野村つみたて外国株投信は、日本を除く先進国及び新興国の株式市場に分散投資できるインデックスファンドです。
野村アセットマネジメントではすでにインデックスファンドシリーズ「Funds-i」を運用していますが、つみたて専用として設定された野村つみたて外国株投信の内容について確認してみました。
目次
野村つみたて外国株投信の特徴
投資対象
野村つみたて外国株投信は、日本を除く先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指し、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)」をベンチマークとするインデックスファンドです。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)は、日本を除く先進国22ヵ国と新興国26ヵ国の大型株・中型株で構成されたインデックスです。
参考 全世界株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記は野村つみたて外国株投信「月報(2020年11月)」からの情報です。
資産別配分
国・地域別配分
通貨別配分
業種別配分
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:2,190銘柄
ファンドの仕組み
野村つみたて外国株投信はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は下記2つのマザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.209% |
実質コスト(税込) | 0.247% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
野村つみたて外国株投信はつみたてNISAの対象ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | 9.66%(31位) | 7.01%(73位) |
リスク(標準偏差) | 26.05(51位) | 19.63(43位) |
シャープレシオ | 0.37(32位) | 0.36(69位) |
対象ファンド数※ | 175本 | 156本 |
※:「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +11.2% | +11.3% |
3ヶ月 | +4.7% | +4.8% |
6ヶ月 | +19.6% | +19.8% |
1年 | +9.7% | +10.2% |
3年 | +22.6% | +24.4% |
設定来 | +26.0% | +28.0% |
※野村つみたて外国株投信「月報(2020年11月)」より
※ファンド設定日は2017年10月2日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年経過しましたが、ベンチマークと比較すると信託報酬や実質コストを加味してもやや下方乖離していますが連動性は高そうです。
運用報告書によると信託報酬以外のマイナス要因としては、マザーファンドでかかる売買コストや保管費用、配当金に対する課税(ファンドでは税引き後の配当金が計上される一方、ベンチマークは税引き前で計算されるため)、為替の評価時価による差異などが挙げられています。
類似ファンドとの比較
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式 (オール・カントリー) | 0.1144% | 0.204% ※1 | 437,368 | +61,462 | 9.42% |
eMAXIS Slim 全世界株式 (除く日本) | 0.1144% | 0.208% ※1 | 211,043 | +23,762 | 9.63% |
たわらノーロード 全世界株式 | 0.132% | 0.239% | 134,104 | +237 | 9.18% |
野村つみたて外国株投信 | 0.209% | 0.247% | 37,275 | +12,366 | 9.66% |
つみたて全世界株式 | 0.22% | 0.311% ※2 | 349,689 | ー | ー |
三井住友・DCつみたてNISA・ 全海外株式インデックスファンド | 0.275% | 0.404% | 57,303 | +18,726 | 9.46% |
※1:第2期運用報告書(2019年4月26日~2020年4月27日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
※2:第1期運用報告書(2020年3月6日~2020年6月25日)から年率換算した参考値
上記ファンドはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとしていますが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」だけは日本を含んでいて、その他のファンドは日本は対象外となっています。
上記ファンドはMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとしていますが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」だけは日本を含んでいて、その他のファンドは日本は対象外となっています。
信託報酬や実質コストが低コストで、純資産残高年間増加額も多い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がバランスが良く、調査時点ではベストなファンドと言えそうです。
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は日本を含んでいるので、日本以外の全世界株式市場に投資するなら「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が信託報酬や実質コストが低コストで人気も高いです。
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の評価って?つみたてNISAやiDeCoの対象?
当ファンドの情報のまとめ
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
- 為替ヘッジ:なし
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.209%(実質コスト:0.247%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約250億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(5月12日)
- 買付単位:100円以上(積立のみ)
- 償還日:無期限(設定日:2017年10月2日)
- つみたてNISA:対応
- iDeCo:取り扱いネット証券なし
まとめ・所感
野村つみたて外国株投信は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)をベンチマークとし、日本を除く先進国22ヵ国、新興国26ヵ国の大型・中型株に分散投資ができるインデックスファンドです。
名前にある通りつみたてNISAを意識して、つみたて専用のファンドとなっていて、「Funds-i」シリーズと同じマザーファンドであることが特徴です。
野村つみたて外国株投信も低コストなファンドはありますが、他の類似ファンドが信託報酬の引き下げを行っているのでややコストが高く見える点は否めません。
投資対象として日本株は含まれていないので、日本株にも投資したい場合は別途国内株式インデックスファンドを組み合わせる形とするか、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のように日本を含む「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとするファンドも検討してみてください。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評価って?利回りや実質コストは?
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>> マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
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⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
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