ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、ニッセイアセットマネジメントの低コストインデックスファンドシリーズ<購入・換金手数料なし>のバランス型ファンドで、国内外の株式・債券に分散投資ができます。
分散投資の基本ともいえる伝統的4資産にこれ一本で投資ができるファンドですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の特徴
投資対象
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4つの資産へ均等に分散投資を行うバランス型ファンドです。
各投資対象の資産のベンチマークは下記の様になっていて、各投資対象資産の指数を25%ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指します。
投資対象 | ベンチマーク | |
株式 | 国内 | TOPIX(配当込み) |
海外 | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース) | |
債券 | 国内 | NOMURA-BPI総合 |
海外 | FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース) |
※下記はニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)「月報(2020年7月)」からの情報です。
資産別組入比率
ファンドの仕組み
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドでにて行われます。
各資産で<購入・換金手数料なし>シリーズの個別のインデックスファンドと同じマザーファンドを利用しています。
投資対象 | 同じマザーファンドの<購入・換金手数料なし>シリーズ | |
株式 | 国内 | ニッセイTOPIXインデックスファンド |
先進国 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | |
債券 | 国内 | ニッセイ国内債券インデックスファンド |
先進国 | ニッセイ外国債券インデックスファンド |
ニッセイ・インデックスバランスファンドは4資産均等型以外に6資産均等型と8資産均等型がありますが、国内債券のマザーファンドは4資産均等型だけは、<購入・換金手数料なし>シリーズのニッセイ国内債券インデックスファンドと同じマザーファンドとなっています。
参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)の評価ってどう?
参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)の評価ってどう?
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154% |
実質コスト(税込) | 0.189% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ておらず、効率的な運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)はつみたてNISAの対象ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | 3年(年率) | |
リターン | 3.15%(47位) | 2.99%(18位) |
リスク(標準偏差) | 9.09(150位) | 8.15(172位) |
シャープレシオ | 0.35(53位) | 0.37(33位) |
対象ファンド数※ | 339本 | 285本 |
※:「安定成長」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.1% | +0.2% |
3ヶ月 | +4.0% | +4.1% |
6ヶ月 | ー2.0% | ー2.3% |
1年 | +3.2% | +2.9% |
3年 | +9.2% | +9.7% |
設定来 | +17.8% | +19.8% |
※ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)「月報(2020年7月)」より
※ファンド設定日は2015年8月27日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されて約5年が経過しているので、単純な平均年率は約3.6%となっていて、信託報酬や実質コストを加味するとベンチマークとの大きな乖離は見られず順調に運用されているようです。
バランス型ファンドで人気の高い8資産均等型で低コストの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と比較したのが下記となります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)、赤がeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の過去3年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。
8資産均等型の方が新興国の株式や債券、REITといった資産に分散投資を行うので、リスクが低減されそうですが、コロナ相場の時は4資産均等型の方が下落率は抑えられていました。
8資産均等型より4資産均等型の方が債券の比率が高いので当然といえば当然の結果ですが、4資産均等型でもリスク低減効果は十分にあるとも言えます。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:合成ベンチマーク
- 為替ヘッジ:なし
- 買付手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.154%(実質コスト:0.189%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約70億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(11月20日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2015年8月27日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:取り扱いネット証券はなし
評価・まとめ
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4つの資産へ均等に分散投資を行うバランス型ファンドです。
各投資対象資産の指数を25%ずつ組合せた合成ベンチマークの動きに連動する投資効果を目指すファンドとなっています。
コロナ相場の時はバランス型ファンドで人気の高い8資産均等型より下落率は抑えられていて、4資産均等型でもリスク低減効果は十分にあるとも言えます。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)では、伝統的4資産にこれ一本で投資ができ信託報酬も低コストですが、同じマザーファンドの<購入・換金手数料なし>シリーズである下記のインデックスファンドに25%ずつ投資をした方が信託報酬は約0.136%とより低コストで投資することができます。
4資産均等型は国内への投資比率も株式と債券合わせて50%となっているので、海外への投資比率を高めるといったことも好みに応じて変更できるので、個別のインデックスファンドを組み合わせるようなやり方も検討してみてください。
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その他下記の証券会社でも購入できます。
>>マネックス証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
>> 岡三オンライン(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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