フィデリティ・USリート・ファンドBの評判や評価ってどう?過去の利回りは?

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フィデリティ・USリート・ファンドBの評判や評価ってどう?過去の利回りは?アクティブファンド

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)は、米国のリート(不動産投資信託)に分散投資ができ、毎月分配金を受け取れるアクティブファンドです。

過去には純資産残高1兆円を超えるほどの資金を集める人気があったファンドですが、毎月分配型の人気低迷とともに資金が流出しましたが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。

フィデリティ・USリート・ファンドBの特徴とは?

基本概要

ファンド名フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
運用会社フィデリティ投信
ベンチマークFTSE NAREIT Equity REITs インデックス
(税引前配当金込/円ベース指数) ※
為替ヘッジなし
インデックスファンド×
投資形態ファミリーファンド
購入時手数料(税込)上限3.85%
信託報酬(税込)1.54%
実質コスト(税込)1.573%
信託財産留保額0.05%
純資産残高約7,300億円
分配金利回り13.63%
NISA対象外
iDeCo取扱いネット証券なし
決算毎月17日
設定日2004年7月21日
償還日無期限

※:ベンチマークの指数との連動を目指すわけではありません

投資対象

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)は、ファンドの利回りが「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)」以上の配当利回りとなることを目指すアクティブファンドです。

 

「FTSE NAREIT Equity REITsインデックス」は、米国の代表的なリート指数で米国市場に上場するほぼ全てのリート(不動産投資信託)で構成される時価総額加重型のインデックスです。

 

フィデリティ・USリート・ファンドには為替ヘッジを行うAコースもあり、マネックス証券ではスイッチングが可能です、(フィデリティ・USリート・ファンドA(為替ヘッジあり))

参考 投資信託のスイッチングとは?どんなメリット・デメリットがある?

 

業種別組入比率では「住宅」「小売」の比率がやや高くなっています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの業種別組入状況

※フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)「月報(2024年2月末)」

 

組入銘柄数は36銘柄で、上位10銘柄で約半分の比率を占めています。

※フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)「月報(2024年2月末)」

投資形態

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はフィデリティ・USリート・マザーファンドにて行われます。

フィデリティ・USリート・ファンドBの投資形態

マザーファンドの運用については世界各国の機関投資家を対象とした資産運用サービスに特化しているFIAM LLCに運用の指図に関する権限を委託しています。

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料(税込)3.85%を上限
信託報酬(税込)1.54%
実質コスト(税込)1.573%
信託財産留保額0.05%

分配金

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)の分配金の実績(1万口当たり)は下記となっていて、分配金利回りは13.63%となっています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配金実績

 

運用報告書によると分配原資の内訳は下記のようになっていて、ファンドで得た利益(当期の収益)だけで分配金が賄えていないので、いわゆるタコ足配当となっています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの分配原資の内訳

 

ファンドの利回りが「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)」以上の配当利回りとなることを目指していますが、配当利回りは下回ってます。

それでも元本から分配金を出しているので13.6%もの分配金利回りとなっていますが、本来4%程度の利回りが適正です。

参考 投資信託の分配金利回りランキングはあてにならない?日本証券業協会からの注意喚起とは?

 

元本から分配金を出しているので、その分将来得られる利益が減少することになるので、長期での資産形成には向かないファンドです。

新NISA及びiDeCoの対応状況

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)はNISA対象外で、iDeCoでも取り扱っているネット証券はありません。

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)のパフォーマンスは?

過去の運用成績(リターン・リスク)

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン13.51%(40位)16.89%(8位)10.78%(9位)10.26%(7位)
リスク(標準偏差)17.55(42位)19.35(49位)18.85(26位)17.40(19位)
シャープレシオ0.77(28位)0.87(9位)0.57(9位)0.59(7位)
対象ファンド数※97本89本84本42本

※:「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」カテゴリ

 

同一カテゴリには低コストなインデックスファンドはないので、主にアクティブファンドが中心のカテゴリですが、直近1年以外の3年や5年、10年でベスト10に入るほどのパフォーマンスとなっています。

ベンチマークとの比較

ファンドベンチマーク
1ヶ月+2.31%+4.18%
3ヶ月+7.92%+10.12%
6ヶ月+6.98%+9.16%
1年+13.51%+16.67%
3年+59.72%+64.11%
5年+68.88%+68.63%
10年+165.47%+176.09%
設定来+418.68%+555.84%

※フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)「月報(2024年2月末)より
※ファンド設定日は2003年12月9日
※分配金を再投資した収益率で、購入時手数料および分配金にかかる税金は考慮されてません

※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

 

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)はアクティブファンドなのでベンチマークとする「FTSE NAREIT Equity REITsインデックス(税引前配当金込み、円ベース指数)」と連動はしませんが、実質コストを加味すると概ね良好なパフォーマンスのようです

 

ただ直近1年はベンチマークと比較してパフォーマンスがかなり悪く、運用報告書によるとオフィスセクターの保有比率を非保有にしたこと、インフラストラクチャーセクターにおける銘柄選択とあるので、銘柄選択がうまくいかなかったようです。

基準価額・純資産の推移

フィデリティ・USリート・ファンドBの基準価額・純資産の推移

※フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)「月報(2024年2月末)」

 

フィデリティ・USリート・ファンドBは、毎月分配型で元本を削って分配金を出しているタコ足配当となっているので基準価額は右肩下がりとなっています。

 

純資産残高は一時期大きく伸ばしましたが、その後は大きく資金流出しましたがここ数年では横ばい傾向にあるようです。

 

毎月の資金流出入額を確認すると2022年頃からは資金が流入しやや人気が復活しています。

フィデリティ・USリート・ファンドBの毎月の資金流出入額

米国リートの今後の見通しは?

米国リートはリート市場でも世界最大の規模となっていて、過去のパフォーマンスは全世界株式を上回っています。

※引用:フィデリティ投信「米国リート市場の最新動向と魅力

 

リートの中でもオフィスなどは在宅勤務の普及などにより今後の成長はやや問題がある一方で、データセンターやゲーミング(カジノ)といった今後成長が期待されるセクターもあります。

 

特にデータセンターはクラウドサービスやAIなどの分野でデータセンターの需要が拡大すると予想されていて、米国リート市場の中でも高い成長が見込まれているセクターの一つです。

 

また、米国ではインフレを抑制するために2022年頃から急激に政策金利を引き上げ、資金調達を行う金利が上昇することなどの要因からリートには厳しい環境でした。

 

ただ、政策金利が落ち着いてきたことによりリート市場は回復の兆しが見えてきています。

評価・まとめ

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)は、ファンドの利回りが「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)」以上の配当利回りとなることを目指すアクティブファンドで、米国市場に上場するリート(不動産投資信託)に分散投資ができます。

 

過去3年、5年、10年では同一のカテゴリのファンドの中でトータルリターン、シャープレシオ(運用効率)はトップ10に入るパフォーマンスとなっています。

 

米国リート市場の見通しは、米国はインフレ抑制のため急速に金利を上昇してきましたが、直近の米国の政策金利は落ち着いているのでリート市場にとっては回復の兆しが見え始めています。

 

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)は、毎月分配金を受け取ることができる投資信託ですが、分配金は投資元本を食い潰す「たこ足配当」となるため、長期的な資産形成には向きません。

 

生活費の一部を補いたい方にとっては選択肢の一つとなりますが、長期的な資産形成を目的とする場合は、低コストなインデックスファンドを検討することをおすすめします。

 

また、米国リートに投資し毎月分配型の類似ファンドでは「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース」の方が良いパフォーマンスとなっているので米国リートに投資したいならこちらも検討してみてください。

参考 ダイワ・US-REIT(ダイワUSリートb)の評判ってどう?利回りはどのくらい?

フィデリティ・USリート・ファンドBを購入するのにおすすめの証券会社は?

フィデリティ・USリート・ファンドBは、購入時手数料がかかる投資信託ですが、下記のネット証券なら購入時手数料が無料です

 

さらにネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。

 

フィデリティ・USリート・ファンドBのポイント還元率は下記となっています。

参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?

 松井証券SBI証券マネックス
証券
auカブコム
証券
投資信託保有時
ポイント還元率
0.6%0.1%※10.08%0.05%※2
投資信託保有時
付与されるポイント
松井証券ポイント・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル ※3
上記のいずれか
マネックスポイントPontaポイント
クレカ積立
ポイント還元率
0.5~5.0%
三井住友カード
1.1%
マネックスカード
1%
auPayカード
クレカ積立
付与されるポイント
VポイントマネックスポイントPontaポイント

※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:月間平均保有金額1,000万円以上の場合は0.2%
※2:月間平均保有金額100万円以上~3,000万円未満の場合は0.12%、3,000万円以上の場合は0.24%
※3:JALのマイルの場合は記載還元率の半分

 

クレカ積立を利用する

  • クレカ積立でほぼ条件なく年会費無料のカードを利用するなら「マネックス証券
  • クレカ積立で最高水準の還元率を得たいなら「 SBI証券

 

クレカ積立を利用しない

  • 低コストな投資信託を中心に投資するなら「松井証券」か「 SBI証券
  • その他の投資信託やどちらのファンドにも投資するなら「松井証券

松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。

 

クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。

 

投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券

信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。

還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。

松井証券ポイント

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> 松井証券(公式サイト)「詳細解説

 

一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券

クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。

 

クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。

 

還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。

  • 投資信託の購入
  • 株式手数料に充当
  • 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
  • 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
  • 日本赤十字社などへの寄付

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> マネックス証券(公式サイト)「詳細解説

 

保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券

投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。

 

クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> SBI証券(公式サイト)「詳細解説

 

Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券

投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。

 

スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。

 

またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。

下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> auカブコム証券(公式サイト)「詳細解説

 

楽天ポイントを貯めるなら楽天証券

楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)

 

また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。

 

通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。

楽天証券で投資信託をクレジットカード積立と楽天キャッシュでの積立した場合の概要

楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。

NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。

 

>> 楽天証券(公式サイト)「詳細解説

 

 

投資信託は実質無料で他の証券会社に移管できます!

今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。

 

参考 投資信託の移管のメリットやデメリットとは?手順などを解説!

 

各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!

 

個人投資家に人気の投資信託ランキングをチェックしたい方はこちら!

参考 【最新】投資信託ランキング!個人投資家が選ぶ人気のファンドは?

低コストなインデックスファンドでも毎月分配金を得ることは可能!

毎月分配金を得られるリートへの投資方法として、低コストなリートインデックスファンドと投資信託の定期売却サービス(無料)を組み合わせる方法があります。

参考 国内リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

投資信託の定期売却サービスを利用すれば、自動で定期的に一定額を売却してくれるので毎月分配金のように毎月現金を受け取ることが可能です。

 

しかも、売却した残りのファンドはそのまま運用されることとなるので、資産の寿命を引き延ばすことができ今まで作り上げてきた資産を有効活用する「投資信託を運用しながら切り崩す」という方法となりますのでこちらも検討してみてください。