SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」(旧名:EXE-iつみたて先進国株式ファンド)は、日本を含む先進国の株式市場に幅広く分散投資ができるインデックスファンドです。
厳密にはインデックスファンドとは若干異なる動きとなる当ファンドですが実際どのような内容のファンドなのか確認してみました。
目次
SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」の特徴
SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」は、「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目標として運用するインデックスファンドです。
「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」は日本を含む先進国25ヵ国の大型・中型・小型の約5,600銘柄で構成されるインデックスです。(FTSEでは韓国は先進国として定義されています)
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSBI・先進国株式インデックス・ファンド「月報(2020年4月)」からの情報です。
資産構成
マザーファンドにおける投資信託証券(ETF)の資産状況
2つのETFへ投資し、疑似的に「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動するような動きとなるように比率を調整しているようです。
組入上位国・地域
米国が約6割のウエイトを占めていて、良くも悪くも米国の動きに左右されます。
組入上位業種
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」は、ファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は先進国株式インデックスマザーファンドにて行われます。
マザーファンドでは、「シュワブ U.S. ブロードマーケット ETF」「SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF」を主要投資対象としていて、概要は下記となります。
買付手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
買付手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.0682%+0.0340%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.1022% |
実質コスト | 0.2% |
信託財産留保額 | なし |
実質コストは、第2期運用報告書(2018年11月13日~2019年11月12日)より信託報酬引き下げ後を考慮した参考値となります。
また、信託報酬は逓減型信託報酬制を導入し、ファンドの純資産残高が一定金額を超えた部分に対して信託報酬が逓減されます。
純資産残高 | 信託報酬(税込) |
500億円未満の部分 | 0.0682% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.06512% |
1,000億円以上の部分 | 0.06149% |
分配金
分配金は出されておらず、効率的に運用がされています。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」はつみたてNISAの対象ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
1年 | |
リターン | ー8.30%(143位) |
リスク(標準偏差) | 23.10(116位) |
シャープレシオ | ー0.36(143位) |
対象ファンド数※ | 239本 |
※:「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +9.13% | +9.28% |
3ヶ月 | ー14.64% | ー14.43% |
6ヶ月 | ー9.62% | ー8.91% |
1年 | ー8.30% | ー7.55% |
設定来 | ー7.21% | ー5.23% |
※SBI・先進国株式インデックス・ファンド「月報(2020年4月)」より
※ファンド設定日は2018年1月12日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてから2年以上が経過しましたが、設定来ではベンチマークとの下方乖離が見られ、過去1年でも信託報酬(実質コスト)以上にベンチマークとの乖離が見られます。
第2期運用報告書では、下記のようにETFの売買委託手数料や組入れETFからの分配金に対する課税がベンチマークとの差異の原因との記載がありますが、実質コスト以上に見えないコストがかかっていそうです。
もともとのEXE-iシリーズが厳密にインデックスに連動させるというよりはあくまで参考指数として定義しているだけなので、厳密にはインデックスには連動しないのかもしれませんが、インデックス以上の成績は上げられておらず、コストがかかってパフォーマンスが落ちてしまいては意味がないのですが・・。
参考 SBIアセットマネジメント「EXE-iの新しい“かたち”」
当ファンドの情報のまとめ
- ベンチマーク:FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)
- 買付手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.1022%(実質コスト:0.2%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約21億円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(11月12日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2018年1月12日)
評価・まとめ
SBI・先進国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(先進国株式)」(旧名:EXE-iつみたて先進国株式ファンド)は、「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目標として運用するインデックスファンドです。
他の先進国株式インデックスファンドでは「MSCI KOKUSAIインデックス」が多く利用されていて、日本を除く先進国22ヵ国の大型・中型約1,300銘柄に分散投資ができますが、当ファンドでは日本や韓国を含む先進国の大型・中型・小型約4,400銘柄に分散投資ができます。(ベンチマークは約5,600銘柄で構成されてますが、投資対象ETFの銘柄数を合算する約4,400銘柄)
参考 先進国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス」の連動を目指しているとありますが、実際には厳密にインデックスに連動させるというよりはあくまで参考指数として定義しているだけのようなので、今後ベンチマークの乖離が広がっていかないかは注視する必要はありそうです。
また、今までは外国資産に投資する投資信託等の分配金は、外国と日本で二重に課税されていましたが、2020年1月より日本での課税の際に外国での課税分を考慮して課税計算が行われることとなり(二重課税調整措置)、分配金の受取金額が増えることが想定されます。
二重課税調整措置が適用されるのは、外国資産(株式・不動産等)に投資を行い、そこから生じた利益をもとに分配金を支払っている投資信託が対象なので、投資期間が短ければ分配金を出すファンドの方が最終収益が有利となる場合があります。
引用元:三菱UFJ国際投信「公募投資信託等における外国税額控除の制度改正」P13
ただ、当ファンドのように分配金を出さないファンドでも、課税を繰り延べすることによる複利効果により、長期になればなるほど分配金を出さないファンドの方が有利となりそうです。
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