SBI・全世界株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(全世界株式)」(旧名:EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド)は、大型株、中小型株を含む全世界の株式市場に幅広く分散投資ができるインデックスファンドです。
FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとするファンドですがどんな内容なのか確認してみました。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(全世界株式)」の特徴
投資対象
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」は日本を含む先進国と新興国49ヵ国の大型株・中型・小型株約8,000銘柄で構成されるインデックスです。
参考 全世界株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSBI・全世界株式インデックス・ファンド「月報(2020年11月)」からの情報です。
資産構成
マザーファンドにおける投資信託証券(ETF)の資産状況
組入上位国・地域
業種別組入比率
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、ファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はグローバル株式インデックスマザーファンドにて行われます。
マザーファンドは、下記のETFを含む投資信託を主要投資対象としています。
銘柄名 | 連動する指数 | 基本投資比率 |
シュワブ U.S. ブロードマーケット ETF | ダウジョーンズ U.S.ブロード・ ストック・マーケット・インデックス | 50% |
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド (除く米国)ETF | S&Pディベロップド(除く米国)・ ブロード・マーケット・インデックス | 40% |
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF | S&Pエマージング・ブロード・ マーケット・インデックス | 10% |
各ETFの概要は下記となっています。
銘柄名 | 経費率 | 構成銘柄数 |
シュワブ U.S. ブロードマーケット ETF | 0.03% | 2,493銘柄 |
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド (除く米国)ETF | 0.04% | 2,099銘柄 |
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF | 0.11% | 2,477銘柄 |
合計すると約7,070銘柄へ分散投資が行われていますが、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」と比べると構成銘柄数は少なくなっています。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.0682%+0.042%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.1102% |
実質コスト(税込) | 0.204% ※ |
信託財産留保額 | なし |
※:第2期運用報告書(2019年4月26日~2020年4月27日)から信託報酬引き下げ後を考慮した参考値
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))はつみたてNISA対象で、つみたてNISAやiDeCoを利用して購入ができる主なネット証券は下記となっています。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 |
---|---|
トータルリターン | 8.99%(146位) |
リスク(標準偏差) | 25.68(141位) |
シャープレシオ | 0.35(153位) |
対象ファンド数※ | 283本 |
※:「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +12.00% | +11.74% |
3ヶ月 | +6.19% | +6.00% |
6ヶ月 | +20.16% | +19.98% |
1年 | +8.99% | +9.59% |
設定来 | +18.93% | +21.44% |
※SBI・全世界株式インデックス・ファンド「月報(2020年11月)」より
※ファンド設定日は2017年12月6日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてから約3年が経過しましたが、設定来でベンチマークと比較すると信託報酬や実質コスト以上に大きく下方乖離しています。
3つのETFの配分比率を調整して「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」との連動を目指すファンドですが、インデックスとの連動性はやや低そうです。
類似ファンドとの比較
「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」をベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
SBI・全世界株式インデックス・ ファンド(雪だるま(全世界株式)) | 0.1102% | 0.197% | ー | +7,833 | 8.99% |
楽天・全世界株式インデックス・ ファンド | 0.212% | 0.255% | 345,116 | +30,735 | 9.08% |
信託報酬は、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が最安値で、実質コストも「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が調査時点では低コストとなっていそうです。(ただし、実質コストは固定ではなく運用状況により変動します)
参考 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)の評価って?利回りや実質コストは?
ただ、純資産残高の年間増加額は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が多く人気を集めていて、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は厳密にはインデックスファンドではないので、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」への連動を重視するなら「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が良さそうです。
参考 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)ってどう?VTと比較すると?
当ファンドの情報のまとめ
- ベンチマーク:FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
- 購入時手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.1102%(実質コスト:0.204%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約130憶円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(11月12日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年12月6日)
- つみたてNISA:対応
- iDeCo:SBI証券
評価・まとめ
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))は、「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すファンドで、日本を含む先進国と新興国49ヵ国の大型株だけでなく中小型株を含む全世界の株式市場に幅広く分散投資するのと同じ効果が期待できるファンドです。
3つのETFの配分比率を調整して「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」との連動を目指すファンドですが、インデックスとの連動性はやや低そうです。
インデックスとの連動性を重視するならコストはややかかりますが、類似ファンドである「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の方が連動性は高そうです。
参考 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の評価って?利回りや実質コストは?
SBI・全世界株式インデックス・ファンドへ投資するなら楽天証券がおすすめ!
SBI・全世界株式インデックス・ファンドはSBI証券や楽天証券などのネット証券で投資することができますが、投資信託保有時にもらえるポイントがSBI証券では年率0.02%ですが、楽天証券では年率0.048%とよりポイントが多くもらえるのでお得です。
SBI証券のグループ会社が運用しているのに、ちょっと変ですが・・。
もちろん口座開設・維持費は無料です。
その他下記の証券会社でも購入できます。
>> SBI証券(詳細解説)
>>マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
>> GMOクリック証券
>> 岡三オンライン(詳細解説)
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