SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」(旧名:EXE-i つみたて新興国株式ファンド)は、新興国株式に分散投資ができるインデックスファンドです。
新興国株式の低コストなインデックスファンドで多く採用されている「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」とは異なり「FTSEエマージング・インデックス」をベンチマークとしてますが、どのような内容のファンドなのか確認してみました。
目次
SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」の特徴
投資対象
SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」は、「FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
「FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)」は、新興国24ヵ国の大型・中型株1,838銘柄で構成されるインデックスです。
参考 新興国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
※下記はSBI・新興国株式インデックス・ファンド「月報(2020年10月)」からの情報です。
資産構成
組入上位国・地域
組入上位業種
組入上位10銘柄
ファンドの仕組み
SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」は、ファミリーファンド方式で運用され、実質的な運用は新興国株式インデックスマザーファンドにて行われます。
マザーファンドは、「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF」を主要投資対象としていて、概要は下記となります。
購入時手数料・信託報酬(実質コスト)などのコスト
購入時手数料 | なし |
信託報酬(税込) | 0.066%+0.11%(投資対象ファンドの信託報酬等)=0.176% |
実質コスト(税込) | 0.246% |
信託財産留保額 | なし |
分配金
本ファンドは設定来一度も分配金が出ていないので効率的な運用がされています。
ファンドで投資している株式や債券などから得られた利子や配当、売買益などを分配せず、さらに運用に回すことにより複利効果が期待できます。
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo対応状況
SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」はつみたてNISAの対象ですが、iDeCoで取り扱っているネット証券はありません。
参考 NISA、つみたてNISA(積立NISA)、iDeCoの比較については下記も参考にしてみてください。
⇒ NISA・つみたてNISA(積立NISA)・iDeCoを比較!どれがおすすめでお得?過去の運用成績(リターン・リスク)
リターン・リスク
年 | 1年 |
---|---|
トータルリターン | 3.02%(81位) |
リスク(標準偏差) | 26.13(43位) |
シャープレシオ | 0.12(79位) |
対象ファンド数※ | 180本 |
※:「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジ無し)」カテゴリ
基準価額騰落率
ファンド | ベンチマーク | |
1ヶ月 | +3.06% | +3.77% |
3ヶ月 | +3.38% | +3.55% |
6ヶ月 | +19.19% | +20.72% |
1年 | +3.02% | +4.54% |
設定来 | +1.69% | +2.46% |
※SBI・新興国株式インデックス・ファンド「月報(2020年10月)」より
※ファンド設定日は2017年12月6日
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果は保証されません
基準価額・純資産残高の推移
所感
ファンドが設定されてから3年が経過しましたが、設定来ではベンチマークとほぼ連動したパフォーマンスとなっていますが、直近1年は信託報酬(実質コスト)以上にベンチマークとの乖離が見られます。
実質コストも低コストなファンドなので、期待したいところなのですが運用面では不安が残ります。
類似ファンドとの比較
新興国株式を対象とするFTSEのインデックスをベンチマークとする低コストなインデックスファンドを比較したのが下記となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) | 実質コスト (税込) | マザーファンド規模 (百万円) | 純資産残高 年間増加額 (百万円) | 1年間の リターン |
---|---|---|---|---|---|
SBI・新興国株式 インデックス・ファンド (雪だるま(新興国株式)) | 0.176% | 0.246% | ー | +3,383 | 3.02% |
楽天・新興国株式 インデックス・ファンド | 0.232% | 0.358% | ー | +160 | 3.18% |
iFree新興国株式インデックス | 0.374% | 0.652% | 9,265 | +1,138 | -15.85% |
参考 新興国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
ベンチマークとするインデックスが、異なるので単純比較はできませんが、実質コストが低コストで1年間のリターンも比較的良い「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」が良さそうです。
参考 SBI・新興国株式インデックス・ファンドの評価って?利回りや実質コストは?
当ファンドの情報のまとめ
- ベンチマーク:FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)
- 購入時手数料:無料
- 信託報酬(税込):0.176%(実質コスト:0.246%)
- 信託財産留保額:なし
- 純資産残高:約60憶円
- 分配金利回り:なし
- 決算:年1回(11月12日)
- 買付単位:100円以上1円単位、積立も100円から(SBI証券)
- 償還日:無期限(設定日:2017年12月6日)
- つみたてNISA:対応
- iDeCo:取扱いネット証券なし
評価・まとめ
SBI・新興国株式インデックス・ファンド「愛称:雪だるま(新興国株式)」は、「FTSEエマージング・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、新興国24ヵ国の大型・中型株約1,800銘柄に分散投資ができます。
新興国株式の低コストなインデックスファンドでは、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークとするファンドが多い中、韓国を先進国として分類しているFTSEのインデックスを採用しているので、投資対象国に韓国を含まないという特徴があります。
参考 新興国株式インデックスファンド(投資信託)を比較!おすすめは?
ベンチマークが異なるので単純比較はできませんが、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」をベンチマークとするインデックスファンドと比較すると直近1年ではややパフォーマンスは劣っています。
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