Smart-i 先進国リートインデックスは、りそなアセットマネジメントが運用するSmart-iシリーズで、日本を除く先進国の不動産投資信託証券に分散投資ができるインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
Smart-i 先進国リートインデックスの特徴
投資対象
Smart-i 先進国リートインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本)は、先進国に上場しているREIT(不動産投資信託)の動向を表すインデックスで、16ヵ国約300の銘柄で構成されているインデックスです。
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSmart-i 先進国リートインデックス「月報(2023年9月)」からの情報です。
ポートフォリオの状況
国・地域別配分
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
Smart-i 先進国リートインデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はRAM先進国リートマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.22% |
実質コスト(税込) | 0.396% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
Smart-i 先進国リートインデックスはつみたてNISA対象外で、iDeCoもネット証券では取り扱いはないようです。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
Smart-i 先進国リートインデックスのパフォーマンスは?
過去の運用成績
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | 7.33%(7位) | 15.73%(8位) | 6.14%(16位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 18.18(20位) | 19.31(13位) | 20.73(17位) | –(–) |
シャープレシオ | 0.40(8位) | 0.81(7位) | 0.30(15位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 51本 | 43本 | 35本 | — |
※:「国際REIT・グローバル・除く日本・為替ヘッジなし」カテゴリ
ベンチマークとの差
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー5.6% | ー5.6% |
3ヶ月 | ー3.6% | ー3.6% |
6ヶ月 | +7.3% | +7.6% |
1年 | +7.3% | +8.2% |
3年 | +55.0% | +58.7% |
設定来 | +43.0% | +52.2% |
※Smart-i 先進国リートインデックス「月報(2023年9月)」より
※ファンド設定日は2017年8月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、直近3年では乖離が見られます。
ただ、直近1年ではベンチマークと概ね連動したパフォーマンスとなっていて運用コストが改善されたようです。
基準価額・純資産の推移
ファンドの純資産総額は設定来順調に右肩上がりに推移しています。
毎月の資金流出入額を確認すると、安定して流入があるようです。
類似ファンドとの比較
「S&P先進国REIT指数」で低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
実質コスト (税込) |
マザーファンド規模 (百万円) |
純資産残高 年間増加額 (百万円) |
1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.301% | 87,184 | +2,986 | 7.16% |
Smart-i 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.396% | 31,294 | +494 | 7.33% |
NZAM・ベータ 先進国REIT | 0.275% | ー | ー | - | -- |
ニッセイ グローバルリートインデックス | 0.297% | 0.357% | 11,596 | +22 | 7.70% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 0.548% | 56,003 | +682 | 7.21% |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド |
0.297% | 0.430% | 26,782 | +1,999 | 7.13% |
iFree外国REITインデックス | 0.341% | 0.449% | 28,541 | -128 | 7.03% |
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が実質コストは高くなっています。
「Smart-i 先進国リートインデックス」は直近1年のリターンは最も良かったですが、「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」は実質コストが最安水準で、純資産残高年間増加額が最も高く人気となっています。
直近のリターンは「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が良いですが、実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」の方が将来はパフォーマンスが良くなる期待は持てます。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税抜):0.22%(実質コスト:0.396%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約40億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(6月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年8月29日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
Smart-i 先進国リートインデックスは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
直近3年ではベンチマークとの乖離が見られましたが、直帰1年ではおおむねベンチマークと連動し運用コストが改善されたようです。
ただ、同じ信託報酬のeMAXIS Slim 先進国リートインデックスよりは実質コストは高くなっているので、今後はeMAXIS Slim 先進国リートインデックスの方がパフォーマンスが良くなることが想定されます。
Smart-i 先進国リートインデックスにおすすめのネット証券は?
投資信託はネット証券なら低コストなファンドでも投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。
Smart-i 先進国リートインデックスを取り扱っていてポイントが貰えるネット証券は下記となっています。
SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
クレカ積立 | 三井住友カード | マネックスカード | auPayカード |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.5~5.0% | 1.1% | 1% |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル 上記のいずれか |
マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
ポイント還元率が高い方がお得ですが、付与されるポイントが各社異なるので、普段利用しているポイントが付与されるネット証券を選ぶことも検討してみてください。
トータルのポイント還元率が業界最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、マネックス証券を口座開設すれば作ることができ、貯まったポイントは株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービス(dポイント・Tポイント・Pontaポイントなど)に交換することも可能です。
保有残高によるポイント還元率は業界最高水準のSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は業界でも最高水準で、クレジットカード積立を利用しない場合にはおすすめです。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高めです。
ただ、マネックス証券の方が保有残高による還元率も高いので還元率にこだわるならマネックス証券がおすすめです。
それでもスマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まるので、普段利用しているのであればauカブコム証券も検討してみてください。
楽天ポイントが貯まる楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、実質保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。
また、クレジットカード積立では楽天キャッシュを利用すると0.5%の還元率とはなりますが、還元率は他社と比較すると見劣りするし、楽天キャッシュを利用するのでやや複雑になります。
それでも楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
その他下記の証券会社でも購入できます。
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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