たわらノーロード 日経225は、低コストインデックスファンドシリーズのたわらノーロードシリーズで、日本国内の株式に分散投資ができるインデックスファンドです。
日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
たわらノーロード 日経225とは?
基本概要
ファンド名 | たわらノーロード 日経225 |
運用会社 | アセットマネジメントOne |
ベンチマーク | 日経平均株価(日経225) |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.143% |
実質コスト(税込) | 0.146% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約1,400億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠対象 |
iDeCo | 楽天証券 |
決算 | 年1回(10月12日) |
設定日 | 2015年12月7日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
たわらノーロード 日経225は、日経平均株価(日経225)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドなので、日本の株式225銘柄に分散投資したのと同等の結果を得られます。
日経平均株価は東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄から、日本経済新聞社が選んだ取引が活発で流動性が高い225銘柄で構成された日本の株式市場の代表的な指標です。
日経平均は225銘柄の株価の平均値なので、株価の高い銘柄(値がさ株)に影響を受けやすいといったが特徴があります。
国内株式市場ではもう一つ代表的な株価指数であるTOPIXがあり、TOPIXは旧東証一部上場の約2,000の全銘柄(東証の市場区分の見直しにより移行期間を経て新たなTOPIX構成銘柄が決定される予定)の時価総額(株価×発行済み株式数)の変化を指数化したものとなるので、時価総額の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴がありますが、分散性という観点では日経平均より優れています。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
組入上位10業種では電気機器が約4分の1と比率が高くなっています。
※たわらノーロード 日経225「月報(2024年1月末)」
組入上位銘柄では、ファーストリテイリングや東京エレクトロンなどの株価が高い銘柄の比率が高くなっています。
※たわらノーロード 日経225「月報(2024年1月末)」
投資形態
たわらノーロード 日経225はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は日経225インデックスファンド・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.143% |
実質コスト(税込) | 0.146% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
新NISA及びiDeCoの対応状況
たわらノーロード 日経225は新NISA(2024年以降)の「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方の対象となるので好きなほうを選んで投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoで取り扱いがあるネット証券もあり、NISAと合わせると主要ネット証券の対応状況は下記となります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
たわらノーロード 日経225のパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) | |
トータルリターン | 35.35%(38位) | 11.41%(54位) | 13.81%(58位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 14.79(134位) | 14.99(101位) | 16.74(132位) | –(–) |
シャープレシオ | 2.39(46位) | 0.76(57位) | 0.83(63位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 229本 | 202本 | 190本 | — |
※:「国内大型グロース」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +8.43% | +8.43% |
3ヶ月 | +17.75% | +17.59% |
6ヶ月 | +10.33% | +9.39% |
1年 | +35.35% | +32.79% |
2年 | +39.72% | +34.39% |
3年 | +38.27% | +31.17% |
※たわらノーロード 日経225「月報(2023年12月末)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、ベンチマークを上回ったパフォーマンスとなっています。
本来当ファンドのベンチマークは日経平均(配当込)にすべきですが、配当を考慮していない日経平均をベンチマークとしているためベンチマークを上回ったパフォーマンスとなっているだけで特段このファンドが良い成績となっているわけではありません。
他の多くの類似ファンドが日経平均(配当込)をベンチマークとしているので当ファンドも日経平均(配当込)に変更すべきかと思われます。
基準価額・純資産残高の推移
※たわらノーロード 日経225「月報(2024年1月末)」
ファンドの純資産残高は設定来右肩上がりに推移していて、順調に純資産残高を増やしています。
毎月の資金流出入額は一時資金流出してますが、再度資金は流入してきています。
他の類似ファンドと比較すると?
「日経平均」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
実質コスト (税込) |
マザーファンド規模 (百万円) |
純資産残高 年間増加額 (百万円) |
1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
SBI・iシェアーズ・ 日経225インデックスファンド |
0.113% | ー | ー | - | -- |
楽天・日経225インデックス・ファンド | 0.132% | ー | ー | - | -- |
はじめてのNISA・日本株式(日経225) | 0.143% | ー | ー | - | -- |
PayPay投信 日経225インデックス | 0.143% | 0.262% | 3,818 | +838 | 35.50% |
たわらノーロード 日経225 | 0.143% | 0.146% | 130,473 | +58,184 | 35.35% |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 0.143% | 0.148% ※1 | 313,459 | +39,201 | 35.39% |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.143% | 0.146% ※1 | 280,552 | +32,956 | 35.39% |
My SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 0.154% | 0.163% | 66,629 | +5,982 | 35.41% |
iFree 日経225インデックス | 0.154% | 0.161% | 266,139 | +25,805 | 35.39% |
NZAM・ベータ 日経225 | 0.176% | 0.183% | 12,889 | +502 | 35.31% |
Smart-i 日経225インデックス | 0.187% | 0.210% | 10,935 | +4,671 | 35.20% |
野村つみたて日本株投信 | 0.187% | 0.193% | 106,015 | +7,505 | 35.39% |
※1:直近運用報告書から隠れコストを算出後に信託報酬引き下げ後の値を加算した参考値
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は「SBI・iシェアーズ・日経225インデックスファンド」が最安値ですが、実質コストがまだ不明で、直近6カ月のトータルリターンを確認すると「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」よりパフォーマンスが悪かったりするので、実質コストは高くなってる可能性があります。
すでに実質コストがわかっている中で最低水準にある「たわらノーロード 日経225」「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」が純資産残高年間増加額も多く人気が高くなっています。
3つのファンドでは直近1年では「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」がややパフォーマンスが良くなっていて、直近3年、5年でも同じ傾向なのでどちらかを選ぶのが良いかと思われます。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
参考 ニッセイ日経平均インデックスファンドの評価って?利回りや実質コストは?
ファンド名 | トータルリターン | ||
1年 | 3年 | 5年 | |
たわらノーロード 日経225 | 35.35% | 11.41% | 13.81% |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 35.39% | 11.43% | 13.86% |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 35.39% | 11.42% | 13.86% |
直近1年のリターンだけを見れば「PayPay投信 日経225インデックス」が最もパフォーマンスが良かったのですが、実質コストが高いので今後も同じようなパフォーマンスとなる可能性は低く、長期でみれば「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」を選んだほうが良さそうです。
評価・まとめ
たわらノーロード 日経225は、日経平均株価(日経225)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
ベンチマークよりいいパフォーマンスとなっていますが、ベンチマークが配当を加味していないだけなのでファンドの成績が良いわけではありません。
純資産残高年間増加額は類似ファンドと比較して「たわらノーロード 日経225」が一番多く人気となっていますが、信託報酬や実質コストが同レベルの「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」より過去のトータルリターンは少し悪かったようです。
既に「たわらノーロード 日経225」に投資しているなら他のファンドに乗り換えるほどの差はありませんが、これから投資するなら「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」も検討してみてください。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の評価ってどう?過去の成績は?
たわらノーロード 日経225を購入するのにおすすめの証券会社は?
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
たわらノーロード 日経225のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 |
auカブコム 証券 |
|
投資信託保有時 ポイント還元率 |
0.075% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント |
松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか |
マネックスポイント | Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 |
ー | 0.5~5.0% 三井住友カード |
1.1% マネックスカード |
1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント |
Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券 が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
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Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
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楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
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参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!
個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!
参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?
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