ひふみ投信は、国内外の上場株式のうち市場価値が割安と考えられる銘柄選別して長期的に投資を行うアクティブファンドです。
姉妹ファンドであるひふみプラスとともに純資産残高を大きく伸ばし、人気の高いファンドの一つです。
そんなひふみ投信はどんな内容のファンドなのか、過去の利回りや実質コストを確認してみました。
目次
ひふみ投信の特徴
投資対象
ひふみ投信は、国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資を行うアクティブファンドで、以前は主に国内の株式中心でしたが、純資産残高の増加とともに海外の株式にも投資を行っています。
ひふみ投信の特徴して、財務指標などの定量的な分析だけでなく、実際に企業訪問をするなどして成長企業を発掘することを行っています。
また、「守りながらふやす」運用を掲げていて、株式の組入比率は相場状況によって変化し、現金の比率を最大50%まで引き上げることがあるのが特徴です。
※下記はひふみ投信「月報(2018年10月)」からの情報です。
資産配分比率
市場別比率
業種別比率
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:234銘柄
ファンドの仕組み
ひふみ投信はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はひふみ投信マザーファンドにて行われます。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料 | なし |
信託報酬(税抜) | 0.98% |
実質コスト(税抜) | 1.25% |
信託財産留保額 | なし |
ひふみ投信には「資産形成応援団」というサービスがあり、保有期間が5年~10年の場合は0.2%分、10年以上保有すると0.4%分のひふみ投信を余計に買い付けてくれるので、実質的に信託報酬が割り引かれます。
ひふみ投信には姉妹ファンドとしてひふみプラス、ひふみ年金がありますが、10年以上保有するならひふみ投信がもっともお得となっています。
分配金
ひふみ投信では、設定来分配金は一度も出されておらず、長期的に資産形成に向く効率的な運用がなされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
ひふみ投信はつみたてNISA対象商品で、iDeCoでは姉妹ファンドあるひふみ年金(信託報酬:0.76%)があり、取り扱いネット証券は下記となります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoを比較!結局どれがおすすめでお得?過去の運用成績・利回り
基準価額騰落率
ファンド | 参考(TOPIX(配当込み)) | |
1ヶ月 | ー12.2% | ー9.4% |
3ヶ月 | ー9.7% | ー5.3% |
6ヶ月 | ー10.2% | ー6.4% |
1年 | ー3.2% | ー4.8% |
3年 | +43.7% | +12.7% |
設定来 | +362.4% | +86.3% |
※ひふみ投信「月報(2018年10月)」より
※ファンド設定日は2008年10月1日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されて約10年が経過しているので、単純な年率平均は約36.2%と高いパフォーマンス実績を残しています。
10年前にTOPIX(配当込み)に連動するインデックスファンドに100万円投資していたら約186万円となっていましたが、ひふみ投信に投資をしていたら約462万円にまで資産が増えていたことになります。
ただ、直近1年はかなり成績は苦戦していて、TOPIX(配当込み)をベンチマークとする「ニッセイTOPIXインデックスファンド」と比較すると下記のようになっています。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがひふみ投信、赤がニッセイTOPIXインデックスファンドの過去1年のトータルリターンのチャートです。
大体の期間でひふみ投信の方が上回った成績を残していますが、過去のように圧倒的な成績は残せておらず苦戦しています。
そのため、2017年に大きく純資産残高を伸ばしてきましたが、直近では純資産残高が若干ですが減少しています。
それでも過去10年高い成績を残してきたファンドで、過去にはR&Iファンド大賞 優秀ファンド賞を数年間受賞していたりや「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」ではひふみ投信が6位に入賞するなど評判が高いファンドなだけに今後復調するか注目されます。
参考 【2017年】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:なし
- 買付手数料(税抜):なし
- 信託報酬(税抜):0.98%(実質コスト:1.25%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約1,350億円
- 分配金利回り:ー
- 決算:年1回(9月30日)
- 買付単位:1,000円以上1円単位
- 償還日:無期限(設定日:2008年10月1日)
評価・まとめ
ひふみ投信は、国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資を行うアクティブファンドで、以前は主に国内の株式中心でしたが、純資産残高の増加とともに海外の株式にも投資を行っています。
2017年2月にテレビ東京のカンブリアン宮殿で取り上げられてから、ひふみ投信や姉妹ファンドのひふみプラスは急激に純資産残高を伸ばし、特に主なネット証券で100円から購入ができるひふみプラスは国内でも有数の純資産残高を誇るファンドとなりました。
参考 ひふみ投信とひふみプラスの違いって何?どっちが人気がある?
過去10年では大きくTOPIX(配当込み)を上回る成績を残してきたファンドですが、直近1年は苦戦していて純資産残高を若干減少させています。
投資信託全ファンドで過去10年間の成績が最も良かった「DIAM新興市場日本株ファンド」や、その「DIAM新興市場日本株ファンド」を運用するなど数々の実績を上げているファンドマネージャーの岩谷氏率いる運用チームで運用する「厳選ジャパン」と過去1年の成績を比較したのが下記のチャートとなります。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがひふみ投信、赤がDIAM新興市場日本株ファンド、緑が厳選ジャパンの過去1年のトータルリターンのチャートです。
ひふみ投信は過去1年の成績がマイナスとなっているなど、他の2ファンドと比較しても成績が振るいませんでした。
参考 DIAM新興市場日本株ファンドってどう?過去のリターンは?
参考 厳選ジャパンの評価ってどう?国内最強の投資信託となりうるか?
それでもカリスマファンドマネージャーである藤野氏率いるひふみ投信は人気が高く、今後復調してくれるのか注目です。
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