア・サービス
- 情報技術サービス
- ソフトウェア
- 通信機器
- コンピュータ・周辺機器
- 電子装置・機器
- 事務用電子機器
- 半導体・半導体製造装置
- 各種電気通信サービス
- 無線通信サービス
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)の日々の値動きは、原資産となる「テクノロジー・セレクト・セクター指数」の3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%上昇し、5%下落すれば15%下落するような動きをします。
ただ、必ずしも3倍の値動きとなるわけではなく下記のような特徴があります。
【原資産が上昇局面にある場合】
原資産が1日目「+5%」、2日目「+10%」と値上がりした場合は、2日間で15.5%の上昇となるため、レバレッジ型ETFは3×15.5%=46.5%の上昇となりそうですが、実際には49.5%の上昇と必ずしも3倍の値動きとはなりません。
【原資産が下落局面にある場合】
原資産が1日目「ー5%」、2日目「ー10%」と値下がりした場合は、2日間でー14.5%の下落となるため、レバレッジ型ETFは3×ー14.5%=ー43.5%の下落となりそうですが、実際には40.5%の下落と必ずしも3倍の値動きとはなりません。
【原資産が上昇・下落を繰り返す場合】
原資産が1日目「+5%」、2日目「ー10%」、3日目「+6%」といった値動きをした場合は、3日目には基準日の値の水準に戻っていますが、レバレッジ型ETFは約-5%と基準日の値まで回復していません。
上昇と下落を繰り返すような相場ではレバレッジ型ETFはパフォーマンスが次第に悪化していくという特性があるため、長期で保有するほどベンチマークの動きから乖離していきます。
※下記はDirexion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)2019年9月末時点の情報です。
業種別構成比率
保有上位10銘柄
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.95% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約950億円で、1日の平均出来高も約25万株と流動性もそこそこ高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは0.22%(2019年12月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
運用実績・利回り
ETF(年率) | テクノロジー・セレクト・セクター指数 | |
1年 | +0.12% | +8.55% |
3年 | +51.23% | +20.97% |
5年 | +39.74% | +17.17% |
10年 | +37.54% | +16.57% |
※Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)2019年9月末時点より
※設定日は2008年12月17日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)と米国の代表的な指数であるS&P500(税引き前分配金を再投資した場合)とを比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
青がDirexion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)、オレンジがS&P500の2009年12月17日からのトータルリターンのチャートです。
S&P500も対象期間では右肩上がりの成長となっていて、11年で約350%と単純な年率平均では約31.8%と高いパフォーマンスとなっていたのですが、Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)のパフォーマンスが良すぎてS&P500の成長が横ばいのように見えてしまいます。
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)は対象期間では約6,800%と非常に高いパフォーマンスとなっていて、11年前に100万円投資していれば7,000万円程度になっていたことになります。(実際には米ドル円の為替レートの影響も受けます)
ただ、相場が下落したときには下げ幅も大きくなり、相場が横ばいの時も徐々にパフォーマンスが悪化するという特性がある点には注意が必要です。
当ETFの情報
- 分類:海外ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:テクノロジー・セレクト・セクター指数の3倍の値動き
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:1.08%
- 純資産残高:約950億円
- 分配金利回り:0.22%
- 売買単位:1株(約26,000円(2019年12月))
- 決算:ー
- 設定日:2008年12月17日
評価・まとめ
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)は、「テクノロジー・セレクト・セクター指数」の日々のパフォーマンスの300%の投資成果を目指すので、米国の代表的な株価指数であるS&P500を構成する銘柄からテクノロジーセクターに分類される銘柄で構成された海外ETFです。
Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF(TECL)の日々の値動きは、原資産となる「テクノロジー・セレクト・セクター指数」の3倍の値動きとなるので、原資産が前日比5%上昇すれば15%上昇し、5%下落すれば15%下落するような動きをします。
相場が上昇傾向の時は多く利益を伸ばすことができ、11年間で約6,800%と非常に高いパフォーマンスとなっていますが、相場が下落したときには下げ幅も大きくなり、相場が横ばいの時も徐々にパフォーマンスが悪化するという特性がある点には注意が必要です。
今後もテクノロジー関連銘柄が上昇すると考えるなら大きな利益もたらしてくれるETFですが、市場が横ばい、特に下落相場となったときの下げ幅はかなり大きくハイリスク・ハイリターンなETFだということは留意しておく必要があります。
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