三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは、東証1部上場のすべての銘柄に分散投資ができるインデックスファンドです。
TOPIX(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの特徴
投資対象
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは、TOPIX(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
TOPIXは東証株価指数(Tokyo Stock Price Index)のことで、東京証券取引所の東証一部上場の全銘柄(約2,100銘柄)の時価総額(株価×発行済み株式数)の変化を指数化したもので、時価総額の高い銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
もう一つの代表的な株価指数である日経平均は東証一部上場の225銘柄を対象としているので、TOPIXの方が分散性という観点では優れています。
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記は三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド「月報(2020年8月)」からの情報です。
資産構成比率
組入上位10業種
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は国内株式インデックス・マザーファンド(B号)にて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.176% |
実質コスト(税込) | 0.187% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドはつみたてNISAの対象で、つみたてNISAやiDeCoを利用して購入ができる主なネット証券は下記となっています。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) |
---|---|---|---|
トータルリターン | 9.62%(181位) | 2.23%(131位) | 3.15%(73位) |
リスク(標準偏差) | 19.56(138位) | 16.27(148位) | 16.45(115位) |
シャープレシオ | 0.49(158位) | 0.14(122位) | 0.19(65位) |
対象ファンド数※ | 366本 | 337本 | 298本 |
※:「国内大型ブレンド」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +8.2% | +8.2% |
3ヶ月 | +3.6% | +3.6% |
6ヶ月 | +8.5% | +8.6% |
1年 | +9.6% | +9.8% |
3年 | +6.8% | +7.3% |
設定来 | +155.8% | +161.9% |
※三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド「月報(2020年8月)」より
※ファンド設定日は2011年12月9日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約9年が経過しましたが、単純な年率平均は直近3年では約17.3%となっていて、信託報酬(実質コスト)などを加味すると概ねベンチマークに連動した動きとなっています。
類似ファンドとの比較
「TOPIX」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.154% | 0.159% | 244,088 | +10,777 | 9.67% |
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.154% | 0.162% | 68,225 | +5,649 | 9.60% |
iFree TOPIXインデックス | 0.154% | 0.159% | 169,204 | +855 | 9.64% |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.154% | 0.179% | 41,046 | +753 | 9.53% |
三井住友・DCつみたてNISA・ 日本株インデックスファンド | 0.176% | 0.187% | 174,398 | +10,980 | 9.62% |
たわらノーロード TOPIX | 0.187% | 0.188% | 279,184 | +658 | 9.59% |
i-SMT TOPIXインデックス (ノーロード) | 0.187% | 0.192% | 272,283 | +9 | 9.58% |
つみたて日本株式(TOPIX) | 0.198% | 0.2% | 244,088 | +1,940 | 9.62% |
参考 国内株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」が最安値で、実質コストも調査時点では低コストとなっています。(ただし、実質コストは毎年変わります)
ただ、純資産残高年間増加額は「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」が一番多く人気となっています。
参考 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドってどう?
それでも「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」はベンチマークとするインデックスも配当込みのインデックスである「TOPIX(配当込み)」へ変更されたことで懸念点もなくなり、参考値ではありますが1年間のリターンも最も良かった「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」が最もベストといえそうです。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の評価ってどう?利回りや実質コストは?
当ファンドの情報
- ベンチマーク:TOPIX(配当込み)
- 為替ヘッジ:なし
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.176%(実質コスト:0.187%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約380億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(10月12日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2011年12月9日)
- つみたてNISA:対象
- iDeCo:SBI証券(オリジナルプラン)、楽天証券で取り扱いあり
評価・まとめ
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドは、TOPIX(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指すので、東証一部上場の全銘柄(約2,100銘柄)に分散投資するのと同じ効果が期待できるインデックスファンドです。
類似ファンドと比較すると、純資産残高の年間増加額が多く人気がありますが、信託報酬や実質コストがより低コストなファンドがあるといった状況です。
より低コストと言ってもそれほど差はないのですが、長期で投資するなら少しでも信託報酬や実質コストが低コストなファンドの方が将来得られるリターンは多くなる可能性が高いので、例えば実質コストが低コストな「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」の方が長期になればなるほどパフォーマンスに期待が持てます。
参考 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の評価ってどう?利回りや実質コストは?
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>> マネックス証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
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参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託で失敗しない証券会社選び!
これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
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