Smart-i 先進国リートインデックスは、りそなアセットマネジメントが運用するSmart-iシリーズで、日本を除く先進国の不動産投資信託証券に分散投資ができるインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
Smart-i 先進国リートインデックスの特徴
投資対象
Smart-i 先進国リートインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本)は、先進国に上場しているREIT(不動産投資信託)の動向を表すインデックスで、16ヵ国約320の銘柄で構成されているインデックスです。
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSmart-i 先進国リートインデックス「月報(2021年1月)」からの情報です。
ポートフォリオの状況
国・地域別配分
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
Smart-i 先進国リートインデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はRAM先進国リートマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.22% |
実質コスト(税込) | 0.496% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
Smart-i 先進国リートインデックスはつみたてNISA対象外で、iDeCoもネット証券では取り扱いはないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | -13.45%(36位) | 1.57%(29位) |
リスク(標準偏差) | 31.59(30位) | 20.76(30位) |
シャープレシオ | -0.43(35位) | 0.08(29位) |
対象ファンド数※ | 46本 | 40本 |
※:「国際REIT・グローバル・除く日本・為替ヘッジなし」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.3% | +2.5% |
3ヶ月 | +16.3% | +16.9% |
6ヶ月 | +11.1% | +12.0% |
1年 | ー13.5% | ー12.3% |
3年 | +4.8% | +9.0% |
設定来 | +3.7% | +8.4% |
※Smart-i 先進国リートインデックス「月報(2021年1月)」より
※ファンド設定日は2017年8月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年半が経過しましたが、信託報酬や実質コストの影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
運用報告書による乖離の原因としては、信託報酬やリート等に係る保管費用や取引費用などのコスト、配当金の課税負担、ベンチマークとファンドで評価に用いる為替レートが異なったことなどがあげられています。
Smart-i 先進国リートインデックスの方が信託報酬は低コストですが、類似ファンドと比較してもその他の費用がかかっているため成績は悪くなっているようです。
類似ファンドとの比較
「S&P先進国REIT指数」で低コストなインデックスファンを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.327% ※1 | 30,217 | +4,312 | -12.80% |
Smart-i 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.496% | 24,980 | +556 | -13.45% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 0.524% | 34,753 | +2,612 | -13.39% |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド | 0.297% | 0.533% | 7,673 | +2,108 | -13.17% |
iFree外国REITインデックス | 0.341% | 0.447% | 28,966 | +341 | -12.98% |
※1:第1期運用報告書(2019年10月31日~2020年4月27日)から年率換算した参考値
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、「Smart-i 先進国リートインデックス」は実質コストは高く、単純に信託報酬が安いだけで飛びつかない方がいいファンドとなっていそうです。
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」は参考値ですが実質コストが最も低コストとなりそうで、直近1年間のリターンも良く、マザーファンドの規模、純資産残高年間増加額を考慮すると最もベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税抜):0.22%(実質コスト:0.496%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約15億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(6月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年8月29日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
Smart-i 先進国リートインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
ファンドが設定されてから約3年半が経過しましたが、信託報酬や実質コストの影響を考慮してもベンチマークより下方乖離しています。
信託報酬は低コストですが、類似ファンドと比較してもその他の費用がかかっているのパフォーマンスも悪く、信託報酬が低コストだからといって飛びついてはいけないファンドとなっているので、より実質コストが低いファンドを選んだほうが将来のパフォーマンスが期待できます。
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