日経平均株価(日経225)を対象に資金効率が高い取引ができるのは、日経225先物、日経225miniが有名ですが、それに近い内容の取引ができるのがCFDです。
CFDでは取引所CFDであるくりっく株365や店頭CFDで日経平均に投資をすることができますが、どのような違いがあり、取引するならどれがお得なのか確認してみました。
日経225先物とは?
日経225先物は、日経平均株価を原資産とする株価指数先物取引のことで、決められた期日(満期日)に決められた価格で売買を行うことを約束する取引のことです。
対象となる原資産が日経平均という実体のないものとなるため、決済は差金決済となりレバレッジをかけられたり、買いだけでなく売りからも取引ができるという特徴があります。
参考 レバレッジって?という方はFXでの記事ですが考え方は同じですので下記を参考にしてみてください。
⇒ FXのレバレッジとは?レバレッジ1倍でも借金することはある?
取引できる商品としては、「日経225先物」「日経225mini」といった商品となります。
日経225先物と日経225miniとの違いは、大きくは取引単位で、日経225先物は日経平均株価を1,000倍した金額が最低取引単位(1枚)となりますが、日経225miniでは1/10の100倍の金額から投資することができます。
例えば、日経平均が2万円だとすると日経225先物は2,000万円が最低取引単位となり日経225miniでは200万円が最低取引単位となるので、日経225miniの方が低額からの投資が可能となっています。(実際にはレバレッジをかけられるのでより少額より取引することができます)
CFDとは?
CFDは「差金決済取引」を意味し、日経225先物などと同様にレバレッジをかけられたり買いだけでなく売りからも取引ができるという特徴があります。
参考 CFDとは?取引の仕組みや投資する上でのメリット・デメリットは?
CFDは取引所CFD(くりっく株365)と店頭CFDの2つがあり下記のような違いがあります。
取引所CFD(くりっく株365)
- 取引の透明性が高い
- 為替レートの影響を受けたくない
- レバレッジを大きくかけることもできる
- 株価指数への投資でこつこつでも配当金をもらいたい
店頭CFD
- 様々な銘柄に投資をしたい
- 取引コストは徹底して安い方がいい
- 少額から取引したい
どちらを選ぶかは取引スタイルにもよりますが、多くの銘柄に少額から長期投資ができ、取引コストは少しでも抑えたいなら店頭CFDの方が向いています。
また、為替レートの影響を受けずに比較的短い期間での取引で高いレバレッジをかけて取引したいならくりっく株365になるかなと思います。
参考 くりっく株365(取引所CFD)と店頭CFDの比較!取引するならどっち?
日経225先物とCFDとの違いは?
日経225先物とCFDはともに差金決済で、レバレッジをかけられますがどのような違いがあるかは下記の様になっています。
※日経225先物は、より少額から投資ができる日経225miniを対象に比較します
※店頭CFDはGMOクリック証券を対象に比較します
日経225mini | くりっく株365 | 店頭CFD | |
取引形態 | 取引所取引 | 取引所取引 | 店頭取引 |
取引時間 | 8:45~15:15 16:30~翌5:30 | 8:30~翌6:00 ※休日も取引可能 | 8:30~翌7:00 (夏時間は8:30~翌6:00) ※休日も取引可能 |
取引単位 | 日経平均×100円 | 日経平均×100円 | 日経平均先物×10倍 |
必要証拠金 ※1 | 126,000円 (掛目1.0倍の場合) | 72,250円 | 27,000円 |
レバレッジ | 約30倍 | 約40倍 | 10倍 |
取引コスト | 取引手数料 40円前後 | 取引手数料+スプレッド 150円前後+約3円 | スプレッド 5円前後 |
呼び値単位 | 5円 | 1円 | 1円 |
取引期限 | あり | あり | なし |
金利相当額 | なし※2 | あり | なし※2 |
配当相当額 | なし※2 | あり | なし※2 |
税金 | 申告分離課税(20%)※3 |
※1:必要証拠金は2023年3月時点
※2:金利と配当が価格に織り込まれています
※3:別途「復興特別所得税」がかかります
取引時間
取引時間はCFDの方が長く、日本の祝日も取引ができるので株価が動くようなニュース、イベントなどがあれば取引チャンスも多くなります。
また、日経平均が下落しそうなニュースなどが出た場合でもすぐに取引することが可能で、売り注文を出したり、決済注文を出して損失を限定できたりすることも可能なので、リスク管理の面からも取引時間が長い方がメリットがあります。
取引単位、必要証拠金、レバレッジ
必要証拠金が店頭CFDがもっとも少額から投資することができるのでお試しで投資がしやすいです。
ただ、レバレッジを一番かけられるのはくりっく株365となっているので、資金効率という点ではくりっく株365が最も優れています。
取引コスト
取引コストは例えば日経平均×100円を投資しようとすると、日経225miniが最も低コストで投資ができます。
ただし、日経225miniでは呼び値という値段の刻みが5円とCFDと比較すると大きな値となっています。
例えば日経225miniでは20,000円、20,005円と5円刻みの値段での注文となるので、仮に20,005円で買いの取引ができたとしても、CFDでは20,001円で購入できたかもしれません。
そうなると、その間の値幅である4円分日経225miniでは不利な取引となってしまっていて、CFDと比較すると400円分損した取引となってしまうことがあります。
そのため、必ずしも日経225miniの方が取引コストが安いとは言えない状況があります。
取引期限
日経225miniでは取引期限がありますが(ポジションの乗り換えであるロールオーバーさせればポジションを維持することは可能)、CFDもくりっく株365は最大で約15ヶ月となっています。
短期で売買したい方には取引期限はあまり関係ありませんが、中長期的に投資をしようと思ってる方はCFDがおすすめです。
金利相当額、配当相当額
日経225miniと店頭CFDの場合、金利と配当が価格に織り込まれていますが、くりっく株365は金利相当額と配当相当額を買い手と売り手の間で受け払いすることで、より現物の日経平均に近い価格で取引できます。
くりっく株365での金利と配当の関係は下記の様になっています。
買いポジション | 売りポジション | |
金利相当額 | 支払い | 受け取り |
配当相当額 | 受け取り | 支払い |
金利相当額は日本の政策金利に依存していて、マイナス金利導入後は金利相当額は発生していないので、買いポジションを持つ場合は金利の支払いなく配当相当額を受け取れる状況となっています。
下記はくりっく株365での日経225の金利相当額と配当相当額ですが、2016年2月にマイナス金利導入以降、金利相当額が発生してないことがわかります。
(引用元:くりっく株365「過去の配当・金利実績」)
税金
2012年1月に店頭FXや店頭CFDの税制が変更され、取引所取引と税制が一本化され申告分離課税(20%)となったので店頭CFDでもくりっく株365や日経225先物でも違いはなくなっています。
また、日経225先物、くりっく株365、店頭CFDはFXなども含めて損益通算が可能となっていて、損失の繰越控除も3年間可能となっています。
まとめ
日経225miniとくりっく株365、店頭CFDの違いは下記の様になっています。
※日経平均先物は、日経225miniを対象に比較します
※店頭CFDはGMOクリック証券を対象に比較します
日経225mini | くりっく株365 | 店頭CFD | |
取引形態 | 取引所取引 | 取引所取引 | 店頭取引 |
取引時間 | 8:45~15:15 16:30~翌5:30 | 8:30~翌6:00 ※休日も取引可能 | 8:30~翌7:00 (夏時間は8:30~翌6:00) ※休日も取引可能 |
取引単位 | 日経平均×100円 | 日経平均×100円 | 日経平均先物×10倍 |
必要証拠金 ※1 | 126,000円 (掛目1.0倍の場合) | 72,250円 | 27,000円 |
レバレッジ | 約30倍 | 約40倍 | 10倍 |
取引コスト | 取引手数料 40円前後 | 取引手数料+スプレッド 150円前後+約3円 | スプレッド 5円前後 |
呼び値単位 | 5円 | 1円 | 1円 |
取引期限 | あり | あり | なし |
金利相当額 | なし※2 | あり | なし※2 |
配当相当額 | なし※2 | あり | なし※2 |
税金 | 申告分離課税(20%)※3 |
※1:必要証拠金は2023年3月時点
※2:金利と配当が価格に織り込まれています
※3:別途「復興特別所得税」がかかります
少額から試してみたいなら、店頭CFDが最も少額から試してみることができます。
手数料無料で取り扱い商品も多く、少額から取引をしたいならGMOクリック証券
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短期で取引したい方は、取引コストは重要なので日経225miniが低コストなのですが、呼び値単位が5円となっているため、店頭CFDの方がコストが安い場合があるのは注意したいところです。
中長期で取引したい方は、日経225miniだと取引期限が短いので、くりっく株365か店頭CFDのどちらかの選択となります。
くりっく株365は取引コストが高いのですが、配当金がもらえるというメリットがあるのでレバレッジをかけて配当金が欲しい方はくりっく株365がおすすめです。
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