米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある?

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米国株への投資は為替変動リスクが気になる?軽減する方法はある? FX

米国株は、個別銘柄だけでなく株式市場全体の動向を表すS&P500といったインデックスのように長期で見れば必ず値上がりしていることから人気の高い投資先です。

ただ、米国株は日本株への投資とは異なり為替変動リスクがあります。そんな為替変動リスクを軽減する方法はあるのか紹介します。

米国株投資で気になる為替変動リスクとは?

米国株投資で気になる為替変動リスクとは?

米国株とは米国の株式市場に上場している個別銘柄やETFなどへ投資することですが、日本のネット証券などからも気軽に投資ができます。

参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

ただ、米国の個別銘柄やETFなどは基本的には米ドルでの取引となり日本から投資する場合には米ドルに交換して投資することとなるので米ドルと日本円の為替レートに依存することになります。

 

例えばECサイト大手のAmazonの株価が200ドル、米ドルの為替レートが100円の時に10株投資するには200,000円で投資することができます。

 

その後株価の変動がないとして、円安となり110円となれば220,000円となり利益となりますが、円高となり90円になると180,000円と損失となってしまいます。

 

このように日本株などであれば為替リスクはありませんが、米国株への投資は株価変動リスクに加えて為替変動リスクがあり、円安であれば利益となりますが円高となると損失となるリスクがあります

過去米ドル円はどのくらい動いた?

下記は米ドル円の約30年のチャートで、110円の時を青線で記しています。

過去米ドル円はどのくらい動いた?

過去30年で一番下がった時で約76円、一番上がった時で約161円だったので約85円ほどの値動きがありました。

 

上述の例のようにAmazonの株価が200ドル、米ドルの為替レートが76円の時に10株投資すると152,000円で投資を始め、161円まで円安となると322,000円と株価が変動しなくても為替変動だけで資産が約2倍にまで膨れ上がります。

 

ということは161円で投資を始め、76円まで円高となった時には為替変動だけで2分の1にまで資産が目減りしてしまう可能性があるとも言えます。

 

米国株やETFを売却したいときに、投資した時より円安となっていればいいのですが、円高となっていた場合は想定より利益が減ってしまっているという場合もあります。

 

円安になるまで待つという手もありますが、株価がその間に下落してしまう可能性もあり、売却タイミングが難しいといった局面も想定されます。

為替変動リスクを軽減するには?

為替変動リスクを軽減するには?

円高の時に買って円安の時に売る

為替変動リスクがあるような米国株・ETFなどへ投資する際には円高の時に買って円安の時に売却するのがベストと言えます。

 

円高の時には米国株やETFを安く買うことができ、円安となれば為替変動だけでも利益となるので最も利益が期待できます。

 

ただ、株やETFに買いたいときは今後株価が上がると想定される時ですが、円高局面だからと投資しなければ投資機会を逃してしまいかねません。

 

円高局面であれば積極的に投資をしたいですが、円安局面だと為替変動リスクがあるのでなかなか投資するタイミングが難しいという問題があります。

FXを活用して為替ヘッジを行う

FXは為替取引ができるので例えば米ドル/日本円といった組み合わせの通貨ペアを取引することができ、下記のような特徴があります。

  • コストが割安
  • 基本的には24時間取引可能
  • 買いからだけでなく売りからも取引できる
  • レバレッジによって少額でも大きな取引ができる

参考 FXとは?初心者でも抑えておきたいメリット・デメリットってなに?

為替の取引においてFXはコストが安く、簡単に売り取引ができます。

 

例えば、米国株式のA銘柄を株価100ドル、米ドルの為替レートが100円の時に100株購入すると同時にFXで売りを行うことで為替ヘッジを行うと当初資金は下記となります。

  • 米国株:100ドル × 100株 = 10,000ドル(外貨ベース) × 100円 = 1,000,000円
  • FX:10,000ドル × 100円 = 1,000,000円 ※

※FXでの為替ヘッジはレバレッジなし(レバレッジ1倍)の場合ですが、レバレッジをかければ当初資金を抑えることも可能です

参考 FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?

 

株価が110ドルに値上がりしたが、為替レートは90円の円高になった場合に売却すると下記のようになります。

外貨ベース 円貨ベース
米国株 110ドル×100株=11,000ドル
⇒1,000ドルの利益
110ドル×100株×90円=990,000円⇒10,000円の損失
FX (100円ー90円)×10,000ドル=100,000円

米国株は外貨ベースだと利益となりますが、日本円で考えると為替レートが関係するため10,000円の損失となります。

 

ただ、FXの為替ヘッジと合わせると90,000円の利益が確保できます

 

このようにFXを活用して為替ヘッジを行うことによって為替変動リスクを軽減させることは可能です。

FXを活用して為替ヘッジを行う場合の注意点

FXを活用して為替ヘッジを行うことによって為替変動リスクを軽減させられますが、下記のような注意点があります。

  • スワップポイントの支払いが発生する場合がある
  • レバレッジをかけるとロスカットされる可能性がある
  • 為替ヘッジのFXではあまり利益を出そうとしない

スワップポイントの支払いが発生する場合がある

FXは2国間の通貨ペアを取引することになり、2国間の金利差がスワップポイントとして発生しますが、米ドル/円の売りの場合は、米国の方が日本より金利が高いのでスワップポイントがマイナスとなり日々支払いが発生します。

参考 FXのスワップポイントとは?2国間の金利差を低リスクで日々もらうには?

 

金額的には非常に小さいのですが、中長期に保有していると意外に大きな金額となってしまうので、マイナススワップが小さいFX会社で取引を行うことが重要です。

 

下記は米ドル円の主要FX会社の米ドル円の売りポジションの時のスワップポイントの一覧です。

最新 スプレッド 最低取引数量
GMOクリック証券【FXネオ】 -201円 0.2銭 ※1 1,000通貨
DMM FX -203円 0.2銭 ※2 10,000通貨
GMO外貨(外貨ex) -203円 0.2銭 ※3 1,000通貨
岡三オンライン【くりっく365】 -204円 10,000通貨
LIGHT FX(LIGHTペア) -205円 0.18銭 ※4 1,000通貨
SBIFXトレード -207円 0.18銭 ※5 1通貨
LIGHT FX -215円 0.2銭 ※4 1,000通貨
みんなのFX -215円 0.2銭 ※4 1,000通貨
外為どっとコム -220円 0.2銭 ※1 1,000通貨
松井証券のFX -220円 0.2銭 ※6 1通貨
ヒロセ通商【LION FX】 -235円 0.2銭 ※1 1,000通貨
JFX株式会社 -235円 0.2銭 ※1 1,000通貨
セントラル短資FX -240円 0.2銭 ※7 1,000通貨
マネーパートナーズFX -549円 0.2銭 ※8 10,000通貨
マネーパートナーズFX nano -550円 0銭 ※9 100通貨

※2024年11月5日前後適用分
※上記スプレッドは原則固定(例外あり)
※1:9:00~翌3:00の時間帯が原則固定(例外あり)
※2:9:00~翌5:00の時間帯が原則固定(例外あり)
※3:8:00~翌3:00の時間帯が原則固定(例外あり)
※4:8:00~翌5:00の時間帯が原則固定(例外あり)
※5:1,000,000通貨まで
※6:1,000通貨以内の成行(ストリーミング)注文。それ以外は0.2~0.9銭
※7:17:00~24:00の時間帯が対象(例外あり)
※8:8:00~翌4:00の時間帯が原則固定(例外あり)
※9:8:00~翌4:00の時間帯で5万通貨までのスプレッド

 

米ドル円であればGMOクリック証券、DMM FX、GMO外貨、の売りのスワップポイントが少なく、FXで為替ヘッジをするのに適しています。

 

>> GMOクリック証券【FXネオ】(公式サイト)[詳細解説]

>> DMM FX(公式サイト)[詳細解説]

参考 GMOクリック証券とDMM FXを比較!FXやるならおすすめはどっち?

 

>> GMO外貨(外貨ex)(公式サイト)[詳細解説]

レバレッジをかけるとロスカットされる可能性がある

FXではレバレッジをかけることによって資金の何倍もの取引ができますが、レバレッジをかける倍率が高くなればなるほどロスカットされやすくなります。

参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?

 

レバレッジの倍率が高くなるほどより少額から取引できますが、資金管理がより重要になってくる点は留意ください。

為替ヘッジのFXではあまり利益を出そうとしない

為替ヘッジはあくまで米国株・ETFの為替リスクを軽減するための策です。

 

米国株を売却しないのに円高になってFXの方が利益が出たからと言ってFXの方だけ決済してしまって、その後より円高が進行して米国株の利益が減ってしまっては意味がありません。

 

また、一時円高になったがその後為替ヘッジを行った為替レート近くまで円安となってきたらとんとんくらいでいったん決済してしまうといったやり方も考えられます。

まとめ

米国株・ETFは個別銘柄だけでなく株式市場全体の動向を表すS&P500といったインデックスのように長期で見れば必ず値上がりしていることから人気の高い投資先です。

 

ただ、米国の個別銘柄やETFなどは基本的には米ドルでの取引となり日本から投資する場合には米ドルに交換して投資することとなるので、株価の変動にかかわらず変動為替レートの変動のみでも利益が出たり損失となったりします。

 

そのような為替変動リスクを軽減する策としては下記のような案が考えられます。

  • 円高の時に買って円安の時に売る
  • FXを活用して為替ヘッジを行う

円高の時に買って円安の時に売れればベストですが、そういう自分にとって都合のいいタイミングはそうそうありません、

 

しかし、FXを活用して為替ヘッジを行う方法であればタイミングを選ばず実施できます。

 

FXで為替ヘッジを行う時には米ドル/円の売りのマイナススワップが少ない方が有利となるので、売りのスワップポイントが少なく、FXで為替ヘッジをするならGMOクリック証券やDMM FXが適しています。

>> DMM FX(公式サイト)[詳細解説]

>> GMOクリック証券【FXネオ】(公式サイト)[詳細解説]

参考 GMOクリック証券とDMM FXを比較!FXやるならおすすめはどっち?