三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、日本を除く先進国に上場している不動産投資信託(リート)に分散投資ができるインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、利回りや実質コストなど、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
三井住友・DC外国リートインデックスファンドの特徴
投資対象
三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
S&P先進国REITインデックス(除く日本)は、日本を除く16ヵ国約320銘柄で構成されているインデックスです。
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記は三井住友・DC外国リートインデックスファンド「月報(2021年2月)」からの情報です。
資産構成比率
組入上位10カ国・地域
組入上位10通貨
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
三井住友・DC外国リートインデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国リート・インデックス・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.297% |
実質コスト(税込) | 0.533% |
信託財産留保額 | なし |
また、信託報酬はファンドの純資産残高に応じて段階的に引き下がるようになっています。
純資産残高 | 信託報酬(税込) |
200億円未満の部分 | 0.297% |
200億円以上500億円未満の部分 | 0.286% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.275% |
1,000億円以上の部分 | 0.264% |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
三井住友・DC外国リートインデックスファンドはつみたてNISA対象外で、iDeCoはSBI証券、楽天証券、マネックス証券で取り扱いがあります。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | -2.78%(19位) | 6.02%(19位) |
リスク(標準偏差) | 31.40(17位) | 20.39(13位) |
シャープレシオ | -0.09(17位) | 0.30(17位) |
対象ファンド数※ | 46本 | 40本 |
※:「国際REIT・グローバル・除く日本・為替ヘッジなし」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +5.3% | +5.3% |
3ヶ月 | +8.9% | +9.2% |
6ヶ月 | +13.5% | +14.2% |
1年 | ー2.8% | ー1.8% |
3年 | +19.2% | +23.3% |
設定来 | +18.0% | +25.3% |
※三井住友・DC外国リートインデックスファンド「月報(2021年2月)」より
※ファンド設定日は2016年9月23日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約4年半が経過しましたが、信託報酬や実質コストの影響を考慮してもベンチマークよりやや下方乖離しています。
運用報告書によると、下方乖離の原因として信託報酬以外にマザーファンドで配当に対する現地源泉税が生じたこと、マザーファンドで売買コストが生じたことなどが要因として記載があります。
下記のように類似ファンドと比較しても実質コストは高く、運用面での改善が望まれます。
類似ファンドとの比較
「S&P先進国REIT指数」で低コストなインデックスファンを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.327% ※1 | 30,217 | +4,312 | -12.80% |
Smart-i 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.496% | 24,980 | +556 | -13.45% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 0.524% | 34,753 | +2,612 | -13.39% |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド | 0.297% | 0.533% | 7,673 | +2,108 | -13.17% |
iFree外国REITインデックス | 0.341% | 0.447% | 28,966 | +341 | -12.98% |
※1:第1期運用報告書(2019年10月31日~2020年4月27日)から年率換算した参考値
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、「Smart-i 先進国リートインデックス」は実質コストは高く、単純に信託報酬が安いだけで飛びつかない方がいいファンドとなっていそうです。
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」は参考値ですが実質コストが最も低コストとなりそうで、直近1年間のリターンも良く、マザーファンドの規模、純資産残高年間増加額を考慮すると最もベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)
- 購入時手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.297%(実質コスト:0.533%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約87億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(2月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月23日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:SBI証券、楽天証券、マネックス証券
評価・まとめ
三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する成果を目標とするインデックスファンドで、日本を除く16ヵ国約320銘柄に分散投資ができます。
ファンドが設定されてから約4年半が経過し、信託報酬や実質コストの影響を考慮してもベンチマークよりやや下方乖離しています。
下方乖離の原因として、運用報告書によるとマザーファンドで配当に対する現地源泉税が生じたこと、マザーファンドで売買コストが生じたことなどが要因として記載がありますが、類似ファンドと比較しても実質コストは高く、運用面での改善が望まれます。
S&P先進国REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドに投資するなら「実質コスト」「マザーファンドの規模」「純資産残高年間増加額」を考慮すると「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」が将来最も良いパフォーマンスとなる期待が持てます。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
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>>マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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