SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)は、S&P500採用銘柄のうち高配当の銘柄に分散投資ができる米国ETFです。
S&P500高配当指数のトータルリターンへの連動を目指すETFですが、どの程度の利回りなのか内容について確認してみました。
SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)の特徴
投資対象
SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)は、S&P500高配当指数(経費控除前ベース)との連動を目指す米国ETFです。
S&P500高配当指数は、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数の採用銘柄のうち配当利回り上位80銘柄のパフォーマンスを計測をすることを目的とする指数です。
参考 S&P500については下記も参考にしてみてください。
⇒ S&P500に投資するなら投資信託とETFどっちがいい?
※下記はSPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)の2023年9月時点の情報です。
セクター別構成比率
金融や不動産セクター、公益事業セクターで約6割を占めているのが特徴的です。
保有上位10銘柄
ポートフォリオの特性
保有銘柄数 | 80 |
3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率 | 4.85% |
株価純資産倍率(PBR) | 1.54 |
予想株価収益率(PER) | 11.60 |
コスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料も加味するとSBI証券が最安 参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率※ | 0.07% |
純資産残高・出来高
純資産残高は約9,500億円で、月間出来高は約1,800万株と流動性も高い状態にあります。
配当・分配金
分配金利回りは4.82%(2023年9月)で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETFのパフォーマンスは?
運用実績・利回り
ETF(年率) | インデックス | |
1年 | ー2.90% | ー3.02% |
3年 | +14.58% | +14.58% |
5年 | +4.38% | +4.39% |
設定来 | +7.66% | +7.72% |
※SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)2018年12末月時点より
※設定日は2015年10月21日
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
過去のチャート
(引用元:ETFreplay.com)
緑がSPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)、青がSPDR S&P500 ETF(SPY)の2015年10月21日からの配当金込みのトータルターンのチャートです。
同じSPDRのETFで、S&P500をベンチマークとするSPDR S&P500 ETF(SPY)と比較してみました。
参考 SPDR S&P500 ETF(spy、1557)ってどう?世界最大ETFの利回りは?
2020年2月のコロナ相場前はほとんどパフォーマンスに差がない動きとなっていましたが、コロナ相場以降はSPYの方が良いパフォーマンスとなっています。
ETFから得られる分配金を再投資する場合にはSPYの方がパフォーマンスが良いですが、高い分配金をずっと得たい場合にはSPYDという選択肢も検討の余地はありそうです。
当ETFの情報のまとめ
- 分類:米国ETF(上場市場:NYSE Arca)
- ベンチマーク:S&P500高配当指数
- 売買手数料:各証券会社により異なる
- 総経費率:0.07%
- 純資産残高:約9,500億円
- 分配金利回り:4.82%
- 売買単位:1株(約5,500円)
- 決算:年4回
- 設定日:2015年10月21日
評価・まとめ
SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)は、S&P500高配当指数(経費控除前ベース)との連動を目指す米国ETFで、S&P500指数の採用銘柄のうち配当利回り上位80銘柄へ分散投資ができます。
分配金を再投資して中長期で資産形成する場合にはS&P500に連動するSPYの方がパフォーマンスは良いですが、SPYDは高い分配金を得て生活費に充てたいという方に向いています。
ETFの分配金は投資信託に見られるようなたこ足配当もなく安心して受け取れるので、分配金を生活費の一部に充てたい場合は検討の余地はありそうです。
SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)に投資するのにおすすめのネット証券は?
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⇒ SBI証券の米国貸株サービスのメリット・デメリットとは?金利はどのくらい?
⇒ 米国株式・ETF定期買付サービスとは?NISAを有効に活用するには?
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