日経平均やNYダウ、金や原油など幅広く投資ができるのが魅力のCFDですが、実際どのような仕組みなのでしょうか?
金や原油と聞くと商品先物のように、ハイリスクと思いがちですが実際にはFXと同じようなもので、リスクは自分でコントロールできます。
CFDの取引の特徴や具体的なメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
CFDとは?
CFDとは「差金決済取引」を意味します。
差金決済取引(さきんけっさいとりひき、英語: Contract for Difference: CFD)とは金融商品の一つで、証拠金(保証金)を業者に預託し、原資産となる国内外の通貨、株価や金価格など金融商品の価格や指数を参照して差金決済による売買を行なう取引をいう。
(引用元:Wikipedia 差金決済取引)
株式などの取引の場合は、株券という現物のもの保有し、売却すると株券を手放すことになりますが、差金決済では現物がない取引のことを言います。
証拠金を預けてレバレッジをかけて取引を行うことができるので、FXも差金決済取引の一つで、一般的に外国為替を対象とする場合をFX、それ以外の株式や株価指数を対象とするものをCFDと呼んでいます。
レバレッジをかける取引と聞くとハイリスクと思われるかもしれませんが、実際レバレッジは自分で調整することが可能で、例えば日経平均やS&P500といった株価指数にレバレッジ1倍で取引すれば投資信託のインデックスファンドなどとリスクは変わりません。
CFDの仕組みとは?
CFDの取引は、店頭CFDと取引所CFD(くりっく株365)の2つがあります。
(引用元:DMM.com証券)
取引所CFDの場合は、100万円で買いたいという人と、100万円で売りたいという人が合致すれば注文が成立するマーケットメイク方式で、株式の取引と同様です。
店頭CFDの場合は、CFDを取扱っている会社が参照市場の価格を参考に提示する価格を決め、投資家はその価格に納得すれば買う・売るというルールでこれを相対(あいたい)取引といいます。
参考 くりっく株365(取引所CFD)と店頭CFDの違いについては下記も参考にしてみてください。
⇒ くりっく株365(取引所CFD)と店頭CFDの比較!おすすめはどっち?
FXも同様の仕組みとなっていて(取引所FXはくりっく365)、下記の理由より店頭FXが主流となっています。
- 手数料無料は当たり前でスプレッドも小さいのでローコスト
- 1,000通貨単位で取引ができるので少額から投資できる
- 投資情報やツールが充実している
- システムトレードなどの自動売買の仕組みが提供されている
CFDに関しては、
- 取引銘柄が多く少額から取引がしたい ⇒ 店頭CFD
- 取引の透明性が高く為替レートの影響を受けたくない ⇒ 取引所CFD
といった感じで、口座開設数や証拠金残高などは五分五分といった感じです。
CFDで取引できる銘柄って?
取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDでは取引できる銘柄は異なり、店頭CFDは会社によって異なりますが、圧倒的に店頭CFDの方が取引できる銘柄が多いです。
取引所CFDであるくりっく株365の取り扱い銘柄は下記の銘柄です。
- 日経225・日経225マイクロ
- NYダウ
- NASDAQ100
- ラッセル2000(米国市場で時価総額1001位から3000位の2000銘柄)
- DAX(ドイツの株価指数)
- FTSE(イギリスの株価指数)
- 金ETF
- 銀ETF
- プラチナETF
- 原油ETF
店頭CFDは会社によって取り扱い銘柄が大きく変わりますが、店頭CFD取引高シェア国内No1のGMOクリック証券のCFDの取扱銘柄は下記の様になっています。
- 株価指数CFD(先物):13銘柄
(日経225、NYダウ、S&P500、上海A50、香港Hなど) - 株価指数CFD(ETF):22銘柄
(インドネシア、タイ、トルコ、ロシア、南アフリカなど) - 商品CFD:18銘柄
(原油、金スポット、銀スポット、コーン、大豆など) - 外国株CFD:74銘柄
(Amazon、GAP、IBM、マクドナルド、コカ・コーラなど) - 海外ETF・ETN CFD:22銘柄
(原油ブル・ベア2倍ETF、米国リートETF、中国ブル3倍ETFなど
取引所CFDでは約10銘柄程度しか扱ってませんが、店頭CFDはGMOクリック証券なら約150銘柄と様々な商品や銘柄に投資することができます。
参考 GMOクリック証券のCFDの詳細は下記の公式サイトで確認して見ください。もちろん口座開設・維持費は無料です。
>> GMOクリック証券【CFD】(公式サイト)
CFDのコスト・調整額って?
CFDのコストはFXをやったことがある方なら理解しやすいと思いますが、取引手数料とスプレッドが必要となります。
取引時のコスト
店頭CFDは、ほとんどの会社で手数料無料となっているのでスプレッドが小さい方が取引コストを小さく取引することができます。
取引所CFDは、スプレッド以外にも取引手数料がかかるので、この分は店頭CFDよりコストが高くなってしまいます。
銘柄保有時の調整額
CFDは銘柄によって異なりますが、銘柄保有時に下記の3つの調整額と呼ばれるコストがかかります。
- 価格調整額
- 金利調整額
- 権利調整額
例えばGMOクリック証券の場合だと、下記の様になっています。
【価格調整額】
価格調整額とは、参照原資産が「先物」の場合発生するのですが、先物には限月とよばれる取引期日があるのですが、取引期日がないCFDでは内部で取引期日が来る前に取引期日が長いものに乗り換えます。
その時に発生するコストをロールオーバーコストといいますが、価格調整額はこのロールオーバーコストの損失を相殺することが目的で、負担となるコストではないため、あまり気にしなくていいコストです。
【金利調整額】
金利調整額はオーバーナイト金利と呼ばれ、参照原資産が「外国株式・ETF」「スポット(現物)」の場合に発生します。
ポジションを作る際の対価に発生する金利相当額で、売りポジションの時は金利調整額を受け取れ、買いポジションの場合は金利調整額を支払うということになります。
【権利調整額】
権利調整額は、参照原資産が「株式・ETF」の場合に発生し、株式やETFの分配金・配当金に相当するものです。
買いポジションであれば配当金分を受け取り、売りポジションであれば配当金分を支払うこととなります。
CFDのメリットは?
- CFDは売買できる投資商品が多い
- ほぼ24時間取引ができる
- 買いからも売りからも利益が出せる
- 証拠金取引なので少額から取引できる
- 売りの場合は金利調整額、買いの場合は権利調整額を受け取れる
CFDは売買できる投資商品が多い
店頭CFDの場合ですが、投資できる商品はかなり多く株価指数もインドやブラジル・ベトナムと今後成長が期待できる国に投資ができます。
他にも日本では購入ができない海外ETFの「バンガード・REIT・ETF」を参照原資産としているCFDがあり、投資する幅が大きく増やせます。
ほぼ24時間取引ができる
株式投資などは取引所が開いている9時から15時までしか取引ができず、会社員の方などはどうしても取引しづらいという面があります。
FXが幅広い方たちに取引されたのもほぼ24時間取引ができるという要因がありますが、CFDもほぼ24時間取引ができるので仕事が終わった後取引できるというメリットがあり、日本の祝日も取引することが可能です。
ただ、銘柄によっては24時間取引できないものもあります。
買いからも売りからも利益が出せる
株式などは信用取引を使えば、売りから(空売り)も取引はできますが売りができる銘柄が限られていたりします。
その点CFDはFX同様に買いからも売りからも取引ができるので、どちらの局面となっても利益を出すことが可能です。
証拠金取引なので少額から取引できる
CFDもFX同様に証拠金取引なので、預けたお金以上の取引を行うことができるので、少額から投資が可能です。
GMOクリック証券の場合、株価指数CFDは10倍、商品CFDは20倍のレバレッジをかけることができます。
ただ、レバレッジを上げれば上げるほどハイリスクとなるので、まずはレバレッジ1~2倍程度の取引を心がけましょう。
売りの場合は金利調整額、買いの場合は権利調整額を受け取れる
CFD(GMOクリック証券の場合)で参照原資産が「外国株式・ETF」「スポット(現物)」の場合、売りポジションなら金利調整額を受け取ることができます。
以前原油が大きく値を下げている局面がありましたが、商品CFDは権利調整額が発生しないので、下落局面で売りポジションを持っていれば売買差益に金利調整額ももらえるといった二重の利益を得ることができました。
また、原資産が「株式」や「ETF」の場合は、現物取引の配当金に相当する権利調整額を受け取ることができます。
日経平均やNYダウなどのメジャーな株価指数の場合、店頭CFDでは金利調整額・権利調整額ともに発生しませんが、取引所CFDの場合は権利調整額として配当がもらえ、金利調整額として金利を支払うこととなります。
CFDのデメリットは?
- 仕組みが理解しづらい
- ロスカットや追証が発生する可能性がある
仕組みが理解しづらい
株式や投資信託といったメジャーな投資方法に比べると、やはり仕組みが理解しづらいと思います。
長期での保有を考える場合は銘柄保有時の調整額については理解しておいたほうがいいかと思いますが、比較的短期での取引であればそれほど気にせずに気軽に投資できます。
実際に投資してみるのが一番理解が進むと思うので、まずはお試し感覚で少額から投資してみるのがおすすめです。
ロスカットや追証が発生する可能性がある
CFDはFXと同じように一定の証拠金維持率を割り込むとロスカットや追証が発生する可能性があります。
参考 FXの強制ロスカットとは?計算方法や証拠金維持率・レバレッジとの関係は?
ロスカットは意図せず強制的に決済されてしまいますし、追証となれば追加で証拠金を入金する必要が出てくる場合があります。
ロスカットや追証を発生させないためにも資金管理が重要で、レバレッジをかければかけるほどハイリスク・ハイリターンな取引となります。
レバレッジは自身でコントロールすることができ、レバレッジ1倍であれば通常の株式やETFに投資しているのとリスクは変わらないような取引をすることも可能なので、あまりレバレッジ取引に慣れていない間はレバレッジををかけすぎないようにすることが重要です。
まとめ
CFDとは「差金決済取引」を意味し、FXもCFDの一つとして位置づけられています。
CFDには店頭CFDと取引所CFD(くりっく株365)があり、くりっく株365は店頭CFDに比べて取り扱い銘柄が少なく、取引手数料もかかるので若干不利で、長期保有もできなくなるため、店頭CFDの方がメリットは多いです。
そんなCFDのメリットは、下記のような点が挙げられます。
CFDのメリット
- CFDは売買できる投資商品が多い
- 24時間取引ができる
- 買いからも売りからも利益が出せる
- 証拠金取引なので少額から取引できる
- 売りの場合は金利調整額、買いの場合は権利調整額を受け取れる
また、デメリットとしては下記のような点が挙げられます。
CFDのデメリット
- 仕組みが理解しづらい
- ロスカットや追証が発生する可能性がある
店頭CFDは様々な種類の銘柄を取引できるといったメリットがあり、取引所CFDも為替リスクがないなどのメリットがあります。
参考 くりっく株365(取引所CFD)と店頭CFDの比較!おすすめはどっち?
最初はとっつきにくいと思われるCFDですが、株価指数などをリアルタイムで取引することができ、レバレッジをかけて取引することもでき、売買手順も簡単なのでこの機会に検討してみてください。
手数料無料で取り扱い商品も多く、少額取引をしたいならGMOクリック証券
口座開設・維持費は無料ですし、既にGMOクリック証券に口座を持っていれば簡単にCFD口座を開設することができます。
>> GMOクリック証券【CFD】(公式サイト)
店頭CFDで商品は少なくシンプルなのがいいならDMM.com証券
取扱銘柄は13と少ないので、商品選びに迷わなくて済みます。もちろん口座開設・維持費は無料です。
>> DMM CFD(公式サイト)
取引の透明性が高いくりっく株365
くりっく株365は為替リスクは発生しませんし、下記のネット証券なら口座開設・維持費は無料で、手数料は業界最低水準です。
>> ひまわり証券【くりっく株365】(公式サイト)
>> auカブコム証券(公式サイト)
>> SBI証券(公式サイト)
特に岡三オンラインは投資情報や、EXCELを利用したシステムトレードを行うことも可能と取引ツールが充実していて、今なら当サイト限定で新規口座開設+5万円の入金で3千円がもらえるタイアップキャンペーンを実施中なのでお得ですよ。
>> 岡三オンライン くりっく株365(公式サイト)
参考 くりっく株365の手数料を比較!どの証券会社がおすすめ?
株価指数に投資できるCFD
詳細については下記を参考にしてみてください。
⇒ NYダウに連動する投資信託やETFを比較!おすすめなのは?