海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめはどれ?

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海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめはどれ? 資産別一覧

海外リートインデックスファンドは主に海外(先進国や新興国)に上場する不動産投資信託証券に分散投資ができる投資信託です。

海外リートは比較的利回りが高く、インフレ対策にもなるため分散投資先の一つとして考えられる資産クラスです。

そんな海外リートインデックスファンドで低コストなファンドの実質コストや年間の増加額、リターンなどを比較してみました。

海外リートインデックスファンド一覧

ウエルスアドバイザー社でカテゴリが国際REIT型のファンドの中で低コストなインデックスファンドを抽出したのが下記となります。

ファンド名 信託報酬
(税込)
ベンチマーク 純資産総額
(百万円)
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス 0.22% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込)
22,166
Smart-i 先進国リートインデックス 0.22% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込)
3,967
NZAM・ベータ 先進国REIT 0.275% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込)
537
ニッセイ グローバルリートインデックス 0.297% S&PグローバルREIT指数
(除く日本、配当込)
11,360
たわらノーロード 先進国リート 0.297% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込)
24,359
三井住友・DC外国リート
インデックスファンド
0.297% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込)
22,336
iFree外国REITインデックス 0.341% S&P先進国REIT指数
(除く日本)
2,217
たわらノーロード先進国リート
<為替ヘッジあり>
0.385% S&P先進国REIT指数
(除く日本、配当込、為替ヘッジあり)
485

S&PグローバルREIT指数(除く日本)とは?

S&PグローバルREIT指数(除く日本)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表している先進国及び新興国に上場しているREIT(不動産投資信託)の動向を表すインデックスです。

 

S&PグローバルREIT指数(除く日本)は下記のような関係となっていて、25ヵ国約360銘柄で構成されています。

S&PグローバルREIT指数 = S&P先進国REIT指数 + S&P新興国REIT指数

構成上位10ヵ国

構成国 比率
米国 76.2%
オーストラリア 6.4%
イギリス 4.6%
シンガポール 3.5%
フランス 1.7%
カナダ 1.6%
香港 1.2%
ベルギー 1.0%
メキシコ 0.8%
南アフリカ 0.6%

セクター別構成比

S&PグローバルREIT指数(除く日本)-セクター別構成比

Industrial REITs:産業施設型リート
Retail REITs:モールやショッピングセンターなどの商業施設型リート
Multi-Family Residential REITs:集合住宅型リート
Health Care REITs:高齢者向け住宅、老人ホーム、病院などのヘルスケア施設型不動産リート
Data Center REITs:データセンター型リート
Self-Storage REITs:小規模倉庫型リート
Diversified REITs:複合型リート
Office REITs:オフィス型リート
Other Specialized REITs:他に分類されないリート
Single-Family Residential REITs:一戸建て住宅型リート
Hotel & Resort REITs:ホテル・リゾート型リート

過去のリターン・リスク

リターン(年率) リスク(1標準偏差)
1年 3.82%
3年 4.07% 20.51%
5年 1.18% 21.11%
10年 4.43% 17.12%

S&P先進国REIT指数(除く日本)とは?

S&P先進国REIT指数(除く日本)もS&PグローバルREIT指数同様に、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出・公表している先進国に上場しているREIT(不動産投資信託)の動向を表すインデックスです。

 

S&P先進国REIT指数(除く日本)は多くの投資信託のベンチマークで利用されていて、16ヵ国約300銘柄で構成されています。

構成上位10ヵ国

構成国 比率
米国 78.2%
オーストラリア 6.6%
イギリス 4.7%
シンガポール 3.6%
フランス 1.7%
カナダ 1.6%
香港 1.3%
ベルギー 1.1%
スペイン 0.4%
ニュージーランド 0.3%

セクター別構成比

S&P先進国REIT指数(除く日本)-セクター別構成比

Industrial REITs:産業施設型リート
Retail REITs:モールやショッピングセンターなどの商業施設型リート
Multi-Family Residential REITs:集合住宅型リート
Health Care REITs:高齢者向け住宅、老人ホーム、病院などのヘルスケア施設型不動産リート
Data Center REITs:データセンター型リート
Self-Storage REITs:小規模倉庫型リート
Diversified REITs:複合型リート
Office REITs:オフィス型リート
Other Specialized REITs:他に分類されないリート
Single-Family Residential REITs:一戸建て住宅型リート
Hotel & Resort REITs:ホテル・リゾート型リート

過去のリターン・リスク

リターン(年率) リスク(1標準偏差)
1年 3.65%
3年 3.97% 20.67%
5年 1.29% 21.14%
10年 4.64% 17.18%

インデックスの過去の成績の比較

S&PグローバルREIT指数(除く日本)とS&P先進国REIT指数(除く日本)の過去の成績は下記の様になっています。

グローバルREIT(除く日本) 先進国REIT(除く日本)
1年 +3.82% +3.65%
3年 +4.07% +3.97%
5年 +1.18% +1.29%
10年 +4.43% +4.64%

※トータルリターンの年換算(2023年9月末時点)

過去10年間ではS&P先進国REIT指数(除く日本)がパフォーマンスが良かったのですが、直近5年ではS&PグローバルREIT指数(除く日本)の方がパフォーマンスが良くなってます。

 

また、リスクの大きさを表す標準偏差を比較すると、S&PグローバルREIT指数(除く日本)の方がやや低く、リスクが小さくなっています。

グローバルREIT(除く日本) 先進国REIT(除く日本)
3年 +20.51% +20.67%
5年 +21.11% +21.14%
10年 +17.12% +17.18%

低コストインデックスファンドの実質コストなどを比較

海外リートインデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドで、「実質コスト」「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」「1年間のリターン」などを比較したのが下記となります。


【実質コスト】
投資信託は、保有時にかかるコストとして信託報酬がありますが、信託報酬以外にもその他費用としてかかるコストがあり、それらを合わせたのが実質コストと呼ばれ、実質コストが小さいほど低コストで保有できるファンドであると言えます。

【マザーファンドの規模】
インデックスファンドではマザーファンドを通して実際の株や債券などの売買をしていることが多く(ファミリーファンド方式)、マザーファンドの規模が小さいとインデックスとの連動に必要なすべての株式等を購入できずにインデックスと乖離が発生しやすくなったり、逆にマザーファンドの規模が多ければ株式の売買手数料などが割り引かれコスト削減につながる期待が持てます。

【純資産残高の年間増加額】
純資産残高の年間増加額が大きければ、資金流入が多いこととなるので直近で人気が高いファンドといえます。

【1年間のリターン】
1年間のリターン(トータルリターン)は、基準価額をベースに間接的なコスト(信託報酬を含む実質コストなど)を控除したリターンとなります。

ただ、インデックスファンドでは信託報酬の引き下げなどがあり、単純に1年間のリターンが大きければ良いインデックスファンドとは言えませんのであくまで参考値として記載しています。

S&PグローバルREIT指数

ファンド名 信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
ニッセイ グローバルリートインデックス 0.297% 0.357% 11,596 +22 7.70%

「ニッセイ グローバルリートインデックス」のベンチマークはS&PグローバルREIT指数(除く日本)となっていて、日本は投資対象とはなっていませんが、数少ないS&PグローバルREIT指数に連動するインデックスファンドとなっています。

 

日本のリート市場にも投資したいなら同じニッセイから「ニッセイJリートインデックスファンド」もありますし、同じベンチマークでより低コストなファンドもあるので下記も参考してみてください。

参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

S&P先進国REIT指数

ファンド名 信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス 0.22% 0.301% 87,184 +2,986 7.16%
Smart-i 先進国リートインデックス 0.22% 0.396% 31,294 +494 7.33%
NZAM・ベータ 先進国REIT 0.275%
たわらノーロード 先進国リート 0.297% 0.548% 56,003 +682 7.21%
三井住友・DC外国リート
インデックスファンド
0.297% 0.430% 26,782 +1,999 7.13%
iFree外国REITインデックス 0.341% 0.449% 28,541 -128 7.03%

「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が実質コストは高くなっています。

 

「Smart-i 先進国リートインデックス」は直近1年のリターンは最も良かったですが、「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」は実質コストが最安水準で、純資産残高年間増加額が最も高く人気となっています。

 

直近のリターンは「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が良いですが、実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」の方が将来はパフォーマンスが良くなる期待は持てます。

参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?

つみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況

海外リート型インデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドのつみたてNISA(積立NISA)やiDeCoの対応状況は下記となっています。

 

つみたてNISAに対応しているファンドはありませんが、iDeCoはファンドによってネット証券での取り扱いがあるのでうまく利用してください。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

まとめ

海外リートインデックスファンドは、主に海外(先進国や新興国)に上場する不動産投資信託証券に分散投資ができる投資信託です。

 

過去10年間ではS&P先進国REIT指数(除く日本)がパフォーマンスが良かったのですが、直近5年ではS&PグローバルREIT指数(除く日本)の方がパフォーマンスが良くなってます。

 

上記の一覧には信託報酬が高いので入れてませんが、比較的運用期間が長くS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)をベンチマークとする「SMTグローバルREITインデックス」と、同じSMTインデックスシリーズで先進国株式に投資する「SMT グローバル株式インデックス・オープン」、国内リートに投資する「SMT J-REITインデックス・オープン」を比較したチャートが下記となります。

先進国REITと先進国株式の比較

(引用元:Yahooファイナンス)

青がSMTグローバルREITインデックス緑がSMT J-REITインデックス・オープンピンクがSMT グローバル株式インデックス・オープンの過去10年間のチャートです。

先進国リートは、先進国株式同様に上昇や下落幅は大きくなりがちなので、株式と同じようなリスクがあることは認識しておく必要があります。

 

海外リートは比較的利回りが高く、インフレ局面(物価上昇)では不動産の価格や賃料が上昇する傾向にあることからインフレに強いとされる不動産に、SBI証券や楽天証券などでは100円から投資することも可能ですので、分散投資先のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

低コストの投資信託を購入するのにおすすめの証券会社は?

各ネット証券では投資信託に関して保有残高に応じたポイント還元と、クレジットカード積立によるポイント還元があります。(保有残高によるポイント還元もクレジットカード積立もNISA口座も対象)

参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?

 

クレカ積立を利用する

  • クレカ積立でほぼ条件なく年会費無料のカードを利用するなら「マネックス証券
  • クレカ積立で最高水準の還元率を得たいなら「 SBI証券

 

クレカ積立を利用しない

  • 低コストな投資信託を中心に投資するなら「松井証券」か「 SBI証券
  • その他の投資信託やどちらのファンドにも投資するなら「松井証券

松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。

 

クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。

 

トータルのポイント還元率が業界最高水準のマネックス証券

マネックス証券×マネックスカード

  • 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.03%(一部0.03%未満もあり)
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:1.1%

クレジットカード積立を利用し、トータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。

 

クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、マネックス証券を口座開設すれば作ることができ、1回以上クレジットカードの利用があれば無料となり、投信積立でも対象となるので、積立している間は費用は掛かりません。

 

貯まったポイントは株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービス(dポイント・Tポイント・Pontaポイントなど)に交換することも可能です。

 

>> マネックス証券(公式サイト)「詳細解説

 

保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立もできるSBI証券

SBI証券×三井住友カード

  • 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.0175%~0.063%
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:0.5%(一般カード)
    ゴールドカードなら1%・プラチナカードなら2%・プラチナプリファードなら5%

投資信託の保有残高によるポイント還元率は高水準で、低コストな投資信託にクレジットカード積立を利用しない場合にはおすすめです。

 

クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)

 

>> 三井住友カード(NL)

>> SBI証券 (公式サイト)「詳細解説

 

保有残高によるポイント還元率が業界最高い水準の松井証券

松井証券

  • 保有残高によるポイント還元率:0.01%~1%
  • クレジットカード積立によるポイント還元はなし

松井証券は投資信託の保有残高によるポイント還元率がどの投資信託も業界最高水準です。

 

クレジットカード積立によるポイント還元がないので、クレジットカード積立を利用しない方にはおすすめです。

 

松井証券では、他の金融機関で保有している株式や投資信託を待つ証券に移管する際に、移管元の金融機関に支払った手数料を全額負担してくれるので実質無料で移管することができ、移管後は投資信託の保有残高によるポイント還元を受けることができます。

 

>> 松井証券(公式サイト)「詳細解説

 

Pontaポイントが貰えるauカブコム証券

auカブコム証券×au Pay カード

  • 保有残高によるポイント還元率(低コストファンド):0.005%(一部0%)
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:1%

投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と高めの還元率です。

 

スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になる点もメリットがあります。

 

またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%とさらに優遇されます。

 

>> auカブコム証券(公式サイト)「詳細解説

 

楽天ポイントが貰える楽天証券

楽天証券×楽天カード

  • 保有残高によるポイント還元率:ー(4つのファンドのみポイント還元あり)
  • クレジットカード積立によるポイント還元率:0.5~1%(一般カード)
    ゴールドカードなら0.75%~1%・プレミアムカードなら1%・

楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、実質保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。

 

クレジットカード積立は一般カードで低コストなファンド(※)は0.5%でその他のファンドは1%となっています。

※代行手数料が年率0.4%(税込)未満のファンド

 

楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。

 

>> 楽天証券 (公式サイト)「詳細解説

>> 楽天カード(公式サイト)

 

 

投資信託は実質無料で他の証券会社に移管できます!

今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます

 

参考 投資信託の移管のメリットやデメリットとは?手順などを解説!

 

投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?

ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

その他各資産クラスの投資信託の比較

各資産クラスの低コストな投資信託の比較については下記も参考にしてみてください。

 

個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!

参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?