サクソバンク証券では、テクニカル分析に基づいたトレードチャンスを自動的に検出し、リアルタイムに通知してくれるオートチャーティストというツールを無料で提供しています。
スマホにも対応した取引ツール「SaxoTraderGO」に組み込まれているオートチャーティストはどのように使え、勝率を上げるにはどうすればいいのか紹介します。
サクソバンク証券ってどんな会社?
サクソバンク証券は、1992年に設立されたデンマーク金融監督庁の認可を受け、世界170カ国の顧客にサービスを提供しているサクソバンクA/Sの100%子会社です。
海外FXの会社のように思えるかもしれませんが、日本の第一種金融商品取引業に登録されている国内FX会社で、下記のような特徴があるFX会社です。
サクソバンク証券の特徴
- 取り扱い通貨ペア数は業界最多の150通貨ペア以上
- スプレッドは変動制で相場急変局面に強い
- 高金利通貨のスワップポイントは高水準
- 月曜日午前3時から取引可能
参考 サクソバンク証券(FX)の評価・評判!スプレッドやスワップってどう?
以前は口座維持手数料が必要でしたが、口座開設・維持費用が無料化され気軽に口座保有できるFX会社となっています。
また、米国雇用統計のような指標発表時でも約定率100%でスプレッドも最狭水準であったとの実態調査(矢野経済研究所)もあり、相場が急変するような局面でも安定したスプレッドが期待できます。
オートチャーティストってどんな分析ツール?
米オートチャーティスト社が開発したオートチャーティストはチャートパターンや重要な支持・抵抗線などのテクニカル指標を自動的に分析して、取引機会を知らせてくれる取引サポートツールです。
オートチャーティストでは、下記の3つのテクニカル分析を自動的に検出し、利益確定や損切りの目安となるレートも表示してくれ、信頼度や確率なども確認することができます。
- チャートパターン:ヘッド・アンド・ショルダー、トライアングル、チャネルなど
- キーレベルパターン:下値支持線や上値抵抗線などのテクニカル分析
- フィボナッチパターン:フィボナッチリトレースメント、エクステンションなど
参考 FXのチャート分析でおすすめツールって?初心者でも簡単にテクニカル分析!?
サクソバンク証券では、スマホにも対応した取引ツール「SaxoTraderGO」に組み込まれているので、使い勝手が良くFXの55通貨ペアだけでなくCFD250銘柄でも利用することができ、例えば、株価指数であればNYダウやS&P500、ナスダック100、個別株ではアマゾンやアップルなども対象に自動検出してくれます。
オートチャーティストの使い方とは?
サクソバンク証券でのオートチャーティストの利用は無料で、以前まで必要であった口座維持手数料も無料化され、気軽に口座を保有することができるようになりましたので、まだ口座を持ってない方は下記よりすぐに口座開設することができます。
>> サクソバンク証券(公式サイト)
オートチャーティストを利用するには、取引ツール「SaxoTraderGO」にログインし、一番上にある「ニュース・リサーチ(英語)」をクリックし、上部にある「取引シグナル」をクリックすると下記のような取引シグナルの管理画面が表示されます。
取引シグナルの詳細
上記で右下に並んでいるのがリアルタイムで表示されている取引シグナルで、どれか一つを選ぶと下記のような画面が表示されます。
上記では取引シグナル通りの値動きをした場合ですが、「パターン解説」では「シグナル判定時点」で下降ウェッジのチャートパターンを検知し、143.09近辺まで上昇する可能性を検知しています。
その後、取引シグナルで想定した通りの「利益目標価格」まで価格が上昇しているので、「シグナル判定時点」で注文をしておければ利益が得られたといった成功例となります。
オートチャーティストで検知するパターン
15種類のチャートパターンや、キーレベルパターンと呼ばれる下落を阻む支持線(サポート)と上昇を阻む抵抗線(レジスタンス)のブレイク(支持線を割り込む、抵抗線を上抜ける)や、中上級者向けのフィボナッチパターンなどを既にその形状が形成されたときだけでなく、今後形成しそうなタイミングでも自動で検出してくれます。
【チャートパターン】
【キーレベルパターン】
【フィボナッチパターン】
取引シグナルのフィルタ
取引シグナルは下記の様にフィルタをすることができます。
サクソバンク証券のオーチャーティストでは、FX以外にも株価指数や個別株も対象に取引シグナルを通知してくれますが、対象となる資産クラスを選択することができます。
検知するパターンやそれぞれのパターンが既にが形成されたときだけでなく、今後形成しそうなタイミングだけ表示させたり、時間足も選択することができます。
また、取引ツール「SaxoTraderGO」のウォッチリストを利用すれば、取引したい通貨ペアや銘柄に限定して通知シグナルを確認することもできます。
オートチャーティストを使って勝率を上げるには?
フィルタで確率が高い取引シグナルだけを通知
取引シグナルは、「すべて」「60%以上」「65%以上」「70%以上」でフィルタすることができます。
確率は、過去6ヶ月での実際の確率となっていますが、「70%以上」だと該当する取引シグナルは少なくなります。
【70%以上の確率の場合】
【65%以上の確率の場合】
【60%以上の確率の場合】
数が少なくても確率が高い方がいいなら「70%以上」でフィルタするのがいいですが、「65%以上」でフィルタするのが現実的なラインかと思います。
確率が高いパターンを選別する
オートチャーティストでは、パターン形成後どのくらい予想レベルに達したかの統計情報が公開されていて、「フィルタ」設定の下部に「パフォーマンスデータ」というリンクがあり、そこで様々な情報を確認することができます。
サクソバンク証券のオートチャーティストはFX以外にCFD銘柄も取り扱っているので様々な情報が参照できますが、例えばFXのパターンを確認するには、上記の赤枠のところをクリックすると様々な情報を確認することができます。(下記はチャートパターンの場合)
チャートパターンごとの確率
70%以上の確率となるチャートパターンが多くあるので、そのようなパターンが形成されたときだけ、取引するようにすれば確率があがります。
フィルタで検出するチャートパターンが選べればいいのですが、そのような機能はないようです・・。
通貨ペアごとの確率
上記以外にも55通貨ペアの確率が参照可能です。
通貨ペア、時間足ごとの確率
それぞれの通貨ペアで、時間足ごとの確率を確認することができます。
チャートパターン、時間足ごとの確率
「Pennant」はどの時間足でも確率は低そうなので、この取引シグナルではトレードしない方がよさそうです。
時間帯別、時間足ごとの確率
各時間帯別の時間足ごとの確率を確認できます。
表示されてる時間は、日本時間と9時間の時差があるので、3:00~9:00(日本時間12:00~18:00)は確率が高く、15:00~21:00(日本時間24:00~翌6:00)は確率が低そうです。
キーレベルパターンは確率が高い
オートチャーティストでの統計情報で、FXでは「チャートパターン」より「キーレベル(ブレイクアウト)」「キーレベル(アプローチ)」の方が確率が高くなっています。
【キーレベル(ブレイクアウト)】
【キーレベル(アプローチ)】
「ブレイクアウト」は、下落を阻むサポートラインを割り込んだり、上昇を阻むレジスタンスラインを上抜けることで、サクソバンク証券ではキーレベルパターンの「ブレークアウト」が該当します。
「アプローチ」は、ブレイクアウトする前の状態のことで、サポートラインやレジスタンスラインにレートが近づいてる状態のこととなり、サクソバンク証券ではキーレベルパターンの「接近」が該当します。
特に「アプローチ」は、検出回数が多いのに約8割とかなり高確率となっていて、サポートラインやレジスタンスラインまではレートが到達し易いことがわかります。
また、ほとんどの時間帯でどの時間足でも勝率は高くなっています。
ただ、サポートラインやレジスタンスラインまでの値幅が小さかったり、マイナーな通貨の場合はスプレッドが広い場合があるので、トレードする際には注意が必要です。
時間足が長い方が信頼度は高い?
一般的にテクニカル分析では、長い時間足の方が信頼度が高いと言われていますが、オートチャーティストでの時間足ごとの確率は下記の様になっています。
【チャートパターン】
【キーレベル(ブレイクアウト)】
【キーレベル(アプローチ)】
キーレベル(ブレイクアウト)以外は日足(interval:1440)が最も確率が高くなっていて、キーレベル(ブレイクアウト)は検出回数が少ないこともありますが、確率はあまり高くはないようです。
ただ、3つのパターンとも日足以外は結構似たり寄ったりの確率となっていて、必ずしも長い時間足の方が信頼度が高いとはなっていないようです。
それでも、短い足の取引シグナルでトレードする場合は、日足などの長い時間足と同じ方向でトレードした方が確率は上がります。
まとめ
サクソバンク証券では、テクニカル分析に基づいたトレードチャンスを自動的に検出し、リアルタイムに通知してくれるオートチャーティストというツールを無料で提供しています。
スマホにも対応した取引ツール「SaxoTraderGO」に組み込まれているので、スマホでも利用できたり、取引シグナルを確認してすぐに注文を出せるなど使い勝手はいいと思います。
オートチャーティストでは、下記の3つのテクニカル分析を自動的に検出し、利益確定や損切りの目安となるレートも表示してくれ、信頼度や確率なども確認することができます。
- チャートパターン:ヘッド・アンド・ショルダー、トライアングル、チャネルなど
- キーレベルパターン:下値支持線や上値抵抗線などのテクニカル分析
- フィボナッチパターン:フィボナッチリトレースメント、エクステンションなど
しかもFXの55通貨ペアやCFD250銘柄を対象に自動で分析をして取引シグナルを通知してくれるので、自分では気づかないような通貨ペアや銘柄の取引チャンスを逃さず、分析時間の短縮にもつながります。
そんなオートチャーティストを利用して勝率を上げるには、下記のような施策が考えられます。
- フィルタで確率が高い取引シグナルだけを通知
- 確率が高いパターンを選別する
- キーレベルパターンは確率が高い
このような分析ツールは上昇や下降を保証するものではなく、自分のトレードの精度を上げるための参考として利用するものですが、FX初心者の方はテクニカル分析の勉強のための教材として、FX中上級者の方は、複数の通貨ペアの分析時間の短縮などに利用できますので、うまく活用してみてください。
オートチャーティストが取引ツールに統合されているサクソバンク証券
オートチャーティストを利用するならスマホにも対応した取引ツール「SaxoTraderGO」に組み込まれているサクソバンク証券が使い勝手がいいです。FXだけでなく株価指数や個別銘柄のCFDのパターンも自動検出してくれます。
もちろんオートチャーティストは無料で利用でき、口座開設・維持費用も無料です。
>> サクソバンク証券(公式サイト)
参考 サクソバンク証券(FX)の評価・評判!スプレッドやスワップってどう?
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