Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)は、先進国債券(一部新興国も含む)に分散投資ができるインデックスファンドです。
FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)の特徴
投資対象
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)は、「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドす。
FTSE世界国債インデックス(除く日本)は、日本を除く世界主要国の政府や政府機関が発行または保証を行っている債券(ソブリン債)の国債の価格と利息収入を合わせた投資利回りを各市場の時価総額で加重平均した指数で、組み入れ対象国は21ヵ国となっていて、メキシコやマレーシアなどの新興国も一部含まれているインデックスです。
参考 先進国債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)「月報(2022年8月)」からの情報です。
ポートフォリオの状況
通貨別資産配分
組入上位10銘柄
ポートフォリオの特性値
ファンドの仕組み
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はRM先進国債券マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.187% |
実質コスト(税込) | 0.225% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)はつみたてNISA対象外で、iDeCoで取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | 1.92%(92位) | 3.79%(106位) | 2.58%(63位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 5.86(79位) | 4.23(35位) | 4.37(30位) | –(–) |
シャープレシオ | 0.33(87位) | 0.90(42位) | 0.59(33位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 208本 | 200本 | 189本 | — |
※:「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー1.2% | ー1.3% |
3ヶ月 | +1.8% | +1.5% |
6ヶ月 | +4.7% | +4.4% |
1年 | +1.9% | +1.9% |
3年 | +11.8% | +12.5% |
設定来 | +14.9% | +16.6% |
※Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)「月報(2022年8月)」より
※ファンド設定日は2017年8月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約5年が経過しましたが、信託報酬(実質コスト)などを加味するとベンチマークと比較して概ねベンチマークに連動した動きとなっていて、連動性は高そうです。
類似ファンドとの比較
「FTSE世界国債インデックス(除く日本)(為替ヘッジなし)」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 0.154% | 0.169% | 197,147 | +21,767 | 1.92% |
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.154% | 0.187% | 46,402 | +3,284 | 1.89% |
Smart-i 先進国債券インデックス(H無) | 0.187% | 0.225% | 47,323 | +548 | 1.92% |
たわらノーロード 先進国債券 | 0.187% | 0.203% | 137,037 | +7,581 | 1.92% |
iFree外国債券インデックス | 0.198% | 0.217% | 233,632 | +1,770 | 1.94% |
信託報酬は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」「ニッセイ外国債券インデックスファンド」が最安値ですが、実質コストは「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」が調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは毎年変わります)
eMAXIS Slimシリーズは、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドで、「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」は常に他のファンドの動向を見て信託報酬を引き下げ続けているので、今後も低コストであり続けることが期待され、「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」も加味すると、「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」がベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの評価・評判とは?利回りや実質コストは?
直近1年ではiFree外国債券インデックスがパフォーマンスが良かったようですが、中長期で見れば実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の方がパフォーマンスがよくなる可能性は高いと考えられます。
その他下記の証券会社でも購入できます。
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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