東京海上・円資産バランスファンド(愛称:円奏会)の評価ってどう?投資して大丈夫?

アクティブファンド

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)は、国内の複数の資産(債券、株式、REIT)に分散投資ができる毎月分配型のバランス型ファンドです。

東京海上・円資産バランスファンドは毎月決算型と年1回決算型があり、両方のファンドを合わせると純資産残高は約1兆円と多くの資金を集めるファンドですが、実際どのような内容のファンドなのか確認してみました。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)の特徴

投資対象

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は、国内の複数の資産(債券、株式、REIT)に分散投資を行うバランス型ファンドです。

 

基本的な資産配分比率は下記となりますが、当ファンドの基準価額の変動リスクが大きくなった場合には、基準価額の変動リスクを年率3%程度に抑制することを目標として、株式とREITの資産配分比率をそれぞれ引き下げ、その引き下げた部分は短期金融資産等により運用することとしています。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)の特徴

そのため、相場状況に応じて日本株式や日本REITなどは最小2.5%まで引き下げられる可能性があるということになります。

 

また、投資比率が最も高い日本債券は、円建てのBBB格以上の社債を主要投資対象としているので、債券といっても国債が主要な投資対象ではありません。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)の特徴

 

※下記は東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)「月報(2020年8月)」からの情報です。

各マザーファンド組入比率

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)の特徴

各マザーファンド組入比率の推移(%)

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(愛称:円奏会)の特徴

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は上記のように、相場状況に応じて組み入れ比率が大きく変わるのが特徴で、直近ではコロナ相場の時に、株式やREITの比率を大きく減らし守り重視の比率となっています。

ファンドの仕組み

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記のマザーファンドにて行われます。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)-ファンドの仕組み

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料(税込)1.65%を上限
信託報酬(税込)0.924%
実質コスト(税込)0.921%
信託財産留保額なし

分配金

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)の分配金の実績は下記となっていて、分配金利回りは3.45%(2020年9月時点)となっています。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)-分配金

 

運用報告書の分配原資の内訳は下記のようになっていて、ファンドで得た利益(当期の収益)だけで分配金が賄えていない月も多くタコ足配当となっています

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)-分配金

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)はつみたてNISA対象外で、iDeCoで取り扱っているネット証券もありません。

 

参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoを比較!結局どれがおすすめでお得?

過去の運用成績(リターン・リスク)

1年3年(年率)5年(年率)
リターンー5.96%(334位)ー0.46%(257位)0.80%(191位)
リスク(標準偏差)6.15(55位)4.07(13位)3.38(7位)
シャープレシオー0.97(26位)ー0.11(274位)0.24(119位)
対象ファンド数※103本98本73本

※:「安定成長」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンド
1ヶ月+0.10%
3ヶ月ー0.18%
6ヶ月ー5.51%
1年ー5.96%
3年ー1.37%
設定来+29.89%

※東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)「月報(2020年8月)」より
※ファンド設定日は2012年11月9日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません

※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)-基準価額・純資産の推移

所感

ファンドが設定されてから約8年が経過したので、単純な年率平均は約3.7%となっています。

 

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)はベンチマークが設定されておらず、国内の資産にしか投資していないといった特徴があるため、単純な比較は難しいですが、バランス型ファンドで同じ「安定成長」に分類されていて、信託報酬が低コストな「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」とトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)を比較したのが下記となります。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)-比較

(引用元:モーニングスター)

オレンジが東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)赤がニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の過去3年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は、債券の比率が高いこともあり「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」よりローリスク・ローリターンな動きとなっています。

参考 ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の評価って?利回りは?

 

コロナ相場の時には、下落率は抑えられていたものの1ヵ月でー5%ほど下落し、その後は国内の株式・REIT市場が戻り基調にある中、比率を据え置いているためリターンは低迷を続けています

 

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)のように資産配分を変更するファンドでは、どれだけ機動的に資産配分を変えられるかといったファンドマネージャーの腕次第でパフォーマンスは大きく変わるといったリスクがあります

 

例えば直近3年だと日本国債に8割を投資していて、東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)よりも利益が出にくい「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」よりパフォーマンスは悪くなっています。

参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価ってどう?リスク低減に!

(引用元:モーニングスター)

オレンジが東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)赤がeMAXIS Slim 国内債券インデックスの過去3年のトータルリターン(税引き前分配金を再投資した場合)のチャートです。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:なし
  • 購入時手数料(税込):1.65%を上限
  • 信託報酬(税込):0.924%(実質コスト:0.921%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約6,600億円
  • 分配金利回り:3.45%
  • 決算:年12回(毎月23日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
  • 償還日:2032年7月23日(設定日:2012年11月9日)
  • つみたてNISA:対象外
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は、日本債券70%、日本株式15%、日本REIT15%を基本の配分比率とするバランス型ファンドです。

 

当ファンドの基準価額の変動リスクが大きくなった場合には、基準価額の変動リスクを年率3%程度に抑制することを目標として、株式とREITの資産配分比率をそれぞれ引き下げるといった運用を行うといった特徴があります。

 

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は純資産残高が6,600億円と多くの資金を集めている人気のファンドですが、日本の債券に7割という比率で投資していますが、投資家目線では最終利回りや直接利回りが信託報酬よりも低いので債券部分だけでは利益を生み出すことはできずマイナスとなっています。

最終利回りは、購入日から最終償還日まで保有した時の利息と債券の価格変動分を加味した利回りです。直接利回りは債券の価格変動分は加味されていません。

そのため、当ファンドで利益を出すためには株式やREIT部分で債券部分のマイナスを補わないと投資家には利益が出ないので、利益が出にくいファンドと言えそうです。

 

また、株式やREITの比率はファンドマネージャーの腕次第でパフォーマンスは大きく変わるリスクがあり、償還日が設定されているので長期投資にはそもそも向いてないファンドです。

 

毎月分配金を得たいなら、日本債券や日本株式、日本REITに投資する信託報酬が低コストなインデックスファンドに投資をし、投資信託定期売却サービスを利用して投資信託を運用しながら自動で定期的に売却することにより同様のことが可能なのでこちらも検討してみてください。

参考 投資信託の定期売却サービスとは?どんなメリットがある?

 

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)に投資するならネット証券がおすすめ

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)は、購入時手数料が必要なファンドですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券なら通常注文・積立注文どちらも購入時手数料が無料で投資できます。

 

また、ネット証券では投資信託を保有しているだけで下記のようなポイントが貰えます。

 貰えるポイント付与率(年率)ポイント
投資
SBI証券Tポイント0.10%(※1,000万円未満)
0.20%(※1,000万円以上)
楽天証券楽天ポイント0.048%
マネックス証券マネックスポイント0.08%×

※月間保有金額

 

ネット証券によって貰えるポイントが異なりますが、付与率が最も高いのはSBI証券となります。もちろん口座開設・維持費用は無料です。

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マネックス証券は独自ポイントなので上記2社と比較すると利用できる場面は少ないですが、ビットコインなどの仮想通貨へも交換可能です。

>> マネックス証券(公式サイト)[詳細解説]

 

また、フィデリティ証券でも「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」は購入時手数料無料で購入でき、姉妹ファンドである年1回決算型の「東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)」にスイッチング可能です。

 

>> フィデリティ証券(公式サイト)[詳細解説]

 

 

国内の債券や株式、REITに投資ができる低コストなインデックスファンドは下記も参考にしてみてください。

 

 

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