楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の評価って?利回りや実質コストは?

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インデックスファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは全世界の株式に分散投資できるインデックスファンドです。

日本を含む先進国と新興国49ヵ国の大型株・中型・小型株に幅広く分散投資ができるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に当ファンドを通じて投資するファンドですがどんな内容か確認してみました。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

投資対象

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」の動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

 

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」は日本を含む先進国と新興国49ヵ国の大型株・中型・小型株約8,000銘柄で構成されるインデックスです。

参考 全世界株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?

 

※下記は楽天・全世界株式インデックス・ファンド「月報(2020年11月)」からの情報です。

投資状況

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

国・地域別構成比

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

業種別構成比

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

組入上位10銘柄

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

※投資銘柄数:8,789銘柄

ファンドの仕組み

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、ファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は楽天・全世界株式インデックス・マザーファンドにて行われます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド-ファンドの仕組み

 

マザーファンドは、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」を主要投資対象としていて、概要は下記となります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド-ファンドの仕組み

参考 【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの評価って?利回りや配当金はどのくらい?

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料なし
信託報酬(税込)0.132%+0.08%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.212%
実質コスト(税込)0.255%
信託財産留保額なし

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

楽天・全世界株式インデックス・ファンドはつみたてNISA対象で、つみたてNISAやiDeCoを利用して購入ができる主なネット証券は下記となっています。

ネット証券つみたてNISAiDeCo
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
auカブコム証券
松井証券

 

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較!どっちがいい?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年3年(年率)
トータルリターン9.08%(142位)6.19%(87位)
リスク(標準偏差)25.56(135位)19.17(76位)
シャープレシオ0.36(151位)0.32(88位)
対象ファンド数※283本200本

※:「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンドベンチマーク
1ヶ月+11.7%+11.7%
3ヶ月+5.8%+6.0%
6ヶ月+20.1%+20.0%
1年+9.1%+9.6%
3年+19.7%+21.5%
設定来+22.3%+25.3%

※楽天・全世界株式インデックス・ファンド「月報(2020年11月)」より
※ファンド設定日は2017年9月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産残高の推移

楽天・全世界株式インデックス・ファンド-基準価額・純資産残高の推移

所感

ファンドが設定されてから約3年が経過しましたが、ベンチマークと比較すると信託報酬や実質コスト以上にやや下方乖離しています。

 

運用報告書によると、信託報酬以外にマザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なりや投資先ETFからの分配金に対する課税などが要因として挙げられています。

類似ファンドとの比較

「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。

ファンド名信託報酬
(税込)
実質コスト
(税込)
マザーファンド規模
(百万円)
純資産残高
年間増加額
(百万円)
1年間の
リターン
SBI・全世界株式インデックス・
ファンド(雪だるま(全世界株式))
0.1102%0.197%+7,8338.99%
楽天・全世界株式インデックス・
ファンド
0.212%0.255%345,116+30,7359.08%

信託報酬は、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が最安値で、実質コストも「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは固定ではなく運用状況により変動します)

参考 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)の評価って?利回りや実質コストは?

 

ただ、純資産残高の年間増加額は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が多く人気を集めていて、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は厳密にはインデックスファンドではないので、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」への連動を重視するなら「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が良さそうです。

参考 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)ってどう?VTと比較すると?

当ファンドの情報のまとめ

  • ベンチマーク:FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
  • 購入時手数料:無料
  • 信託報酬(税込):0.212%(実質コスト:0.255%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約630憶円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(7月15日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:2017年9月29日)
  • つみたてNISA:対応
  • iDeCo:楽天証券、松井証券で取り扱いあり

VTとの違いは?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、海外ETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を主要投資対象としていますが、海外ETFとしてVTを直接購入することも可能ですが、下記のような点が異なります。

VT楽天・全世界株式インデックス・ファンド
最低投資金額約9,000円100円
自動積立〇(SBI証券のみ)
手数料売買手数料+為替手数料なし
通貨ドル建て円建て
保有時のコスト0.08%0.212%+その他費用
分配金自動再投資×(分配金がでなければ)
ファンド内で自動で再投資
外国税額控除の適用×

※SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」なら米国ETFも自動積立が可能です。

参考 米国株の積立投資ができる米国株式・ETF定期買付サービスとは?デメリットは?

手数料

VTの場合、主なネット証券では約定代金の0.45%(最高20ドル)と為替手数料が25銭必要となります。(SBI証券は住信SBIネット銀行との外貨入出金サービスを利用すれば4銭、10,000通貨以上であればSBI FXαを利用すれば0.5銭と節約できます)

参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?

 

例えば1口=80ドルのVTを10口(800ドル)購入しようとすると、手数料は236円で投資金額は80,236円となり、投資金額に対する手数料比率は約0.3%となります。(1ドル100円として計算)

80ドル×100円×0.45%(売買手数料)+800×0.25円(為替手数料)=236円

VTと楽天・全世界株式インデックス・ファンドの保有時のコスト差は約0.13%程度なので、3年程度(売買を考えれば5年)保有すれば、VTに投資したほうが低コストとなります。

外国税額控除の適用

VTは米国籍のETFなので分配金は、米国での課税(10%)と国内での課税(20.315%)と二重課税となっているので(厳密にはVTは全世界の株式に分散投資しているので、米国以外の株式からの分配金は現地で課税されるので三重課税)、外国税額控除を行えば米国での課税(10%)は、所得に応じて一定の金額を所得税から差し引くことができます。

※海外ETFの売却益は、原則外国では課税されません

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの場合は、実質的に投資しているVTからの分配金はそのままファンド内に入り投資家へ分配金が出されているわけではないので外国税額控除は適用されません。

 

参考 外国税額控除については下記のサイトでわかりやすく説明してくれています。

外国株で配当が出たら使える!外国税額控除ってどんな仕組み?

評価・まとめ

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すファンドで、日本を含む先進国と新興国49ヵ国の大型株だけでなく中小型株を含む全世界の株式市場に幅広く分散投資するのと同じ効果が期待できるファンドです。

 

実質的には海外ETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に投資を行うため、税制上分配金は一部三重課税となっていますが、外国税額控除で取り戻することができず不利な状況です。

 

直接VTに投資をした方が、二重課税されている一部を外国税額控除によって取り戻すことができ、より低コストで保有することができます。

 

また、ベンチマークは異なりますが、同じく全世界の株式に分散投資し、低コストな「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」なら日本から全世界の現物株式に投資をしているので二重課税で済み「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」より有利となります。

 

VTと異なり「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」なら100円からと少額から投資ができ、ネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貰えるなどのメリットもあるのでこちらも検討してみてください。

参考 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評価って?利回りや実質コストは?

 

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投資信託を保有しているだけでもらえるポイントがSBI証券では0.03%ですが、楽天証券では0.048%とよりポイントが多くもらえ、つみたてNISA・iDeCoでも当ファンドを購入できます。もちろん口座開設・維持費は無料です!

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>> マネックス証券詳細解説

>> auカブコム証券

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>> 松井証券詳細解説

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投資信託で失敗しない証券会社選び!

これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。

参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?

 

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