たわらノーロード 国内債券は、アセットマネジメントOneが運用する低コストインデックスファンドシリーズのたわらノーロードシリーズで、国内の公社債に分散投資ができるインデックスファンドです。
NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果を目指した運用を行うとのことですが、どんな内容のファンドなのか確認してみました。
たわらノーロード 国内債券の特徴
基本概要
ファンド名 | たわらノーロード 国内債券 |
運用会社 | アセットマネジメントOne |
ベンチマーク | NOMURA-BPI総合 |
為替ヘッジ | なし |
インデックスファンド | 〇 |
投資形態 | ファミリーファンド |
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154% |
実質コスト(税込) | 0.155% |
信託財産留保額 | なし |
純資産残高 | 約230億円 |
分配金利回り | ー |
NISA | 成長投資枠対象 |
iDeCo | 楽天証券 |
決算 | 年1回(10月12日) |
設定日 | 2015年12月18日 |
償還日 | 無期限 |
投資対象
たわらノーロード 国内債券は、NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドです。
NOMURA-BPI総合は、野村證券金融工学研究センターの提供する日本の公社債市場の動向を表す日本債券のインデックスで、国債の他、地方債、政府保証債、金融債、事業債および円建外債等で構成されていて、インカム収入を考慮した時価総額加重平均型の指数です。
参考 国内債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
たわらノーロード 国内債券の種別構成比率では国債が約85%と大部分を占めていて、次いで社債、地方債の比率が高くなっています。
※引用:たわらノーロード 国内債券「月報(2024年4月)」
また一般的に債券の残存期間が長ければ利回りは高くなりますが、価格変動リスクも高くなりますが、残存期間が10年以上の比率は約3分の1程度となっています。
※引用:たわらノーロード 国内債券「月報(2024年4月)」
たわらノーロード 国内債券の最終利回りは0.82%となっていて、マイナス金利が解除され緩やかながら金利が上昇していく局面では既に保有している債券はやや不利となるかもしれません。すでに2024年6月時点で日本の10年国債利回りは1%を超えています。
※引用:たわらノーロード 国内債券「月報(2024年4月)」
投資形態
たわらノーロード 国内債券はファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は国内債券パッシブ・ファンド・マザーファンドにて行われます。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.154% |
実質コスト(税込) | 0.155% |
信託財産留保額 | なし |
投資信託保有時には信託報酬というコストがかかりますが、それ以外にも実際に運用した後に事後報告として運用報告書に記載される隠れコストもあります。
目論見書に「その他の費用・手数料」といった記載があり、主に監査費用や売買時手数料などで、運用をしないと確定しないコストとなっていて、通常信託報酬とその他の費用なども含めたコストを実質コストと呼んでいます。
インデックスファンドのように同じインデックスをベンチマークとしているなら実質コストが低い方が将来のリターンに有利となるので、信託報酬だけでなく実質コストも確認してみてください。
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
新NISA(2024年以降)及びiDeCoの対応状況
たわらノーロード 国内債券はNISA(2024年以降)の「成長投資枠」の対象となるのでNISA口座でも投資することができます。
参考 金融庁「新しいNISA」
また、iDeCoで取り扱いがあるネット証券もあり、NISAと合わせると主要ネット証券の対応状況は下記となります。
参考 NISAとiDeCoの違いの比較については下記も参考にしてみてください。
eMAXIS Slim 国内債券インデックスのパフォーマンスは?
過去の運用成績(リターン・リスク)
年 | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
トータルリターン | -3.72%(76位) | -2.30%(66位) | -1.52%(65位) | –(–) |
リスク(標準偏差) | 3.54(57位) | 2.65(52位) | 2.49(35位) | –(–) |
シャープレシオ | -1.05(74位) | -0.87(62位) | -0.61(63位) | –(–) |
対象ファンド数※ | 129本 | 121本 | 112本 | — |
※:「国内債券・中長期債」カテゴリ
ベンチマークとの比較
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | ー1.15% | ー1.13% |
3ヶ月 | ー0.98% | ー0.93% |
6ヶ月 | +0.73% | +0.85% |
1年 | ー3.72% | ー3.53% |
2年 | ー5.01% | ー4.67% |
3年 | ー6.73% | ー6.23% |
※たわらノーロード 国内債券「月報(2024年4月)」より
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
インデックスファンドなので、ベンチマークから信託報酬(実質コスト)を差し引いたくらいのパフォーマンスとなっていることが理想ですが、概ねその程度の差となっているのでベンチマークとの連動性は高いと言えます。
基準価額・純資産の推移
※引用:たわらノーロード 国内債券「月報(2024年4月)」
ファンドの純資産残高は設定来右肩上がりに推移していましたが、直近ではやや横ばい傾向となっています。
毎月の資金流出入額で詳細を確認すると、直近では以前より資金流入が減少し資金流出している場合も見られ、たわらノーロード 国内債券への投資を控えるもしくは売却する人の方が増えてきていそうです。
類似ファンドと比較すると?
国内債券インデックスファンドで信託報酬が特に低コストなファンドで、実質コストやマザーファンドの規模などを比較したのが下記となります。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
ステート・ストリート国内債券 インデックス・オープン(隔月分配型) | 0.1078% | ー | ー | ー | ー |
My SMT 国内債券インデックス (ノーロード) | 0.110% | 0.116% | 624,929 | ー | -2.29% |
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.132% | 0.135% | 666,754 | +4,313 | -2.30% |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.132% | 0.133% | 60,362 | -479 | -2.32% |
Smart-i 国内債券インデックス | 0.132% | 0.139% | 171,191 | +13,995 | -2.34% |
たわらノーロード 国内債券 | 0.154% | 0.155% | 554,514 | +855 | -2.37% |
三井住友・日本債券 インデックス・ファンド | 0.176% | 0.178% | 126,823 | -4,167 | -2.33% |
参考 国内債券インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
信託報酬は「ステート・ストリート国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)」が最も低コストとなっていますが、まだ決算を迎えてないので実質コストは不明です。
実質コストが判明している中では「My SMT 国内債券インデックス(ノーロード)」が最も低コストで、直近1年のパフォーマンスも最も良くなっています。
ただ、どのファンドも1年間のリターンを見ても差はあまりなく、それほど大きな差は出なさそうですが「eMAXIS Slim国内債券インデックス」が追従して信託報酬の引き下げを行ってないので「My SMT 国内債券インデックス(ノーロード)」が最もベストなファンドと言えそうです。
ちなみに「Smart-i 国内債券インデックス」が純資産残高年間増加額が最も多いですが、1ヵ月だけ多くの資金流入があっただけで他の月は資金流入は多くはなく、「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の方が安定的に人気を集めています。
参考 eMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価・評判
評価・まとめ
たわらノーロード 国内債券は、NOMURA-BPI総合の動きに連動する投資成果を目指して運用を行うインデックスファンドで、国内の公社債に分散投資ができます。
信託報酬(実質コスト)などを加味するとベンチマークと比較して乖離はないように思え、ベンチマークとの連動性は高そうです。
ただ、同じベンチマークでより低コストな「eMAXIS Slim国内債券インデックス」「ニッセイ国内債券インデックスファンド」があるので、やや割高に思える点は否めません。
たわらノーロード 国内債券を購入するのにおすすめの証券会社は?
投資信託はネット証券なら投資信託を保有しているだけでポイントが貯まり、積立するならクレジットカードを利用すればさらにポイントが貯まるのでお得です。下記のネット証券なら新NISA口座もポイント還元の対象です。
たわらノーロード 国内債券のポイント還元率は下記となっています。
参考 投資信託でポイントが貯まるネット証券を比較!おすすめはどこ?
松井証券 | SBI証券 | マネックス 証券 | auカブコム 証券 | |
投資信託保有時 ポイント還元率 | 0.06% | 0.05% | 0.03% | 0.005% |
投資信託保有時 付与されるポイント | 松井証券ポイント | ・Tポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALのマイル ※1 上記のいずれか | マネックスポイント | Pontaポイント |
クレカ積立 ポイント還元率 | ー | 0.5~5.0% 三井住友カード | 1.1% マネックスカード | 1% auPayカード |
クレカ積立 付与されるポイント | Vポイント | マネックスポイント | Pontaポイント |
※楽天証券は投資信託保有時のポイント付与が条件達成時の一度のみなので対象外
※1:JALのマイルの場合は記載還元率の半分
松井証券(公式サイト)はクレカ積立に対応していませんが、投資信託保有時のポイント還元率は最高水準となっています。
クレジットカード積立のポイント還元率は、年会費がかかるカードであれば SBI証券が最高水準ですが、実質年会費がかからない一般カードであればマネックス証券が最高水準です。
投資信託保有時のポイント還元率は最高水準の松井証券
信託報酬が低コストな投資信託も投資信託保有時のポイント還元率は業界最高水準です。他社で買い付けた投資信託を松井証券へ移管する際には実質無料で移管することができます。
還元される松井証券ポイントは、PayPayポイントやdポイントなどに交換することができます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
一般カードのクレジットカード積立でポイント還元率が最高水準のマネックス証券
クレジットカード積立を利用するならトータルのポイント還元率が業界最高水準なのがマネックス証券です。
クレジットカード積立で必要なマネックスカードは、初年度の年会費は無料、次年度以降の年会費550円(税込)ですが、年間に1回以上のクレジットカードの利用で無料になり、マネックスカードによる投信つみたてもカード利用の対象となります。
還元されるマネックスポイントは下記のように様々な用途に利用することができます。
- 投資信託の購入
- 株式手数料に充当
- 暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)
- 他のポイントへの交換(dポイント・Tポイント・Pontaポイント・nanaco・waonポイント・ANAのマイル・JALのマイル・Amazonギフトカード)
- 日本赤十字社などへの寄付
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
保有残高によるポイント還元率が高くクレカ積立でもポイント還元されるSBI証券
投資信託の保有残高によるポイント還元率は、低コストな投資信託でも松井証券と同レベルのポイント還元率です。
クレジットカード積立で一般カードだと還元率は低いですが、ゴールドカードは年間で100万円以上利用すれば翌年以降の年会費永年無料となるので条件クリアできそうであればゴールドカードの方がおすすめです。(ただしクレジットカード積立は集計対象外です)
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
Pontaポイントを貯めるならauカブコム証券
投資信託の保有残高によるポイント還元は低いのですが、クレジットカード積立によるポイント還元率は1%と還元率は高いです。
スマホでauを利用していると貯めやすいPontaポイントが貯まり、auじぶん銀行と連携すれば普通預金の金利が年率0.1%となり、au Payなどとも連携すれば0.2%になるメリットがあります。
またauマネ活プランに入ればauじぶん銀行の普通預金の金利が最大0.3%になったり、クレジットカード積立によるポイント還元率が最大3%と優遇されます。
下記よりNISAも同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
楽天ポイントを貯めるなら楽天証券
楽天証券では、保有残高によるポイント還元率が「一定の残高をはじめて達成した場合」のみポイントが還元されるルールに変更され、保有残高によるポイント還元はほぼなくなりました。(一部のファンドは保有残高によるポイントが還元される)
また、楽天証券ではクレジットカード積立だけでなく楽天キャッシュを利用してもポイント還元が受けられ併用することが可能です。
通常設定可能上限は5万円/月ですが、併用することで10万円/月までポイント還元を上けることが可能です。
楽天ポイントは楽天経済圏では貯めやすく、様々なサービスで利用できるので、楽天ポイントを貯めたい方は楽天証券という選択肢もあるかと思います。
NISA口座も同時に申し込み可能で、口座開設・維持費用は無料です。
今利用している証券会社から他の証券会社に投資信託などは移管することが可能です。
通常は移管元の証券会社で手数料が必要になりますが、下記のネット証券なら移管元で支払った移管手数料をキャッシュバックしてくれるので実質無料で移管することができます。また、他社で購入した投資信託もポイント還元の対象となります。
その他下記の証券会社でも購入できます。
参考 口座開設時に必ず選ぶ特定口座については下記も参考にしてみてください。
⇒ 特定口座とは?証券会社の口座種類のまとめ!結局どれがいい?
投資信託に投資するのにおすすめの証券会社は?
ネット証券では投資信託に関するポイント還元など様々なサービスを行っていますが、どのような違いがあるのか、おすすめはどこかは下記も参考にしてみてください。
参考 【投資信託】ネット証券おすすめ比較ランキング!お得な口座は?
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