セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、「市場の動きの予想は行いません」「長期視点で分散投資します」という運用哲学のもと運用されている世界の株式と債券に分散投資ができるバランス型ファンドです。
その名の通りバンガード社のインデックスファンドへ投資するファンド・オブ・ファンズ方式となっているためコスト的に不利だと言われていますが実際どのような内容なのか確認してみました。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの特徴
投資対象
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、全世界の株式と債券へ分散投資ができるバランス型ファンドです。
セゾン投信のファンドである「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、もう一つのアクティブファンドである「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本のファンドを運用していますが、共通して下記の運用哲学を掲げています。
- 市場の動きの予測は行いません
- 長期視点で分散投資します
専門家であっても将来の市場の動きを当て続けることはできないと考えているため、市場の予想に基づく運用は行わず、長期視点で分散投資を行うことで、リスクを抑えながら長期的な成長を目指すとのことです。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、株式と債券への投資比率は「50:50」で、各地域の資産配分比率は「各地域の株式及び債券市場の時価総額を勘案して決定する」としていて、これ一本で世界30ヶ国以上の株式と10ヶ国以上の債券に分散投資ができます。
※下記はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド「月報(2020年8月)」からの情報です。
投資先ファンド別資産配分状況
ファンドの仕組み
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはファンド・オブ・ファンズ方式で運用され、株式や債券などの資産に直接投資するのではなく、株式や債券に投資している複数の投資信託に投資して、運用を行う仕組みです。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | なし |
信託報酬(税込) | 0.57%±0.02% |
実質コスト(税込) | 0.59% |
信託財産留保額 | 0.1% |
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはつみたてNISAの対象で、SBI証券(セレクトプラン)と楽天証券でiDeCoで取り扱いがあります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
リターン | +4.85%(23位) | 4.09%(6位) | 2.43%(11位) | 7.46%(4位) |
リスク(標準偏差) | 12.26(238位) | 10.17(224位) | 10.57(188位) | 11.12(124位) |
シャープレシオ | 0.40(45位) | 0.40(25位) | 0.23(53位) | 0.67(75位) |
対象ファンド数※ | 339本 | 285本 | 229本 | 144本 |
※:「安定成長」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | |
1ヶ月 | +2.34% |
6ヶ月 | ー0.41% |
1年 | +4.85% |
3年 | +12.78% |
設定来 | +56.33% |
※セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド「2020年7月31日時点」
※ファンド設定日は2007年3月15日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約13.5年が経過したので、単純な年率平均は約4.2%となっていて、過去10年では同一のカテゴリのファンドの中でリターンが4位と長年に渡って良好なパフォーマンスとなっています。
ただ、「安定成長」カテゴリは株式、REITの組入率が25%以上50%未満なので、このカテゴリの中では株式比率が最も高い水準となっているので当然といえば当然の結果とも言えます。
本来は株式、REITの組入率が50%以上75%未満のバランスカテゴリに属しててもいいはずかとは思います。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はベンチマークが設定されていませんが、株式と債券の比率が「50:50」で国内と先進国だけですが、各資産に均等に分散投資し低コストな「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」と比較してみると下記のようになっています。
参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の評価って?利回りは?
(引用元:モーニングスター)
オレンジがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、赤がニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の過去3年のトータルリターンのチャートです。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、長期目線での投資のため上記の比較では対象期間が短いので参考程度となりますが、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の方がパフォーマンスは良かったようです。
またセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、バランス型ファンドの中では信託報酬は低コストとは言えないファンドですが、直近5年間ほぼ資金の流入が続いていて、純資産残高が2,000億円を超える人気のファンドとなっています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 購入時手数料(税込):なし
- 信託報酬(税込):0.57%±0.02%(実質コスト:0.59%)
- 信託財産留保額:0.1%
- 純資産残高:約2,100億円
- 分配金利回り:ー
- 決算:年1回(12月10日)
- 買付単位(セゾン投信の場合)
スポット購入:10,000円以上1円単位
定期積立:5,000円以上1,000円単位 - 償還日:無期限(設定日:2007年3月15日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:SBI証券(セレクトプラン)と楽天証券
評価・まとめ
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、全世界の株式と債券へ分散投資ができるバランス型ファンドです。
株式と債券への投資比率は「50:50」で、各地域の資産配分比率は「各地域の株式及び債券市場の時価総額を勘案して決定する」としていて、これ一本で世界30ヶ国以上の株式と10ヶ国以上の債券に分散投資ができます。
過去10年では同一のカテゴリのファンドの中でリターンが4位と長年に渡って良好なパフォーマンスとなっています。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」でも、低コストなファンドが多くある中で7位に入り、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」では2007年から合計11回もトップ10入りしている長期にわたって人気のあるファンドです。
低コストなインデックスファンドが多くランクインする中で、運用会社の中野会長の信念に賛同する意見も多く情報開示に積極的な点などが評価され人気が持続しています。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は値動きの幅が控えめなので、もう少しリスクを取って積極的な運用をするなら一部の資産を「セゾン資産形成の達人ファンド」に振り分けるといった選択肢もあるので検討してみてください。
参考 セゾン資産形成の達人ファンドの評価ってどう?コストは高い?
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信で購入できます
口座開設・維持費用はもちろん無料です。
>> セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(公式サイト)
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