iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)は、米ドル建てハイイールド社債へ分散投資ができる米国ETFです。
高い利回りが期待できる米国のハイイールド社債に幅広く投資ができますが、過去はどの程度の利回りとなっていたのか内容について確認してみました。
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の特徴とは?
基本概要
ファンド名 | iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF |
TICKER | HYG |
国籍 | 米国 |
管理会社 | ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ |
ベンチマーク | Markit iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数 |
購入時手数料(税込) | 約定代金の0.495%(0ドル~22ドル) ※主要ネット証券の場合 |
総経費率 | 0.49% |
純資産総額(百万米ドル) | 15,261 |
月間出来高 | 70,438万株 |
配当利回り | 5.88% |
分配金回数 | 年12回 |
NISA | × |
設定日 | 2007年4月4日 |
投資対象
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)は、「Markit iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」の動きに連動する投資成果を目指す海外ETFです。
「Markit iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」、約1,250銘柄の先進国の米ドル建てのハイイールド社債で構成され、大手格付け会社3社のムーディーズ、S&P、フィッチのうち少なくとも1社が格付けを付与している債券が対象となります。
ハイイールド社債は投資適格社債と比較すると信用力が低いものの利回りが高いといった特徴があります。
iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり)(1497)では、iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)に主に投資をしていて、為替ヘッジありで国内ETFとして投資することもできます。
参考 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(1497)の評価って?利回りは?
ただ、米国は金利が上昇傾向ですが日本はマイナス金利解除後もそれほど上昇はしていないので、約5%程度の金利差があるため、為替ヘッジありの場合はがヘッジコストが依然として大きく、利益を逼迫しています。
iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の業種別投資では、景気動向によって株価が変動する景気循環消費や通信といった業種の比率が高くなっています。
※引用:iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の2024年6月末時点の情報より
残存期間は10年以内のものがほとんどを占めていて、格付けはBBやB、CCCといったややリスクが高い銘柄で占められています。
※引用:iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の2024年6月末時点の情報より
発行体は日本ではあまり聞きなれない銘柄が多いですが、あまり1つ1つの銘柄の比率は高くなく幅広い銘柄に分散投資しています。
※引用:iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の2024年6月末時点の情報より
信託報酬などのコスト
売買手数料 | 各証券会社により異なるが、為替手数料・スプレッドも加味すると松井証券が最安 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは? |
総経費率 | 0.49% |
米国ETFは株式同様に売買手数料と為替手数料がかかりますが、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。
純資産残高・出来高
純資産残高は15,261(百万米ドル)なので、米ドル円が150円とすると約2兆2,900億円となります。
また、月間出来高は約70,438万株と流動性もあります。
配当利回りや配当実績
配当利回りは5.88%で直近の分配金は下記のとおりです。
ETFの分配金はファンドでの運用益からのみ出されるため、投資信託(非上場)でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。
ただ、海外ETFの分配金は二重課税されていたり、再投資は手動で行う必要があるなど取り扱いがちょっと面倒なところがあるので注意が必要です。
参考 ETFとJDRの違いって?複雑な分配金に対する税金をまとめてみました!
NISAの対応状況
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)は、新NISA(2024年以降)の対象外となっているので非課税の恩恵を受けることはできません。
参考 金融庁「新しいNISA」
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)のパフォーマンスは?
運用実績・利回り
ETF(年率) | ベンチマーク | |
1年 | +9.69% | +10.05% |
3年 | +0.98% | +1.48% |
5年 | +2.79% | +3.25% |
10年 | +3.20% | +3.72% |
設定来 | +4.74% | +5.21% |
※iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の2024年6月末時点の情報より
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用(管理報酬およびその他の経費)は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の過去のチャート
※iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)の2024年6月末時点の情報より
上記は配当・分配金を再投資したときの推移ですが、配当・分配金を再投資すればパフォーマンスは右肩上がりになっています。
配当利回りは高く、ETFの配当・分配金はファンドでの運用益からのみ出されるので、安心して受け取れますが、基準価額はそれなりに値動きが大きくなる場合もあることは留意してください。
評価・まとめ
iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETFは、「Markit iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」をベンチマークとし、米国のハイイールド社債約1,250銘柄に幅広く分散投資ができる海外ETFです。
債券への投資ということで安定的な値動きの中で高い配当・分配金をもらえる魅力がありますが、景気動向によって株価が変動する景気循環消費の比率がやや高く、相場状況によっては値動きが大きくなる可能性があります。
また、「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)」は海外ETFなので米ドルベースですが、為替ヘッジコストはかかりますが、国内ETFで為替リスクを低減できる為替ヘッジありの「iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(1497)」を通して投資することもできます。
参考 iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(1497)の評価って?利回りは?
米国株式や米国ETFを購入するのにおすすめの証券会社は?
iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)は、NISA口座の成長投資枠を利用して購入すれば、売却益と配当・分配金は非課税(米国で10%課税はされる)となります。
主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)ではNISA口座での米国株・ETFの売買手数料が無料となるので、ぜひ活用を検討してください。
参考 米国ETFをNISAで購入するメリットやデメリットとは?
売買手数料が業界最安水準で為替手数料(スプレッド含む)が無料の松井証券
売買手数料が業界最安水準で、為替手数料が無料なので低コストで取引できます。
また、米国株・ETFの銘柄選び、売買の材料探し、最適な取引タイミングなど、個別銘柄に関する疑問や悩みを無料で相談できる窓口が設置されているので初心者の方でも安心して米国株・ETFへの投資を始められます。
もちろん口座開設・維持費は無料でNISA口座を利用すれば米国株・ETFの売買手数料は無料となります。
米国株・ETFの自動積立が可能で貸株にも対応しているSBI証券
SBI証券は売買手数料が業界最安水準で、リアルタイム為替取引時の為替手数料は無料となっています。(別途買値と売値の差であるスプレッドはコストとしてかかります)
10,000通貨以上ならSBI FXαを使えば0.2銭で両替できるので低コストで米ドルへ両替ができ、10,000通貨未満であれば住信SBIネット銀行で外貨に交換(片道6銭)するか、外貨積立を利用すれば買付時の為替手数料はかかりません。
また、米国株・ETFの自動積立が可能で、貸株にも対応しています。
参考 ETFを自動積立できるネット証券会社は?手数料や対象銘柄は?
参考 SBI証券の米国貸株サービスの金利ってどのくらい?ETFも対象!
米国株・ETFの自動積立が可能で配当金も自動で再投資できるマネックス証券
マネックス証券は売買手数料が業界最安水準で、為替手数料は円貨決済時も買付時は無料です。(米ドルを円に交換する時は25銭の手数料が発生します)
米国株・ETFの自動積立が可能で、配当金を自動で再投資して複利効果を得ることも可能です。
>> マネックス証券(公式サイト)