三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、日本を除く先進国に上場している不動産投資信託(リート)に分散投資ができるインデックスファンドです。
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、利回りや実質コストなど、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
三井住友・DC外国リートインデックスファンドの特徴
投資対象
三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
S&P先進国REITインデックス(除く日本)は、日本を除く16ヵ国約300銘柄で構成されているインデックスです。
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記は三井住友・DC外国リートインデックスファンド「月報(2023年9月)」からの情報です。
資産構成比率
組入上位10カ国・地域
組入上位10通貨
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
三井住友・DC外国リートインデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は外国リート・インデックス・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.297% |
実質コスト(税込) | 0.430% |
信託財産留保額 | なし |
また、信託報酬はファンドの純資産残高に応じて段階的に引き下がるようになっています。
純資産残高 | 信託報酬(税込) |
200億円未満の部分 | 0.297% |
200億円以上500億円未満の部分 | 0.286% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.275% |
1,000億円以上の部分 | 0.264% |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
三井住友・DC外国リートインデックスファンドはつみたてNISA対象外で、iDeCoはSBI証券、楽天証券、マネックス証券で取り扱いがあります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
三井住友・DC外国リートインデックスファンドのパフォーマンスは?
過去の運用成績
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | 7.13%(18位) | 15.76%(6位) | 6.27%(9位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 18.06(15位) | 19.21(12位) | 20.62(9位) | –(–) |
シャープレシオ | 0.40(13位) | 0.82(5位) | 0.30(7位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 51本 | 43本 | 35本 | — |
※:「国際REIT・グローバル・除く日本・為替ヘッジなし」カテゴリ
ベンチマークとの差
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー5.5% | ー5.6% |
3ヶ月 | ー3.6% | ー3.6% |
6ヶ月 | +7.3% | +7.6% |
1年 | +7.1% | +8.1% |
3年 | +55.1% | +58.8% |
設定来 | +54.7% | +67.1% |
※三井住友・DC外国リートインデックスファンド「月報(2023年9月)」より
※ファンド設定日は2016年9月23日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、ややベンチマークより下方乖離しています。
運用報告書によると、下方乖離要因として信託報酬以外にマザーファンドで配当に対する現地源泉税が生じたこと、売買コストや証券保管コストが生じたことが挙げられています。
基準価額・純資産の推移
ファンドの純資産額は設定来順調に右肩上がりに推移しています。
毎月の資金流出入額を確認すると一時期よりは資金流入が少なくなっているので人気に陰りが見えます。
類似ファンドとの比較
「S&P先進国REIT指数」で低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.301% | 87,184 | +2,986 | 7.16% |
Smart-i 先進国リートインデックス | 0.22% | 0.396% | 31,294 | +494 | 7.33% |
NZAM・ベータ 先進国REIT | 0.275% | ー | ー | - | -- |
ニッセイ グローバルリートインデックス | 0.297% | 0.357% | 11,596 | +22 | 7.70% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.297% | 0.548% | 56,003 | +682 | 7.21% |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド | 0.297% | 0.430% | 26,782 | +1,999 | 7.13% |
iFree外国REITインデックス | 0.341% | 0.449% | 28,541 | -128 | 7.03% |
参考 海外リートインデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」「Smart-i 先進国リートインデックス」が信託報酬が最安となっていますが、「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が実質コストは高くなっています。
「Smart-i 先進国リートインデックス」は直近1年のリターンは最も良かったですが、「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」は実質コストが最安水準で、純資産残高年間増加額が最も高く人気となっています。
直近のリターンは「Smart-i 先進国リートインデックス」の方が良いですが、実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」の方が将来はパフォーマンスが良くなる期待は持てます。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)
- 購入時手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.297%(実質コスト:0.430%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約230億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(2月25日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月23日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:SBI証券、楽天証券、マネックス証券
評価・まとめ
三井住友・DC外国リートインデックスファンドは、S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み)の動きに連動する成果を目標とするインデックスファンドで、日本を除く16ヵ国約300銘柄に分散投資ができます。
ベンチマークに対して下方乖離していて、実質コストがやや高いことからより実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」などを選んだほうが将来パフォーマンスがいい結果となる期待が持てます。
S&P先進国REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドに投資するなら実質コストが低コストな「eMAXIS Slim 先進国リートインデックス」が将来最も良いパフォーマンスとなる期待が持てます。
参考 eMAXIS Slim 先進国リートインデックスの評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
三井住友・DC外国リートインデックスファンドにおすすめのネット証券は?
投資信託はネット証券なら低コストなファンドでも投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。
三井住友・DC外国リートインデックスファンドを取り扱っていてポイントが貰えるネット証券は下記となっています。
SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | |
クレカ積立 | 三井住友カード | マネックスカード | auPayカード |
クレカ積立 ポイント還元率 | 0.5~5.0% | 1.1% | 1% |
クレカ積立 付与されるポイント | Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
投資信託保有時 ポイント還元率 | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル 上記のいずれか | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
ポイント還元率が高い方がお得ですが、付与されるポイントが各社異なるので、普段利用しているポイントが付与されるネット証券を選ぶことも検討してみてください。
トータルのポイント還元率が業界最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、マネックス証券を口座開設すれば作ることができ、貯まったポイントは株式手数料や暗号資産に交換することや、他のポイントサービス(dポイント・Tポイント・Pontaポイントなど)に交換することも可能です。
保有残高によるポイント還元率は業界最高水準のSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は業界でも最高水準で、クレジットカード積立を利用しない場合にはおすすめです。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高めです。
ただ、マネックス証券の方が保有残高による還元率も高いので還元率にこだわるならマネックス証券がおすすめです。
それでもスマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まるので、普段利用しているのであればauカブコム証券も検討してみてください。
楽天ポイントが貯まる楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、実質保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。
また、クレジットカード積立では楽天キャッシュを利用すると0.5%の還元率とはなりますが、還元率は他社と比較すると見劣りするし、楽天キャッシュを利用するのでやや複雑になります。
それでも楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
その他下記の証券会社でも購入できます。
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
各資産クラスのインデックスファンドの比較についてはこちら!
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