日経225連動型上場投資信託(1321)は、日経平均株価(日経225)に配当を加味した値動きを示す指数である日経平均トータルリターン・インデックスに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
純資産残高が通常の投資信託を含んでも全体のトップ5に入る国内屈指の大型ETFですが、どのようなETFなのか内容を確認してみました。
日経225連動型上場投資信託(1321)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | 日経225連動型上場投資信託 |
管理会社 | 野村アセットマネジメント |
ベンチマーク | 日経平均トータルリターン・インデックス |
為替ヘッジ | ー |
売買単位 | 1口 |
最低買付金額 | 38,550円 |
平均売買高 | 339,702口 |
購入時手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.10648% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 101,406.1億円 |
分配金利回り | 1.60% |
NISA | 成長投資枠 |
iDeCo | ー |
マーケットメイク | あり |
決算 | 年1回(7月8日) |
上場日 | 2001/7/13 |
投資対象
日経225連動型上場投資信託(1321)は、日経平均株価(日経225)に配当を加味した値動きを示す指数である日経平均トータルリターン・インデックスに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
日経225(日経平均)は東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から、日本経済新聞社が選んだ日本の株式市場を代表する225銘柄の単純な株価平均とほぼ同じような考え方となるので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいといったが特徴があります。
もう一つの代表的な株価指数であるTOPIXは、東京証券取引所のプライム市場に上場する株式を中心に約2,100銘柄の株式を対象に、その時価総額の合計を指数化したものです。
そのため時価総額が大きい銘柄の値動きに左右されやすい傾向がありますが、日経平均株価と比較すると、より広範囲の銘柄を対象としているため、分散投資の効果が期待できます。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
日経225連動型上場投資信託(1321)の上位保有銘柄はファーストリテイリングや東京エレクトロンなど株価の高い銘柄の比率が高くなっています。
※引用:日経225連動型上場投資信託(1321)「月報(2025年2月)」
コスト
売買手数料 | SBI証券、楽天証券なら売買手数料が0円 参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編) |
信託報酬(税込) | 0.10648% |
信託財産留保額 | なし |
ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。
また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
分配金・配当金
日経225連動型上場投資信託(1321)は、決算は年1回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは1.6%です。
※引用:日経225連動型上場投資信託(1321)「月報(2025年2月)」
ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
平均売買高・マーケットメイカー
日経225連動型上場投資信託(1321)は、平均売買高(直近90日)約34万口と流動性は高く、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。
マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。
本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より
ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、日経225連動型上場投資信託(1321)は流動性について心配する必要はなさそうです。
NISAの対応状況
日経225連動型上場投資信託(1321)は、新NISA(2024年以降)の成長投資枠の対象として投資することが可能です。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
日経225連動型上場投資信託(1321)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
※引用:日経225連動型上場投資信託(1321)「月報(2025年2月)」
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
ファンドとインデックスの運用実績の差を見ると信託報酬以上の乖離がややありますが、日経225連動型上場投資信託は信託報酬を何度か引き下げているので、
過去のチャート
「日経225連動型上場投資信託(1321)」と同じ野村アセットマネジメントのNEXT FUNDSシリーズでTOPIXに連動する「TOPIX連動型上場投資信託(1306)」と、投資信託で信託報酬が最安値水準である「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」のトータルリターンを比較したのが下記となります。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
(引用元:ウエルスアドバイザー)
オレンジが日経225連動型上場投資信託(1321)、赤がTOPIX連動型上場投資信託(1306)、緑がeMAXIS Slim国内株式(日経平均)の過去5年のトータルリターンのチャートです。
「日経225連動型上場投資信託(1321)」と「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」は同じ日経平均に連動するため、ほとんど差はないですが、若干「日経225連動型上場投資信託(1321)」の方がパフォーマンスが良かったようです。
信託報酬が低コストな「日経225連動型上場投資信託(1321)」の方が中長期的にもパフォーマンスが良くなることが期待されます。
評価・まとめ
日経225連動型上場投資信託(1321)は、日経平均株価(日経225)に配当を加味した値動きを示す指数日経平均トータルリターン・インデックスに連動する投資成果を目指す国内ETFです。
日経平均は東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から、日本経済新聞社が選んだ日本の株式市場を代表する225銘柄の単純な株価平均とほぼ同じような考え方となるので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいといったが特徴があります。
ETFは株式と同じような特徴を持つため、日経225が上がりそうだと思えば個別銘柄を選定しなくてもすぐに投資ができるメリットがありますが、投資信託ではより低コストなファンドが登場し、中長期的な投資ではETFのメリットが薄れつつあります。
日経225に短期で投資するなら「日経225連動型上場投資信託(1321)」、中長期で投資するなら投資信託の「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」といった使い分けが考えられそうです。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
また、短期でより大きなリターンを狙うなら資金の何倍もの取引ができるCFDという選択肢もあります。
日経225連動型上場投資信託(1321)に投資するならSBI証券、楽天証券がおすすめ!
国内ETFは、国内株式同様に売買手数料が必要となりますが、SBI証券と楽天証券は簡単な手続きを行えばETF含む株式の売買手数料が無料となるのでお得です。
もちろん口座開設・維持費用は無料です。
>>
SBI証券
(公式サイト)
>>
楽天証券
(公式サイト)
他にも約定代金が100万円までなら松井証券、岡三オンライン証券、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)、GMOクリック証券なら売買手数料が無料となるのでおすすめです。
もちろん口座開設・維持費用は無料です。
>> 三菱UFJ eスマート証券「詳細解説」
>> GMOクリック証券
国内株式・ETFで失敗しない証券会社選び!
これから国内株式・ETFで資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
参考 おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)!手数料だけで選ぶ?
レバレッジをかけて利益を狙うならCFDも!
株式市場が上昇トレンドになりそうだなと思ったときにレバレッジをかければより大きな利益を出すことができ、レバレッジをかけられるETFもありますが、よりレバレッジをかけて大きく利益を出すことが可能なのがCFDで、日経平均を買いからも売りからも祝日もほぼ24時間取引することができす。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
CFDは取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDがありますが、くりっく株365なら約5万円(レバレッジ約40倍)から、店頭CFDなら約2万円(レバレッジ10倍)から取引することができます。
参考 くりっく株365(取引所CFD)と店頭CFDの比較!取引するならどっち?
取引コストはくりっく株365より安く、少額から取引をするなら店頭CFD
GMOクリック証券の方が取り扱い商品も多く、取引シェアも大きいです。もちろんどちらの証券会社でも口座開設・維持費は無料です。
>> GMOクリック証券【CFD】(公式サイト)
>> DMM CFD(公式サイト)
レバレッジを大きくかけて利益を出したいならくりっく株365
くりっく株365は為替リスクは発生しませんし、下記のネット証券なら口座開設・維持費は無料で、手数料は業界最低水準です。
>> ひまわり証券【くりっく株365】(公式サイト)
>> 三菱UFJ eスマート証券(公式サイト)
>> SBI証券 (公式サイト)
特に岡三オンラインは投資情報や、EXCELを利用したシステムトレードを行うことも可能と取引ツールが充実していて、今なら当サイト限定で新規口座開設+5万円の入金で3千円がもらえるタイアップキャンペーンを実施中なのでお得ですよ。
>> 岡三オンライン くりっく株365(公式サイト)
参考 くりっく株365の手数料を比較!どの証券会社がおすすめ?
CFDでも株価指数に手軽に投資できる
日経平均以外の株価指数も買いからも売りからも取引できます。詳細については下記を参考にしてみてください。
⇒ 日経平均先物とくりっく株365、店頭CFDを比較!お得なのは?
コメント