iTrustインド株式は、中長期的に成長が期待できるインド企業の株式に分散投資ができるアクティブファンドです。
中国を抜き、世界最大の人口を有しているインドに投資ができるiTrustインド株式ですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
iTrustインド株式の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | iTrustインド株式 |
運用会社 | ピクテ・ジャパン |
ベンチマーク | ー |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | × |
ファンドの仕組み | ファンド・オブ・ファンズ |
購入時手数料(税込) | なし |
信託報酬(税込) | 0.9828% |
実質コスト(税込) | 1.02% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約500億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
iDeCo | 取扱いネット証券なし |
決算 | 4月10日 |
設定日 | 2018年4月3日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
iTrusインド株式は、主に中長期的に成長が期待できるインド企業(インドに本社を置いている企業または主たる事業をインドで行っている企業)の株式に投資するアクティブファンドです。
投資対象とする銘柄は下記のような運用プロセスを経て20~40銘柄に厳選されます。
業種別構成比では金融が最も比率が高く、一般消費財・サービスや情報技術に比率も高くなっています。
※引用:iTrustインド株式「月報(2024年5月)」
組み入れ銘柄数は33銘柄で、上位銘柄には銀行や情報技術tといった企業が名を連ねています。
※引用:iTrustインド株式「月報(2024年5月)」
また、iTrusインド株式はインドの株式に投資をしているので、インドルピーの変動の影響を受けます。
※引用:iTrustインド株式「月報(2024年5月)」
ファンドの仕組み
iTrustインド株式はファンド・オブ・ファンズ方式で運用され、他の投資信託に投資することにより運用を行います。
指定投資信託証券は下記となります。
実際iTrustインド株式では主に「インディアン・エクイティーズ」に投資しています。
※引用:iTrustインド株式「月報(2024年5月)」
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料(税込) | なし |
信託報酬(税込) | 0.9828% |
実質コスト(税込) | 1.02% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
新NISA及びiDeCoの対応状況
iTrusインド株式は新NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きな方の枠で投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoで取り扱ってるネット証券はありません。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
iTrusインド株式のパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 43.57%(19位) | 22.20%(25位) | 19.84%(17位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 10.73(14位) | 13.51(1位) | 21.16(3位) | –(–) |
シャープレシオ | 4.06(15位) | 1.64(20位) | 0.94(9位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 34本 | 30本 | 29本 | — |
※:「国際株式・インド・為替ヘッジなし」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | 参考指数 | |
1ヶ月 | ー0.21% | +0.84% |
3ヶ月 | +6.72% | +8.39% |
6ヶ月 | +19.05% | +26.11% |
1年 | +40.87% | +47.08% |
3年 | +70.22% | +95.57% |
設定来 | +123.18% | +181.22% |
※iTrustインド株式「月報(2024年5月)」より
※参考指数はMSCIインド10/40株価指数(ネット配当込み、円換算)
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
※引用:iTrustインド株式「月報(2024年5月)」
純資産残高は2023年頃から増え始め、直近でも大きく資金が流入しています。
より詳細な月間の資金流出入額を見ても2024年から資金流入が大きく増えています。
他のファンドと比較すると?
インド株へ投資できる投資信託はアクティブファンドが主流で、その中ではiTrustインド株式は信託報酬は低コストですが、インドの代表的な株価指数である「Nifty50指数(配当込、円ベース)」に連動するインデックスファンドが登場してきています。
その中で信託報酬が0.473%と低コストな「iFreeNEXT インド株インデックス」と比較したのが下記となります。
(引用:ウエルスアドバイザー)
赤がiTrusインド株式、黄色がiFreeNEXT インド株インデックスの分配金を再投資した場合の2023年3月(iFreeNEXT インド株インデックスの設定日)以降の過去約1年間のチャートです。
上記の期間では、今のところ「iFreeNEXT インド株インデックス」より「iTrusインド株式」の方がパフォーマンスが良くなっています。
対象期間が短いのでまだ何とも言えませんが、「iTrusインド株式」の銘柄選定および比率は今のところパフォーマンスよく運用できていそうです。
評価・まとめ
iTrusインド株式は、主に中長期的に成長が期待できるインド企業(インドに本社を置いている企業または主たる事業をインドで行っている企業)の株式に投資するアクティブファンドです。
インドは新興国の中でも高い成長予想がされていて、中国を抜き世界第一位の人口大国となり、生産年齢人口が増加する人口ボーナス期を迎えていて、今後は日本やドイツを抜き世界第三位の経済大国になると予想されています。
参考 インド株への投資方法とは?おすすめのETFや証券会社は?
対象期間が短いですが、信託報酬が0.473%と低コストな「iFreeNEXT インド株インデックス」よりも「iTrusインド株式」の方がパフォーマンスは良くなっています。
インド株式へ投資ができるアクティブファンドの中では信託報酬が低コストですが、過去のトータルリターンは中の下くらいといった感じでしょうか。
iTrusインド株式を購入するのにおすすめの証券会社は?
iTrusインド株式は、購入時手数料がかかる投資信託ですが、下記のネット証券なら購入時手数料が無料です。
さらにネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
iTrusインド株式のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 | auカブコム 証券 | |
投資信託保有時 ポイント還元率 | 0.3% | 0.1%※1 | 0.08% | 0.05%※2 |
投資信託保有時 付与されるポイント | 松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※3 上記のいずれか | マネックスポイント | Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 | ー | 0.5~5.0% 三井住友カード | 1.1% マネックスカード | 1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント | Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:月間平均保有金額1,000万円以上の場合は0.2%
※2:月間平均保有金額100万円以上~3,000万円未満の場合は0.12%、3,000万円以上の場合は0.24%
※3:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
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