【1496】iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETFの評価や評判は？利回りはどのくらい？

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は、米ドル建て投資適格社債へ分散投資ができる国内ETFです。

投資適格債券は、ハイイールド債券と比べるとリスクが低く、先進国国債を上回る利回りが期待できますがiシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETFはどのような内容なのか確認してみました。

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）の特徴とは？
iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）のパフォーマンスは？
1. 運用実績・利回り
2. 過去のチャート
評価・まとめ

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）の特徴とは？

基本概要

ファンド名	iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）
管理会社	ブラックロック・ジャパン
ベンチマーク	Markit iBoxx米ドル建てリキッド投資適格指数（TTM円ヘッジ付き）
為替ヘッジ	あり
購入時手数料	SBI証券、楽天証券、auカブコム証券なら売買手数料が0円参考おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)
信託報酬（税込）	0.308%
信託財産留保額	ー
純資産残高	約520億円
分配金利回り	4.20%
NISA	成長投資枠
iDeCo	ー
決算	年4回（1、4、7、10月の各11日）
上場日	2017年8月25日

投資対象

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は、「Markit iBoxx米ドル建てリキッド投資適格指数（TTM円ヘッジ付き）」の動きに連動する投資成果を目指す国内ETFです。

「Markit iBoxx米ドル建てリキッド投資適格指数（TTM円ヘッジ付き）」は、先進国の米ドル建ての投資適格債券で構成され、大手格付け会社3社のムーディーズ、S&P、フィッチのうち少なくとも1社が格付けを付与している債券が対象となります。

投資適格社債はハイイールド社債と比べるとリスクが低く、米国国債を上回る利回りが期待できます。

（引用：三井住友トラスト・アセットマネジメント）

また、iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）はその名の通り為替ヘッジありのETFとなっているので、特に円安時には為替ヘッジなしよりリターンは落ちますが、その分リスクも低減されています。

為替ヘッジがない方がいいなら、当ETFが実際に投資をしている「iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF（LQD）」に直接投資をするという方法もあります。

参考【LQD】iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETFの評価ってどう？分配金はいくらもらえる？

業種別投資内訳

※iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）「月報（2024年9月）」

上位発行体

※iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）「月報（2024年9月）」

バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーといった金融機関の比率が高めとなっています。

残存期間別投資内訳

※iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）「月報（2024年9月）」

残存期間が20年以上の比率が最も高く中長期の社債の比率が高くなっています。

信用格付

※iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）「月報（2024年9月）」

ファンドの仕組み

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）では実際の個別株式には投資せず、iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF（LQD）へ投資しています。

コスト

売買手数料	SBI証券、楽天証券、auカブコム証券なら売買手数料が0円参考おすすめネット証券比較(国内株式・ETF編)
信託報酬（税込）	0.308%
信託財産留保額	ー

ETFは株式同様に売買手数料がかかりますが、SBI証券と楽天証券なら簡単な設定を行えば売買手数料が無料になります。

auカブコム証券ではフリーETFの対象銘柄となっているので、iシェアーズ米国リートETFは手数料無料で売買することができます。（SBI証券も取引手数料無料対象）

また、下記のネット証券のNISA口座を利用すれば、国内株式・ETFや米国株式・ETFの売買手数料が無料となります。

分配金・配当金

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は、決算は年4回で下記の様に分配金が出されていて、分配金利回りは4.20%です。

ETFは税法により、発生した利子や配当などの収益から信託報酬などの費用を控除した全額を分配することになっているので、投資信託（非上場）でみられる自己資産を切り崩したタコ足配当がないので安心して受け取れます。

また、iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は外国税額控除の可能性の高い銘柄となっているので、自動的に二重課税調整が行われそうです。（NISA口座の場合は国内では非課税となり、二重課税とならないので対象外です）

平均売買高・マーケットメイカー

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は、平均売買高（直近90日）約3万口と流動性はあまり多くはありませんが、マーケットメイク制度の対象銘柄なので、公正な価格で売買することができます。

マーケットメイクはETFの流動性を向上させるために導入された制度で、野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などのマーケットメイカーが常に買いや売りの注文を出し続けることで流動性が確保されています。

本制度において、当取引所は、申請をもとに銘柄ごとにマーケットメイカーを指定し、指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ（報酬）を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
日本取引所グループ「マーケットメイク制度」より

ETFは市場でリアルタイムに売買できるのがメリットですが、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには、出来高や売買代金が多い等の流動性が重要になってきますが、iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は流動性について心配する必要はなさそうです。

NISAの対応状況

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）は、新NISA（2024年以降）の成長投資枠の対象として投資することが可能です。

参考金融庁「新しいNISA」

参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISAとiDeCoの違いを比較！どっちがいい？

iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）（1496）のパフォーマンスは？

運用実績・利回り

	ETF（年率）	ベンチマーク
1年	＋8.34%	＋8.20%
3年	ー6.79%	ー6.85%
5年	ー2.65%	ー2.48%
設定来	ー1.00%	ー0.80%

※iシェアーズ米ドル建て投資適格社債 ETF（為替ヘッジあり）「月報（2024年9月）」
※税引前分配金を再投資したものとして算出されたもので、ファンドに関する費用（管理報酬およびその他の経費）は控除後です
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

過去のチャート

社債と聞くと安全そうですが、実際には設定来で見ると元本割れしています。

同じ期間で、実際投資している「iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF（LQD）」の推移は下記となっていました。（ドル建て）

「iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF（LQD）」も元本割れとなった時期はありますが、結果プラスで推移していて、特に2022年からは円安となっているので、為替ヘッジをかけてなければ「iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF（LQD）」より利益が出ていたと想定されます。