iFree 新興国債券インデックスは、低コストインデックスファンドで知られるiFreeシリーズで新興国債券市場に分散投資ができるファンドです。
JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックスーエマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(円換算)の動きに連動する成果を目標としていますが、実際どんな内容のファンドで、実質コストはどのくらいだったのか確認してみました。
iFree 新興国債券インデックスの特徴
投資対象
iFree 新興国債券インデックスは、「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックスーエマージング・マーケッツ(略:GBI-EM)・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)」の動きに連動させることを目指すインデックスファンドで、為替ヘッジは行いません。
「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」は、新興国の債券市場の動きを表す代表的な指数のひとつで、新興国が発行する現地通貨建て国債を対象にした時価総額ベースの指数です。
外国人投資家に対して著しい不利益を与えうる制度がある国は除外されていて、国別構成比率に1ヵ国当たりの上限が設けられていて、構成国は以下の19ヵ国となっています。
マレーシア、メキシコ、ペルー、フィリピン、中国、ポーランド、ルーマニア、ロシア、
南アフリカ、タイ、トルコ、ウルグアイ
※下記はiFree 新興国債券インデックス「月報(2020年12月)」からの情報です。
資産別構成
債券種別構成
債券格付別構成
債券残存期間別構成
債券ポートフォリオ特性値
通貨別構成
組入上位10銘柄
※組入銘柄数:228銘柄
ファンドの仕組み
iFree 新興国債券インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はダイワ新興国債券インデックス・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.242% |
実質コスト(税込) | 0.37% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
iFree 新興国債券インデックスはつみたてNISA対象外で、iDeCoでは、SBI証券(セレクトプラン)、マネックス証券、松井証券で取り扱っています。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 | 3年(年率) |
---|---|---|
トータルリターン | -3.26%(82位) | -0.50%(61位) |
リスク(標準偏差) | 17.03(33位) | 13.04(53位) |
シャープレシオ | -0.19(94位) | -0.04(66位) |
対象ファンド数※ | 150本 | 145本 |
※:「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +2.7% | +2.7% |
3ヶ月 | +7.6% | +7.7% |
6ヶ月 | +5.3% | +5.6% |
1年 | ー3.3% | ー2.7% |
3年 | ー1.5% | +0.2% |
設定来 | +16.6% | +20.4% |
※iFree 新興国債券インデックス「月報(2020年12月)」より
※ファンド設定日は2016年9月8日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されてから約4年が経過しましたが、信託報酬(実質コスト)などを加味するとベンチマークと比較してやや乖離はしているものの、概ねベンチマークに連動した動きとなっています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックスーエマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)
- 購入時手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.242%(実質コスト:0.37%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約46億円
- 分配金利回り:ー
- 決算:年1回(7月5日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月8日)
- つみたてNISA:対象外
- iDeCo:SBI証券(セレクトプラン)、マネックス証券、松井証券
評価・まとめ
iFree 新興国債券インデックスは、「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックスーエマージング・マーケッツ(略:GBI-EM)・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)」の動きに連動させることを目指すインデックスファンドで、新興国19カ国の債券に分散投資ができます。
多くの新興国株式インデックスファンドのベンチマークとして利用されている「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」と構成国は大分異なっていて、韓国、台湾、インドといった国は入ってません。
債券の格付けはほとんどが投資適格級となっているので比較的安全ではありますが、現地通貨建ての債券に投資をするので新興国通貨の為替変動リスクがある点には注意が必要です。
新興国債券のインデックスファンドは低コストなファンドが少なく、iFree 新興国債券インデックスが信託報酬は最安水準となっています。
iFree 新興国債券インデックスに投資するならSBI証券か楽天証券がおすすめ!
その他下記の証券会社でも購入できます。
>>マネックス証券(詳細解説)
>> auカブコム証券(詳細解説)
>> 松井証券(詳細解説)
>> GMOクリック証券
>> 岡三オンライン(詳細解説)
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
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これから投資信託で資産運用を始める方は、ネット証券選びで失敗しないようにこちらも参考にしてみてください。
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