iFreeNEXT FANG+インデックスは、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグルといった日本でも利用者の多いIT企業を中心に分散投資を行うインデックスファンドです。
NYSE FANG+指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目指すファンドですが、どのような内容のファンドなのか確認してみました。
iFreeNEXT FANG+インデックスの特徴
投資対象
iFreeNEXT FANG+インデックスは、「NYSE FANG+指数(円ベース)」の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
NYSE FANG+指数は、次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会において人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度を有する米国上場企業を対象に構成された株価指数で、構成銘柄に等金額投資したポートフォリオで構成されます。
「FANG」とは、下記の4つの企業の頭文字をつないだもので、「Apple」(アップル)を加えて「FAANG」という場合もあります。
また、iFreeNEXT FANG+インデックスでは、効率的な運用を行う目的でETFや株価指数先物取引を利用することがありますが、NYSE FANG+指数に連動したETFがなかったり、先物取引が乏しい等の理由から他の指数に連動するETF、先物取引を利用することがあり、それによってNYSE FANG+指数と乖離が発生する可能性があるとのことです。
※下記はiFreeNEXT FANG+インデックス「月次レポート(2020年5月)」からの情報です。
資産別構成
通貨別構成
国・地域別構成
業種別構成
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
iFreeNEXT FANG+インデックスはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はFANG+インデックス・マザーファンドにて行われます。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.7755% |
実質コスト(税込) | 0.809% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
iFreeNEXT FANG+インデックスは、つみたてNISAには対応しておらず、iDeCoでも取り扱っているネット証券はないようです。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | |
リターン | 52.64%(1位) |
リスク(標準偏差) | 25.84(119位) |
シャープレシオ | 2.04(1位) |
対象ファンド数※ | 213本 |
※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +6.0% | +6.0% |
3ヶ月 | +10.9% | +11.1% |
6ヶ月 | +26.2% | +26.8% |
1年 | +52.6% | +53.8% |
設定来 | +40.7% | +44.9% |
※iFreeNEXT FANG+インデックス「月次レポート(2020年5月)」より
※ファンド設定日は2018年1月31日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産の推移
所感
ファンドが設定されて約2半年が過ぎましたが、設定来で見ると信託報酬や実質コスト以上の下方乖離が発生しています。
運用報告書によると、ベンチマークは配当が考慮されていないが、実際には配当金が入っているのでファンドの方が成績が良くなるプラス要因もありますが、マザーファンドで組み入れているETFがベンチマークと異なっていることなどが乖離要因として挙げられています。
直近1年でも1%以上の乖離が見られるなどやや高コストなファンドといった感があります。
それでも、iFreeNEXT FANG+インデックスがベンチマークとする「NYSE FANG+指数(円ベース)」は、NYダウ平均やS&P500、ナスダック総合指数と比較しても過去は良好な成績となっているインデックスです。
iFreeNEXT FANG+インデックスも、直近ではファンド設定日の2018年1月31日から比較しても米国の各株価指数より概ね良好な成績となっています。
(引用元:モーニングスター)
オレンジがiFreeNEXT FANG+インデックス、赤がNYダウ平均(配当込み)、青がS&P500(配当込み)、緑がナスダック総合指数の2018年1月31日からのトータルリターンのチャートです。
コロナウィルスの影響で各株価指数とともに大きく下落しましたが、その後の戻りは早く米国のIT企業の強さが際立っています。
当ファンドの情報
- ベンチマーク:NYSE FANG+指数(円ベース)
- 為替ヘッジ:なし
- 買付手数料:なし
- 信託報酬(税込):0.7755%(実質コスト:0.809%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約32億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(1月30日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
- 償還日:無期限(設定日:2018年1月31日)
- つみたてNISA、iDeCo:取り扱いなし
評価・まとめ
iFreeNEXT FANG+インデックスは、「NYSE FANG+指数(円ベース)」の動きに連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
「NYSE FANG+指数(円ベース)」は、「Facebook」(フェイスブック)、「Amazon」(アマゾン・ドット・コム)、「Netflix」(ネットフリックス)、「Google」(グーグル)(Alphabet:アルファベット)といった米国企業だけでなく、「アリババ」「バイドゥ」といった中国企業も対象銘柄となっています。
ただ、iFreeNEXT FANG+インデックスは、ベンチマークからの乖離が発生している点は注視すべき点ではあるものの、北米(為替ヘッジ無し)のカテゴリでリターン、シャープレシオともに1位と好成績なファンドです。
また、信託報酬がインデックスファンドとしては高めですが、米国株式市場を牽引してきたFANG銘柄を中心に世界のテクノロジーの進歩をリードする企業に厳選投資ができ、株価はすでに割高とも言われてますが、今後も更なる成長が期待できると考えれば100円から投資が可能なのでサテライト投資としては面白いかもしれません。
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