i-SMT 新興国株式インデックスは、新興国26ヵ国の株式銘柄で構成される「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
過去人気を集めたSMTインデックスシリーズとは別に低コスト版であるi-SMTインデックスシリーズを設定しましたが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
目次
i-SMT 新興国株式インデックスの特徴
投資対象
i-SMT 新興国株式インデックスは、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、為替ヘッジは行いません。
「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」は新興国26ヵ国の大型および中型株式約1,400銘柄で構成され市場全体の時価総額の85%をカバーするインデックスです。
参考 新興国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はi-SMT 新興国株式インデックス「月報(2020年10月)」からの情報です。
資産内容
組入上位10ヵ国・地域
組入上位10通貨
組入上位10業種
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:1,188銘柄
「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」約1,400銘柄で構成されているので、それより組入銘柄数が少なくなっています。
ファンドの仕組み
i-SMT 新興国株式インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は新興国株式インデックスマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.363% |
実質コスト(税込) | 0.584% |
信託財産留保額 | 0.3% |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
i-SMT 新興国株式インデックスはつみたてNISA対象商品ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 |
---|---|
トータルリターン | 4.86%(55位) |
リスク(標準偏差) | 27.40(80位) |
シャープレシオ | 0.18(55位) |
対象ファンド数※ | 180本 |
※:「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +3.65% | +3.61% |
3ヶ月 | +3.59% | +3.52% |
6ヶ月 | +20.42% | +19.21% |
1年 | +4.86% | +3.32% |
設定来 | ー6.88% | ー12.00% |
※i-SMT 新興国株式インデックス「月報(2020年10月)」より
※ファンド設定日は2018年1月12日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約2年半以上経過しましたが、ベンチマークより上方乖離しています。
運用報告書では配当金等の受け取りがあったためと説明がされているので、本来であれば配当込みの指数をベンチマークとすべきであって、当ファンドの運用成績が特段良いという訳ではありません。
類似ファンドとの比較
「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」で低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 0.187% | 0.404% ※1 | 85,987 | +18,080 | 4.84% |
ニッセイ新興国株式 インデックスファンド | 0.2079% | 0.687% | 2,160 | +762 | 5.09% |
i-SMT 新興国株式インデックス | 0.363% | 0.584% | 49,931 | +28 | 4.86% |
三井住友・DC新興国株式 インデックスファンド | 0.374% | 0.859% | 8,381 | +774 | 4.46% |
つみたて新興国株式 | 0.374% | 0.595% | 104,071 | +4,219 | 4.67% |
Smart-i 新興国株式インデックス | 0.374% | 0.943% | 10,642 | +801 | 3.36% |
たわらノーロード新興国株式 | 0.374% | 0.950% | 61,535 | +2,092 | 2.70% |
インデックスファンド海外新興国 (エマージング)株式 | 0.374% | 1.002% | 36,469 | +5,791 | 4.68% |
※1:第3期運用報告書(2019年4月26日~2020年4月27日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
信託報酬、実質コスト(参考値)ともに「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が最安値となっています。
純資産残高年間増加額も「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が最も多く、人気を集めていて、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークとするインデックスファンドでは、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」が最もベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価って?利回りや実質コストは?
ただ、参考値としての1年間のリターンでは、「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」が最も成績が良かったようですが、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方が実質コストが低コストとなりそうなので将来的には「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方がリターンは良くなる可能性は高そうです。
i-SMT 新興国株式インデックスは、類似ファンドと比較しても比較的実質コストは低いものの、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方が実質コストも低く、中長期的には「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方がパフォーマンスがよくなることが想定されます。
当ファンドの情報のまとめ
- ベンチマーク:MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.363%(実質コスト:0.584%)
- 信託財産留保額:0.3%
- 純資産残高:約0.7億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(10月20日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2018年1月12日)
- つみたてNISA:対応
- iDeCo:ネット証券での取り扱いなし
評価・まとめ
i-SMT 新興国株式インデックスは、「MSCIエマージング・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)」と連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、新興国26ヵ国の大型・中型株約1,400銘柄に分散投資するのと同じ効果が期待できます。
i-SMT 新興国株式インデックスは類似ファンドと比較しても比較的実質コストは低いものの、類似ファンドである「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方が実質コストも低く、中長期的には「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方がパフォーマンスがよくなることが想定されます。
「MSCIエマージング・マーケット指数」に連動するインデックスファンドであれば実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」も検討してみてください。
参考 eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価って?利回りや実質コストは?
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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