各資産クラスで信託報酬最安値となっているeMAXIS Slimシリーズで先進国債券に分散投資ができるのがeMAXIS Slim 先進国債券インデックスです。
eMAXIS Slimシリーズは、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドですが、eMAXIS Slim 先進国債券インデックスはどんな内容なのか確認してみました。
目次
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの特徴
投資対象
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、日本を除く世界主要国の政府や政府機関が発行または保証を行っている債券(ソブリン債)で構成される「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」は、日本を除く主要21ヵ国で構成されるインデックスで、先進国だけでなく南アフリカやメキシコなどの新興国も一部含まれます。
参考 先進国債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はeMAXIS Slim 先進国債券インデックス「月報(2020年12月)」からの情報です。
資産構成
債券格付分布
組入上位10ヵ国・地域
組入上位5通貨
ポートフォリオ特性
ファンドの仕組み
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国債券インデックスマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154%以内 |
実質コスト(税込) | 0.17% |
信託財産留保額 | なし |
また、信託報酬はファンドの純資産残高に応じて段階的に引き下がるようになっています。
純資産残高 | 信託報酬(税抜) |
500億円未満の部分 | 0.140% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.135% |
1,000億円以上の部分 | 0.130% |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスはつみたてNISAは対象外ですが、iDeCoでは、SBI証券、マネックス証券、松井証券で取り扱いがあります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | 4.89%(43位) | 2.06%(30位) |
リスク(標準偏差) | 3.82(32位) | 4.30(46位) |
シャープレシオ | 1.28(21位) | 0.48(16位) |
対象ファンド数※ | 209本 | 198本 |
※:「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +0.8% | +0.8% |
3ヶ月 | +0.3% | +0.3% |
6ヶ月 | +1.7% | +1.6% |
1年 | +4.9% | +5.1% |
3年 | +6.3% | +6.8% |
設定来 | +14.7% | +15.3% |
※eMAXIS Slim 先進国債券インデックス「月報(2020年12月)」より
※ファンド設定日は2017年2月27日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約4年が経過しましたが、信託報酬や実質コストを考慮すると概ねベンチマークに連動した動きとなっていて、連動性は高そうです。
類似ファンドとの比較
「FTSE世界国債インデックス(除く日本)(為替ヘッジなし)」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.154% | 0.17% | 137,361 | +9,429 | 4.89% |
ニッセイ外国債券 インデックスファンド | 0.154% | 0.191% ※1 | 24,872 | +2,992 | 4.78% |
Smart-i 先進国債券 インデックス(H無) | 0.187% | 0.220% | 30,086 | +454 | 4.69% |
たわらノーロード 先進国債券 | 0.187% | 0.201% | 130,803 | +7,486 | 4.78% |
iFree外国債券インデックス | 0.198% | 0.229% | 194,303 | +1,235 | 4.81% |
三井住友・DC外国債券 インデックスファンド | 0.231% | 0.263% | 87,126 | +5,250 | 4.72% |
※1:第6期運用報告書(2018年11月21日~2019年11月20日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
信託報酬は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」「ニッセイ外国債券インデックスファンド」が最安値ですが、実質コストは「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」が調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは毎年変わります)
eMAXIS Slimシリーズは、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドで、「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」は常に他のファンドの動向を見て信託報酬を引き下げ続けているので、今後も低コストであり続けることが期待され、「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」「1年間のリターン」も加味すると、「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」がベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの評価ってどう?利回りや実質コストは?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
- 為替ヘッジ:なし
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.154%(実質コスト:0.17%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約170億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(4月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年2月27日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:SBI証券、マネックス証券、松井証券で取り扱いあり
評価・まとめ
eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、日本を除く世界主要21ヵ国の政府や政府機関が発行または保証を行っている債券(ソブリン債)で構成される「FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
同じマザーファンドである「eMAXIS先進国債券インデックス」は信託報酬が0.6%(税抜)と「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の3倍近いコストがかかるので、これから先進国債券に投資をするなら「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方がおすすめです。
また、eMAXIS Slimシリーズは、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準の信託報酬を目指すファンドとなっているので、今後、より信託報酬が低コストなファンドが登場してもそれに追随し、信託報酬の引き下げを行い常に最安値水準を維持されることが期待できます。
信託報酬では「ニッセイ外国債券インデックスファンド」も0.154%と低コストですが、実質コストで比較すると「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の方が低コストとなりそうで、マザーファンドの規模も大きいので安定的な運用が期待できます。
参考 先進国債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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