低コストインデックスファンドシリーズのたわらノーロードシリーズの中で先進国株式に広く分散投資ができるのがたわらノーロード先進国株式です。
先進国株式に分散投資ができるノーロード(買付手数料無料)ファンドは各社信託報酬を引き下げ低コスト化されていますが、たわらノーロード先進国株式の特徴や、どの程度の利回りなのか確認してみました。
たわらノーロード先進国株式の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | たわらノーロード先進国株式 |
運用会社 | アセットマネジメントOne |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.09889% |
実質コスト(税込) | 0.133% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約6,200億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
iDeCo | 楽天証券 |
決算 | 年1回(10月12日) |
設定日 | 2015年12月18日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
たわらノーロード先進国株式は、「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンドで、為替ヘッジは行いません。(為替ヘッジありのファンドもあります)
「MSCIコクサイ・インデックス」は、日本を除く先進国22ヶ国の大型・中型株約1,250銘柄で構成され、先進国株式市場の動きを反映する代表的な指数です。
米国企業の影響力が高いのが特徴で、世界経済の動向を把握するのに役立ち、先進国株式インデックスファンドの運用指標として多く採用されています。
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
国・地域別構成比では米国が7割を超える比率を占めていて、他の国の比率とは大きく差が開いています。
※引用:たわらノーロード先進国株式「月報(2024年5月)」
業種別構成比では「ソフトウェア・サービス」「半導体・半導体製造装置」といったIT関連の業種の比率が高くなっています。
※引用:たわらノーロード先進国株式「月報(2024年5月)」
組入銘柄はマイクロソフトやアップル、エヌビディアといった時価総額の大きい銘柄の比率が高くなっています。
※引用:たわらノーロード先進国株式「月報(2024年5月)」
投資形態
たわらノーロード先進国株式はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.09889% |
実質コスト(税込) | 0.133% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
新NISA及びiDeCoの対応状況
たわらノーロード先進国株式は新NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きな方の枠で投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoで取り扱いがあるネット証券もあり、NISAと合わせると主要ネット証券の対応状況は下記となります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
たわらノーロード先進国株式のパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | 38.48%(43位) | 20.27%(22位) | 21.30%(18位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 12.34(115位) | 14.90(103位) | 16.77(93位) | –(–) |
シャープレシオ | 3.12(30位) | 1.36(23位) | 1.27(14位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 203本 | 175本 | 155本 | — |
※:「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.35% | +2.43% |
3ヶ月 | +8.02% | +8.20% |
6ヶ月 | +22.26% | +22.57% |
1年 | +38.48% | +39.06% |
2年 | +54.30% | +55.37% |
3年 | +73.97% | +75.98% |
※たわらノーロード先進国株式「月報(2024年5月)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、直近1年でやや乖離が見られます。
運用報告書によると評価に用いる為替レートが異なることや、信託報酬や配当課税の要因によるもので概ねベンチマークと連動した投資成果となったとのことです。
基準価額・純資産の推移
※引用:たわらノーロード先進国株式「月報(2024年5月)」
ファンドの純資産残高は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産残高を増やしています。
より詳細な毎月の資金流出入額では、右肩上がりに資金流入額が増えていて人気が徐々に高まっています。
類似ファンドと比較すると?
「MSCI KOKUSAIインデックス(為替ヘッジなし)」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
実質コスト (税込) |
マザーファンド規模 (百万円) |
純資産残高 年間増加額 (百万円) |
1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
ステート・ストリート・ グローバル株式インデックス・オープン |
0.0748% | ー | ー | ー | ー |
楽天・先進国株式(除く日本) インデックス・ファンド |
0.088% | ー | ー | ー | ー |
eMAXIS Slim先進国株式 インデックス |
0.09889% | 0.14% | 1,466,498 | +284,554 | 41.61% |
ニッセイ外国株式 インデックスファンド |
0.09889% | 0.127% | 827,057 | +229,123 | 41.58% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.09889% | 0.133% | 856,211 | +266,699 | 41.59% |
My SMT グローバル株式 インデックス(ノーロード) |
0.1023% | 0.143% | 581,354 | +11,460 | 41.59% |
【参考】SBI・先進国株式インデックス・ ファンド(雪だるま(先進国株式)) |
0.0982% | 0.113% | 19,801 | +9,921 | 39.62% |
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は、「ステート・ストリート・グローバル株式インデックス」が最安値ですが、ファンドが設定されて間もないので実質コストが不明です。
実質コストがわかっている中では「ニッセイ外国株式 インデックスファンド」が低コストですが、直近1年のリターンは「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の方が若干良かったようです。
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は純資産残高の年間増加額が最も多く人気のファンドとなっているので、これから先進国株式に投資するなら「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が良さそうです。
ただ、すでに「ニッセイ外国株式 インデックスファンド」や「たわらノーロード先進国株式」に投資しているなら「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」に乗り換えた方が良いと言えるほどの差はなさそうです。
まとめ
たわらノーロード先進国株式は「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンドで、日本を除く先進国22ヵ国、約1,250銘柄に分散投資するのと同じ効果が期待できます。
信託報酬や実質コストは「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「ニッセイ外国株式インデックスファンド」とほぼ同レベルとなっていて、どのファンドで選んでも同程度のパフォーマンスが期待できそうです。
ただ、SBI証券や松井証券で投資する場合には、たわらノーロード先進国株式が投資信託保有時のポイント還元率が一番高いのでその分お得です。
たわらノーロード先進国株式を購入するのにおすすめの証券会社は?
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
たわらノーロード先進国株式のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 |
auカブコム 証券 |
|
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.05% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか |
マネックスポイント | Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 |
ー | 0.5~5.0% 三井住友カード |
1.1% マネックスカード |
1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
その他下記の証券会社でも購入できます。
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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