SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの評価・評判とは?利回りや実質コストは?

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの評価・評判とは?利回りや実質コストは?インデックスファンド

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、世界最大級の投資運用会社であるバンガードのETFを投資対象とするインデックスファンドです。

米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーするSBI・V・全米株式インデックス・ファンドとはどんな内容のファンドなのか確認してみました。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの特徴とは?

投資対象

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

 

CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場の大型株から小型株までを投資対象とし、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーした時価総額加重平均型の株価指数です。

 

米国株式市場の動向を表す株価指数としてはダウ平均やS&P500が代表的な指数ですが、それらよりも多い約4,000銘柄に分散投資ができます。

 

※下記はSBI・V・全米株式インデックス・ファンド「月報(2023年1月)」からの情報です。

資産構成

組入上位業種

組入上位10銘柄

ファンドの仕組み

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドはファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用はSBI・V・全米株式インデックス・マザーファンドにて行われます。

 

また、マザーファンドを通じて実質的に「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」への投資を行っています。

参考 【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの評価・評判って?利回りはどのくらい?

購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト

購入時手数料なし
信託報酬(税込)0.0638%+0.03%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.0938%
実質コスト(税込)0.113% ※
信託財産留保額なし

※2021年6月29日~2022年7月11日までと1年+αの期間が対象

分配金

本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。

 

ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。

つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドはつみたてNISA対象ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。

 

参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。

⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?

過去の運用成績(リターン・リスク)

リターン・リスク

1年3年(年率)5年(年率)10年(年率)
トータルリターン3.67%(140位)–(–)–(–)–(–)
リスク(標準偏差)20.21(116位)–(–)–(–)–(–)
シャープレシオ0.18(141位)–(–)–(–)–(–)
対象ファンド数※288本

※:「国際株式・北米(為替ヘッジ無し)」カテゴリ

基準価額騰落率

ファンドベンチマーク
1ヶ月+3.2%+3.19%
3ヶ月ー8.92%ー8.9%
6ヶ月ー3.43%ー3.26%
1年+3.67%+4.09%
設定来+8.4%+9.08%

※SBI・V・全米株式インデックス・ファンド「月報(2023年1月)」より
※ファンド設定日は2021年6月29日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません

基準価額・純資産の推移

所感

ファンドが設定されてから約1年半が経過していて、信託報酬や実質コストを加味してもベンチマークよりやや下方乖離が見られます。

 

運用報告書によると信託報酬などの運用コストおよびファンドのキャッシュポジションがマイナスとなる要因として挙げられています。

 

同じような構成で「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」に投資する「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と比較すると、信託報酬がより低コストな「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の方がパフォーマンスが良くなっているので、特段運用成績が悪いというわけではなさそうです。

当ファンドの情報

  • ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
  • 為替ヘッジ:なし
  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬(税込):0.0938%(実質コスト:0.113%)
  • 信託財産留保額:なし
  • 純資産残高:約1,300億円
  • 分配金利回り:なし
  • 決算:年1回(7月11日)
  • 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券などのネット証券)
  • 償還日:無期限(設定日:2021年6月29日)
  • つみたてNISA:対象
  • iDeCo:取り扱いネット証券なし

評価・まとめ

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、米国株式市場の大型株から小型株までを投資対象とし、投資可能銘柄のほぼ100%をカバーします。

 

マザーファンドを通じて米国ETFである「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」への投資を行っていて、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」は、国内の証券会社でも直接投資をすることも可能です。

 

 

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドが向いてる方

  • 100円からと少額から投資をしたい方
  • 日本円で取引したい方
  • なるべく手間なく積立投資したい方
  • 分配金・配当金は再投資して複利効果を期待したい方
  • つみたてNISAを利用したい方

 

VTIへの直接投資が向いてる方

  • ファンド保有時にかかる信託報酬(経費率)を低コストにしたい方
  • 分配金・配当金を受け取りたい方(米ドル)
  • 相場状況を見て買い増しするなどリアルタイムに取引したい方

それぞれ特徴があるので、ご自身に向いている方を選ぶよう検討してみてください。

 

 

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参考 投資信託のクレジットカード積立のおすすめは?デメリットはない?

 

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米国ETFは売買手数料と為替手数料がかかりますが、売買手数料はSBI証券、マネックス証券ともに業界最低水準です。為替手数料はSBI証券は住信SBIネット銀行経由で為替を交換すれば6分の1程度までコスト削減でき、マネックス証券は買付時は無料なので、2分の1程度常にコストを削減できます。

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参考 【海外株式・ETF】ネット証券口座おすすめ比較ランキング!手数料が安いのは?