Funds(ファンズ)の評価・評判って?貸付ファンドってどんなサービス?

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Funds(ファンズ)は、ソーシャルレンディングのメディア運営を行っていた株式会社クラウドポートが運営する貸付ファンドのオンラインマーケットサービスです。

個人投資家が事業資金を借りたい企業へ、貸付ファンドを通じて投資することにより分配金を得ることができ、ソーシャルレンディングに似てるようでちょっと違うFunds(ファンズ)のサービス内容について確認してみました。

参考 ソーシャルレンディングについては下記も参考にしてみてください。

⇒ ソーシャルレンディングとは?高利回りだけどどんなリスクがある?

Funds(ファンズ)とは?

Funds(ファンズ)は、ソーシャルレンディングのメディア運営していた株式会社クラウドポートが運営する貸付ファンドのオンラインマーケットサービスで、投資家はFunds(ファンズ)を通して貸付ファンドへ投資して分配金を得ることができます。

Funds(ファンズ)は、選定基準をクリアした上場企業などが、自社グループの事業に必要な資金を調達する目的で貸付ファンドを組成し、その貸付ファンドに個人投資家が投資することができるサービスです。

 

ファンド組成企業はFunds(ファンズ)で集めた資金を自社グループ企業に貸付を行い、そこで得られた収益が個人投資家に分配される仕組みとなっています。

 

ファンド組成企業は、下記のような選定基準をクリアした企業のみが参加できるようになっています。

  • 上場企業
  • 監査法人と監査契約を締結している企業
  • ベンチャーキャピタルから出資を受けているベンチャー企業

その他、財務状況や資金調達力など総合的な観点から審査が行われます。

 

>> Funds(公式サイト)

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Funds(ファンズ)のメリットは?

利回りと運用期間が予定されている

Funds(ファンズ)を通して投資する貸付ファンドは、株式や投資信託、為替などのように常に相場による値動きがない、利回りと運用期間が予定されている金融商品です。

 

相場状況を常にチェックして売買する必要はなく、一度投資したら後はほったらかしでいいので、会社員や家事で忙しい方でも始めやすい投資です。

予定利回りは1.5~6%

貸付ファンドの予定利回りは1.5~6%と特段高い利回りという訳ではありませんが、それでも銀行の普通預金金利の0.001%や国債の0.05%よりは高い水準となっています。

1円から1円単位と少額投資ができる

Funds(ファンズ)では1円から1円単位で投資ができるので、気軽に投資することができます。

 

分配金などで得た端数の資金も無駄なく再投資することができるので、効率的な運用が可能ですが、1円未満の分配金は切り捨てられるのであまりに少額だと予定利回りが得られない場合がある点は注意が必要です。

投資家が支払う手数料はゼロ

Funds(ファンズ)を利用する上での手数料は下記のように口座開設・維持費用などはすべて無料となっています。

ただ、Funds(ファンズ)へ入金する際の手数料は投資家負担となっているので、ネット銀行などをうまく利用して振込手数料のようなコストを削減することはリターンの向上につながります。

貸付ファンドはリコースローン対象

Funds(ファンズ)で取り扱う貸付ファンドは、借入金を用いて行う事業の成否にかかわらず、借り手の全財産が借入金の返済原資となっていて、このような種類の借り入れはリコースローンと呼ばれています。

 

そのため、借り手企業が借入金を用いて想定したリターンが得られなくても、借り手企業が返済不能にならない限り、投資家の利回りは守られる仕組みとなっています。

 

>> Funds(公式サイト)

Funds(ファンズ)のデメリットは?

元本は保証されていない

投資においてはどのような金融商品でも同じですが、Funds(ファンズ)を通して投資できる貸付ファンドの元本は保証されていません。

 

投資先ファンドの進捗によっては、貸し倒れとなりリスクもありますが、投資した資金以上の損失が出ることはありません。

途中解約は原則不可能

Funds(ファンズ)で投資した貸付ファンドは、ソーシャルレンディングの案件と同様に途中解約は原則不可能となっているので、投資したら途中で引き出すことはできません。

 

予定されている運用期間は明示されていますが、下記のように運用期間は確約されていないのであくまで余剰資金内で投資することが大前提となります。

運用期間は確約されていない

投資する貸付ファンドの運用期間は明示されているものの、運用期間中に何らかの事情でファンドの進捗に想定外の問題が生じるリスクがあり、予定されていた償還日よも出資金とそれまでの運用で得られた分配金が前後する可能性があります。

 

また、返済や分配が運用期間に間に合わない場合は返済遅延となり、予定していた元本・分配金が期日までに受け取れない可能性がある点は注意したいところです。

Funds(ファンズ)とソーシャルレンディングの違いって?

参考 ソーシャルレンディングについては下記も参考にしてみてください。

⇒ ソーシャルレンディングとは?高利回りだけどどんなリスクがある?

募集に特化したサービスで、自社グループのファンドの募集は行わない

Funds(ファンズ)はあくまで投資家の募集に特化していて、自らファンドを組成したり、貸付を行うことはありません。

ソーシャルレンディングでは、募集とその後の貸付はグループ会社などで行うことが多く、それが問題となり行政処分を受けるような事態が発生しています。

参考 関東財務局「ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について

 

Funds(ファンズ)ではその役割を分けることにより、このような問題が生じにくい仕組みとなっていて、Funds(ファンズ)は投資家の立場に立ったプラットフォーム運営に注力する仕組みとなっています。

1つの口座で複数のファンド組成企業に分散投資

ソーシャルレンディングでは、1つのプラットフォームで複数の案件に申し込みすることができますが、ファンド組成企業は1つであることが一般的です。

 

例えば、ソーシャルレンディングで人気の高い不動産特化型のOwnersBookでは、募集はロードスターキャピタル株式会社が行い、ファンド組成企業はロードスターキャピタル株式会社の100%子会社であるロードスターファンディング株式会社が行っています。

 

もしロードスターキャピタル株式会社やロードスターファンディング株式会社が倒産するようなことになったら、案件を複数に分散していても出資金に対して影響がでる可能性は高くなります。

 

Funds(ファンズ)では、複数のファンド組成企業のファンドに分散投資ができるので、倒産などのリスクを低減させることができます。

もちろん、複数のファンド組成企業に分散投資をしてもFunds(ファンズ)でまとめて運用管理ができるといったメリットもあります。

関係会社貸付スキームによりリスク判断の明確化

現在のソーシャルレンディングでは仕組み上、最終的な借り手企業を匿名化しなければいけないといったルールがあるため、投資時にリスクが見極めにくいという課題があります。

 

Funds(ファンズ)ではこの課題に対し、関係会社貸付というスキームを採用することによって借り手企業をファンド組成企業の関係会社とし、情報公開されているファンド組成企業およびその関連会社のリスクを考慮した上で投資を行うことができます。

>> Funds(公式サイト)

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Funds(ファンズ)の運営会社情報

Funds(ファンズ)は、ソーシャルレンディングのメディアを運営していた株式会社クラウドポートが運営する貸付ファンドのオンラインマーケットサービスです。

株式会社クラウドポートの基本情報

社名株式会社クラウドポート
設立日2016年11月1日
代表者藤田 雄一郎
資本金188,005千円
上場証券取引所未上場
登録/加入協会第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3103号
一般社団法人第二種金融商品取引業協会加入

代表の藤田氏は早稲田大学卒業後にサイバーエージェントを経て、ソーシャルレンディングサービスであるクラウドバンクを立ち上げ後に、株式会社クラウドポートを創業しています。

参考 クラウドバンクの評価・評判とは?メリット・デメリットって何?

 

社内には金融の専門家や弁護士が複数在籍しており、法令遵守の業務運営体制を構築していて、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーターとして出演されている伊藤元重氏を始め、金融の専門家が顧問・アドバイザーとして名を連ねています。

他の会社からの出資者って?

株式会社クラウドポートは、B Dash Ventures株式会社、AGキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資を実施しています。

 

B Dash Ventures株式会社は独立系ベンチャーキャピタル、AGキャピタル株式会社はアイフルを親会社に持つベンチャーキャピタルです。

まとめ

Funds(ファンズ)は、ソーシャルレンディングのメディアを運営していた株式会社クラウドポートが運営する貸付ファンドのオンラインマーケットサービスで下記のようなメリット、デメリットが上げられます。

 

【メリット】

  • 利回りと運用期間が予定されている
  • 予定利回りは1.5~6%
  • 1円から1円単位と少額投資ができる
  • 投資家が支払う手数料はゼロ
  • 貸付ファンドはリコースローン対象

【デメリット】

  • 元本は保証されていない
  • 途中解約は原則不可能
  • 運用期間は確約されていない

 

また、Funds(ファンズ)はソーシャルレンディングとは異なる下記のような特徴があります。

  • 募集に特化したサービスで、自社グループのファンドの募集は行わない
  • 1つの口座で複数のファンド組成企業に分散投資
  • 関係会社貸付スキームによりリスク判断の明確化

ソーシャルレンディングのメディアを運営していた株式会社クラウドポートが手がけるサービスということもあり、ソーシャルレンディングでの課題をクリアし、その分利回りはちょっと低くなっていますが、リスクも低減したサービスとなっています。

 

ホリエモンこと堀江貴文氏もロケットの資金調達に利用したいと発言していて、今後堀江氏の案件が登場するFunds(ファンズ)に登場するようなことがあるかもしれません。

 

>> Funds(公式サイト)

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